「インターネットプロバイダーアンケート」結果発表−利用しているプロバイダーは、Yahoo!BBが首位。通信キャリア系のプロバイダーが女性に人気−−ブロードバンド環境への変更に関しては、FTTHの人気が高い−
報道関係各位
専門ガイドによる総合情報サイト『All About Japan (オールアバウトジャパン)』(略称: All About)を運営する株式会社リクルート・アバウトドットコム・ジャパン(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長兼CEO :江幡哲也)は、2003年7月1日〜8月31日に、All About Japan上で実施された、「インターネットプロバイダーに関するアンケート」の結果を、本日発表いたしました。
Yahoo!BBを筆頭とするプロバイダー各社による料金競争、サービス地域拡大などにより、ユーザのインターネット環境が、ここ1年で激変しています。All About Japanは、現時点でのユーザのブロードバンド化状況や、インターネットサービスの利用傾向などを収集する目的で、今回のアンケートを実施しました。
【アンケート概要】
アンケート企画名: プロバイダー特集「今がお得!通信環境見直し大作戦!」
アンケート方法: All About Japan Webサイト上での無作為アンケート
調査期間: 2003年7月1日(火)〜8月31日(日)
回答者数: 7,515名(男性:53.8%・女性:46.2%)
居住地域:
首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨):42.5%
近畿圏(京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・滋賀・三重・福井):20.9%
【アンケート結果要約】
1.ブロードバンドユーザは、全体の82.9% 女性のナローバンド比率が16.5%と高め。
通信環境は、ブロードバンドユーザ(※1)が全体の82.9%と高い割合を示しており、その中でもADSL12Mのユーザが30.2%と高い割合を占めています。男女別の傾向をみますと、ナローバンド(※2)比率は、男性が11%、女性が16.5%と、女性にブロードバンド化の遅れが若干みられます。(※1)ブロードバンド・・・BB(ADSL・CATV・FTTH)としています。(※2)ナローバンド・・・NB(ISDN・アナログ加入電話)としています。
2.利用プロバイダーは、Yahoo!BBが1位。通信キャリア系のブロバイダーが女性に人気。
全体では、Yahoo!BBが23.2%のシェアで1位、以下、OCN、@nifty、ぷらら、DIONと続きます。男女別では、男性では、Yahoo!BB、OCN、@nifty、ぷらら、DIONと続くのに対し、女性は、Yahoo!BB、OCN、DION、ぷらら、@niftyと、通信キャリア系のプロバイダーが、@niftyを上回りました。
また、加入回線別では、FTTH利用ユーザは、ぷらら、ケイ・オプティコム、@nifty、OCN、有線ブロードネットワークスがTOP5を占めており、ダイアルアップのユーザは、OCN、@nifty、BIGLOBE、DION、ぷららと、回線別にプロバイダーの利用に関して違いがでてきております。
3.利用しているプロバイダーのサービスは、ウィルスチェックが1位。ウィルスチェック、有害サイトブロックなどは女性の利用率が高い。
利用しているプロバイダーのサービスは、常時接続環境の普及と、ウィルス騒ぎなどの影響からか、37.6%でウィルスチェックが1位、次にメール系のサービス、Webメール、複数アカウントと続き、IP電話サービスが17.7%で4位という結果になりました。一方、有料コンテンツ視聴に関しては、3.2%と利用率が低く、特に女性の利用率が、2.6%と低い結果になっております。一方、女性のウィルスチェック、有害サイトのブロックサービスの利用度が、男性より高いことから、インターネットへの不安要素を女性の方が多く持っているものと思われます。また、無線LANレンタルも女性の活用度が、男性と比較して高くでております。
4.IP電話を今後使いたいとするユーザが41.8%。女性の方がIP電話に対する関心が薄い。
IP電話に関しては、現在利用しているユーザが19.5%、「今すぐ使いたい」、「サービスの改善などがあれば使いたい」など、検討しているユーザが41.8%と、サービスに対する期待が高いことが分かります。また、男女別でみると、男性 22.7%、女性15.8%で男性の利用率が高く出ており、「利用についてわからない」という回答は、女性が30%で男性の約2倍となっております。女性に向けて、IP電話のメリット訴求が不足しているかと思われます。 また、加入回線別にみた場合、アナログ回線のユーザではIP電話について分からない/必要ないで過半数を超えています。
5.プロバイダーの変更については、23.9%が乗り換えを希望。加入回線別では、アナログ回線は35.6%と高め、逆にFTTHは12%で低め。
プロバイダーの変更を希望しているユーザは23.9%と、現状契約のプロバイダーに対して4人に1人は不満を持っているようです。加入回線別では、アナログ回線35.6%、ADSL 23.3%、CATV 18.4% FTTH12%と、FTTHユーザはプロバイダー変更の意向が最も少ない結果となっています。一方、回線速度の不安定さがあるアナログ回線、ADSLは、変更の意向が高めにでています。
6.ブロードバンド環境に変更をする/した理由は、「料金が定額制であること」が61.5%で1位。
ブロードバンド環境を希望する理由は、「料金が定額制であること」が61.5%で1位、次に「大容量ファイルのダウンロード」46.1%、「初期設定、月額費用の無料キャンペーン」34.1%と続きます。また、「PCの買い替え」や「引越し」などの環境の変化も、それぞれ、10.6%、8.6%と高い数字が出ています。属性別にみますと、男性は、「大容量ファイルダウンロード」、「コンテンツ(音楽・スポーツ)」が、女性と比較して高い比率が出ており、ブロードバンド環境の変更理由として、女性がコンテンツに魅力を感じている割合が低い結果となっています。加入回線別では、アナログ回線ユーザからみて、PCの買い替えが15.7%と高い割合ででています。
7.ブロードバンド環境への移行に関しては、「FTTH(光ファイバー)」を希望する割合が、40.5%で一番高い。
ブロードバンド環境に移行に関しては、FTTH(光ファイバー)を希望する割合が40.5%と最も高く、利用する場合には、ADSLと同程度の料金体系を希望するユーザが、64.3%を占めています。将来的にFTTHの低価格化がすすめば、光環境への移行が促進されるものと思われます。加入回線別には、FTTHへの乗り換えについて、CATVユーザが「現状の料金でも利用したい」という回答が12.1%と一番高く、サービスへの期待値が高いと思われます。
8.半年以内に通信環境を変更したいと答えたユーザが12.3%。
全体では、半年以内に通信環境を変更したいユーザが12.3%となっており、回線別では、アナログ回線のユーザが、15.8%と高くでております。
9.ナローバンドユーザがブロードバンドに変更しない理由は、「申し込みの手続き」や「申し込み後の設定が面倒臭い」という回答をあわせると、「料金が高くなる」を上回る。
ナローバンドユーザがブロードバンドに変更しない理由としては、「料金が高くなるから」が11.1%で1位ですが、「申し込みの手続きが面倒臭い」、「手続き後のパソコンの設定が面倒臭い・わからない」をあわせると、13.3%と「料金」の回答を上回ります。
▼詳細データはPDFファイル参照