<女性の体臭に関する調査>
「日中の汗」「洗濯物」「寝具」のニオイで体臭自覚
約8割の女性に体臭悩み・約7割が対策を実施 女性の約半数が「女性の加齢臭の特徴はわからない」と回答
〜女性の世代臭、20代は「ピーチ」、30〜40代は「化粧品の香り」 40代は「脂」のニオイもランクイン〜
株式会社オールアバウト
ロート製薬株式会社
総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也)と、ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:吉野 俊昭)は、30代〜40代の女性1101人を対象に、体臭に関する調査を実施いたしました。その結果、約8割の女性に体臭悩みがあり、約7割が何かしらの対策を行っていることがわかりました。ニオイ対策を行うきっかけとして、約6割が「自分で体臭に気づいた」と回答。「日中の汗」「洗濯物」「寝具」が臭ったことで体臭を自覚した人が多いことがわかりました。多くの女性が自身の体臭ケアを行う一方で、周囲の女性の不快な香りが気になった経験を持つ女性は約8割と多く、主な不快臭は「香水」「汗」「ワキ」のニオイでした。さらに、各年代別に女性の世代臭としてイメージする香りを聞いたところ、20代は「甘い香り」「フローラルの香り」が上位にランクインしたのに対し、30代・40代の香りとして最も多くあげられたのは「化粧品の香り」でした。また、40代以降は「脂のニオイ」も想起されることもわかりました。
■約8割の女性に体臭悩み・約7割が対策を実施
主に対策しているのは「汗」「ワキ」「足」のニオイ
■加齢による体臭変化を約7割の女性が実感
20代と比較して気になるのは「汗」「ワキ」「デリケートゾーン」「頭皮」のニオイ
■ニオイ対策を実施したきっかけは「自分の体臭に気づいた」が最多
「日中の汗」「洗う前の洗濯物」「寝具」で自分の体臭を自覚
■約8割の女性が周囲の女性のニオイが気になった経験あり
不快なニオイは「香水」「汗」「ワキ」のニオイ
女性同士でも本人への指摘は困難。本人へニオイを指摘したことがある人は14%
■女性の約半数が「女性の加齢臭の特徴わからない」
男性の加齢臭の特徴をあげる女性が7割に対し、女性の加齢臭の特徴をあげたのは半数
■女性の各年代の世代臭、20代の「甘い香り」に対し、30〜40代は「化粧品の香り」
30代以降は「甘い香り」が激減し、40代以降に「脂」のニオイが上昇
■調査概要
・調査日程 :2018年1月24日~1月30日
・調査地域 :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者 :30~49歳の有職者の女性
・有効回答者数:1101名
・調査方法 :インターネットリサーチ
主に対策しているのは「汗」「ワキ」「足」のニオイ
30代〜40代の女性1101人に対し、体臭の悩みに関する調査を行ったところ、約8割の女性が何かしらの体臭の悩みを抱えていることがわかりました。
主な体臭悩みとしてあげられたのは「汗のニオイ(51.4%)」「ワキのニオイ(40.6%)」「デリケートゾーンのニオイ(36.4%)」「足のニオイ(35.7%)」でした(グラフ1)。
また、体臭への対策について、約7割の女性が「対策している」と回答。主にケアしている体臭は、「汗(41.6%)」が最も多く、次いで「ワキ(37.4%)」「足(22.1%)」「頭皮(19.5%)」となりました(グラフ2)。
20代と比較して気になるのは「汗」「ワキ」「デリケートゾーン」「頭皮」のニオイ
自身の体臭に悩みがある女性に、加齢に伴う体臭変化について聞いたところ、約7割が「自覚している」と回答しました。20代と比較して気になるようになった体臭は「汗(31.8%)」が最多で、次いで「ワキ(24.2%)」「デリケートゾーンのニオイ(23.8%)」「頭皮のニオイ(23.4%)」となり、悩んでいる体臭、対策をしている体臭とほぼ一致していることがわかります。
「日中の汗」「洗う前の洗濯物」「寝具」で自分の体臭を自覚
ニオイ対策をはじめたきっかけとして最も多かったのは「自分で体臭に気づいた(64.1%)」で、次いで「日常的なケアとして(41%)」「周囲の女性のニオイが気になったから(22.3%)」でした(グラフ4)。
自分で体臭に気づいた事をきっかけに体臭ケアをはじめた人に対し、具体的に気づいたきっかけを聞いたところ、「日中に汗をかいた時(52.1%)」が最も多く、次いで「洗う前の洗濯物のニオイ(41.5%)」「パジャマ・枕などの寝具のニオイ(33.9%)」「コート・上着を脱いだ時(30%)」となり、汗のニオイと、日常的に着用する衣類に残ったニオイで自覚することが多いことがわかりました(グラフ5)。
不快なニオイは「香水」「汗」「ワキ」のニオイ
女性同士でも本人への指摘は困難。本人へニオイを指摘したことがある人は14%
ニオイ対策を実施したきっかけの3位にランクインした「周囲の女性のニオイ」について聞いたところ、約8割の女性が「他人(女性)の不快なニオイが気になった事がある」と回答しました(グラフ6-①)。不快であったニオイの種類としては「香水(49.1%)」と「汗(48.6%)」が多く、次いで「ワキ(39.9%)」「化粧品のニオイ(32.3%)」となり、多くの女性が対策している「汗」「ワキ」のニオイの他に、「香水」「化粧品」のニオイも不快臭として捉えられていることがわかりました(グラフ7)。
また、「他人(女性)に不快なニオイを指摘したことがある」と回答した人は14%に留まり、女性同士であっても本人への指摘は難しいことがわかります。家族やパートナーから指摘された事をきっかけに体臭に気づいた女性も14%と少ない事から(グラフ4)、他人からの指摘で体臭に気づく事は少ないと考えられます(グラフ6 -②)。
男性の加齢臭の特徴をあげる女性が7割に対し、女性の加齢臭の特徴をあげたのは半数
