【生活トレンド研究所レポート】
「男性の美容に関する意識調査」を実施
〜7割の男性が「美容に関心がある」と回答〜
〜美容に関心のある男性は「SNS」使用率が高い傾向に〜

2012年10月30日
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株式会社オールアバウト

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」は、第ニ弾のレポートとして、All About『メンズコスメ』ガイドの藤村岳氏を研究員ガイドに迎え、「男性の美容」に関するアンケート調査を実施しました。
調査協力は、株式会社マクロミル。調査期間は2012年10月16日(火)〜2012年10月17日(水)、20〜40代の有職男性1,000人から有効回答を得ました。

■調査結果のポイント
1)「スキンケアに関心がある」男性は約7割、特に20代が牽引
「スキンケア」に対して関心があるかどうかを聞いたところ、「ある/少しある」と回答した男性は67.5%もいることが明らかになりました。また、年代別でみると、20代は76.6%であることに対して40代は58.6%と、前述の男性の美容への関心の高さは20代が牽引していることがわかりました。
また、日頃肌のためにおこなっているケアを聞いたところ、「洗顔料を使っての洗顔」、「髭剃り前にシェービングフォームをつける」、「髭剃り後に保湿をする」、「化粧水をつける」、「乳液やクリームをつける」といった項目で美容に関心のある層とない層の差の開きが目立ちました。【グラフ1】【グラフ2】【グラフ3】

2)美白男子健在!?美容に関心のある男性は「日焼けをしない」、さらに自身の健康にも注意
“日焼け”に対する意識としては、美容に関心のある層は、「健康的かどうか」という考え方を問わず47.1%が“日焼けをしないようにしている”と回答。美容に関心のない層(26.2%)と比べると倍近く“日焼けをしないようにしている”ことが明らかになりました。
さらに、美容や健康のために気をつけていることを聞いたところ、美容に関心のある層は、ない層に比べて「ランニングやウォーキングをする」、「バランスのとれた食生活をする」といった項目でポイントが高く、美容に関心のある層は、美容だけではなく健康にも気を配っていることが推察されます。【グラフ4】【グラフ5】

3)ビジネスシーンにおいて身だしなみで後悔や失敗をしたこと/
20代の1位は「髪」、2位は「服装」、3位「肌」という結果に

ビジネスシーンにおいて、「外見・身だしなみ」で後悔や失敗をしたことがあるかどうかを聞いたところ、年代別で見ると20代は「髪」、「服装」、「肌」の順で「後悔や失敗」を経験していることが明らかになりました。また、美容に関心のない層の56.0%が「特にない」と回答していました。【グラフ6】【グラフ7】

4)20代男性の“美容”に対するモチベーションは、「心地よさ」
日頃のスキンケアなどといった、美容のモチベーションは何かを聞いたところ、美容に関心のある層では「自分が心地いいから」(63.4%)が一番多く、次に「仕事のため」(33.9%)や「モテるため」(30.8%)と続いていました。年代別で見ても1位は「自分が心地いいから」と、仕事や女性など対外的なものではなく、あくまで自分自身のためにスキンケアなどを行なっているという実態が明らかになりました。【グラフ8】【グラフ9】

5)美容に関心のある男性は「SNS」の使用率が高い
今回の調査で、「SNS」の使用率について調べてみたところ、美容への関心がある/なしで「SNS」ツールの使用率に差があることがわかりました。美容に関心のある層は、3割以上が「Twitter」(38.8%)や「Facebook」(41.8%)、「mixi」(41.8%)といったツールを使用しており、美容に関心のない層と比べて1割近く差がありました。また、年代別で見ると20代は1位が「mixi」でしたが、30代・40代は「Twitter」が1位となりました。【グラフ10】【表1】

■「メンズコスメ」ガイド 藤村岳氏のコメント
年齢による美容意識の格差が浮き彫りになる結果です。若い世代ほどスキンケアを生活に自然に組み込めているようですが、40代では無関心層が多く見られました。特に「ビジネスで後悔・失敗した例」の項目で、美容意識の低い人の56%が「特になし」と回答していることに注目。これは裏返せば、本人が気づいていないだけで、周りからは減点されている場合もあるのでは? つまり、自身をマネージメントする行為を美容と考えるのであれば、危機意識の欠如ということに繋がりかねません。
その点、20代の男性のスキンケアのモチベーションで、断トツの1位が「自分の心地よさ」のためという回答もおもしろい結果です。これは、「モテること」や「仕事上のメリット」など目先の利益が最優先ではなく、生活の一部として、自分を高める行為として、捉えているからだと思います。このような美容に対する意識が年代によって大きく異なっている現状を如実に表しています。
しかし、日焼けに関してはどの年代も共通して、避けている傾向が見られます。昨今の環境の変化で紫外線による老化作用が認知された結果といえるでしょう。

■調査概要
・調査期間: 2012年10月16日(火)〜2012年10月17日(水)
・調査対象: 20歳以上50歳未満の有職男性(マクロミルモニタ会員)
・有効回答数: 1,000件
・属性: 20代 334s、30代 333s、40代 333s
・調査方法: インターネットリサーチ
・調査機関: マクロミル

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
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「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

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