グラフ3でも、加齢に伴う体臭の変化を自覚している人が約7割いることから、30代以降の女性に関心度が高いと考えられる「加齢臭」について、その特徴的なニオイを男性の加齢臭と女性の加齢臭でそれぞれ聞いたところ、男性の加齢臭は「酸っぱいニオイ(29.6%)」「古くなった油(28.4%)」「卵の腐ったニオイ(15.3%)」となりました。男性の加齢臭の特徴について、「わからない」と回答した人が約3割であったのに対し、女性の加齢臭のニオイについては約半数が「わからない」と回答し、最多となりました。想起する女性の加齢臭のニオイは、男性同様に「酸っぱいニオイ(17.5%)」が最も多く、次いで「押入れや古いタンスのニオイ(15.8%)」「古くなった油(11.8%)」となりました(グラフ8)。
30代以降は「甘い香り」が激減し、40代以降に「脂」のニオイが上昇
女性の加齢臭に関する調査の一環として、女性自身がイメージする各年代の世代臭について調査しました。その結果、20代の香りとして女性が想起したのは「甘い香り(ピーチやアプリコット系)(39%)」「華やかな香り(フローラル系)(25.4%)」となりました。一方、30代は「化粧品の香り(31.9%)」「華やかな香り(29.2%)」となり、40代は「化粧品の香り(35.4%)」「エキゾチック系の香り(18.6%)」となりました。20代の世代臭として想起された「甘い香り」は、30代以降では想起率が約1/8に減少している事から20代特有の香りとして認識されていることがわかります。また「華やかな香り」は20代・30代で想起率が高く、40代以降は約1/3に減少。40代以降は「脂」「タンス」「線香」のニオイも想起されることもわかりました。
■All Aboutガイドによる解説
All About「スキンケア」ガイド:吉田 貴子 体臭へのケアは、多くの女性が日常的に行っていますが、特に30代以降は加齢による体臭変化を実感しやすく、意識的にケアを行う人が多いと考えられます。 汗には、エクリン腺から出る汗とアポクリン腺から出る汗の2種類があります。エクリン腺は全身の皮膚表面にあるのに対し、アポクリン腺は、今回の調査で多くの女性がケアをしていると回答したワキの下や、Vラインなど限られた場所にあります。どちらも汗自体は無臭ですが、これらが皮膚の表面にある常在菌や皮脂と反応することで悪臭が発生します。20代と比較してニオイが気になるようになった方が多いのは、加齢により常在菌の種類や組成、皮脂が変化し、ニオイが強くなり自覚しやすくなったからだと推察します。 加齢に伴う皮脂成分の変化は体臭に大きく影響します。例えば40代では皮脂に含まれる「9-ヘキサデセン酸」や、活性酸素によって酸化された脂質「過酸化脂質」などが増加します。これらは加齢臭の主な原因と言われており、本来無臭である「9-ヘキサデセン酸」が過酸化脂質により酸化が進み分解されることで、加齢臭の正体である「ノネナール」という独特のニオイを発します。この「ノネナール」のニオイは、人によって異なりますが「ロウソク」や「古本」などのニオイに似ていると言われ、世代臭として40代以降に想起される一因と推察できます。 女性は男性に比べて皮脂分泌量が少なく体臭に気づきにくいと言えますが、それ以外にも柔軟剤や香水、シャンプー、お化粧品など、香りのするものを身に着けていることが多く、マスキング効果により体臭に気づかない場合があります。一方で他人の不快なニオイが気になった人は約8割と多く、不快臭として「香水」「汗」があげられています。人間は同じニオイを長く嗅いでいると感覚神経の活動が低下し、ニオイそのものに慣れる性質があると言われており、他人のニオイには気づくものの、自分のニオイに気づいていない人が多いとも考えられます。 体臭に気づくには、着用後の衣類で確認するのが有効です。皮脂の分泌は、頭から首筋、顔、耳まわり、胸元、背中上部に多いため、衣類の襟元や背中部分、下着類のニオイを確認するとよいでしょう。また、ニオイは温度が高い方が周囲に拡散するので、着用後が自覚しやすいと言えます。 体臭対策としては、皮脂を入浴やシャワーでしっかり洗い流すことが重要です。 |
■ロート製薬による解説
「若い頃の甘いニオイ」の正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」
30代以降で「ラクトンC10/ラクトンC11」が減少し体臭が変わる
ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:吉野俊昭)は、加齢に伴う女性の体臭変化に関して研究を行い、女性には「若い頃特有の甘いニオイ」が存在し、その正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」という成分であることを見出しました。また、「ラクトンC10/ラクトンC11」は30代以降の女性で減少すること、さらに見た目の印象に対して良い影響を与える可能性があることを示しました。本研究成果は、2017年9月に行われた日本味と匂学会第51回大会(神戸市)にて発表いたしました。引き続き加齢に伴う体臭変化に関する研究に取り組むと同時に、製品開発へ応用していきます。
詳しい調査結果:http://www.rohto.co.jp/news/release/2018/0214_01/
■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約3,000万人(2017年11月実績、PC・スマートフォン・モバイル含む)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。
■ロート製薬株式会社について URL:http://www.rohto.co.jp/
設立 1949年9月15日
代表者 代表取締役社長 吉野俊昭
資本金 6,415百万円
所在地 大阪府大阪市生野区巽西1-8-1
主な事業内容 医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫
TEL:03-6362-1309 FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp