アーカイブ

【生活トレンド研究所レポート2015 vol.2】
「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関する調査を実施②
~30代の既婚女性の半数近くが「子供は欲しくない」と回答~
~結婚後の家事分担は「任せたつもり」の夫と「任された覚えはない」妻のギャップが浮き彫りに~

株式会社オールアバウト

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年10月に発表した「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関するアンケート調査結果の続報をご案内いたします。
2014年5月、日本創成会議が896自治体におよぶ日本全国の「消滅可能性都市」を発表しました。その定義は、20~39歳の女性の数が、2010年から40年にかけて5割以下に減る自治体としています。そこで今回発表するデータでは、主に20~40代男女の「出産」、「夫婦間の家事割合」、「授かり婚」についての意識について明らかにしています。調査期間は2014年9月12日(金)~2014年9月13日(土)、首都圏(1都3県)在住の20~49歳独身男女669名、既婚男女666名から有効回答を得ました。


【調査結果サマリー】

(1)30代の既婚女性の半数近くが「子供は欲しくない」と回答
男性よりも20ポイント以上多く、男女の「出産・育児」に対する意識のギャップが明らかに

<専門家(「恋愛」ガイド:相沢あい氏)コメント>
『生まない選択』をする女性がメジャーになってきたことを示しており、女性の社会進出や不妊などに以前より理解が深まり、『結婚した夫婦には子供がいることが当たり前』という社会的圧力が弱まった結果ではないでしょうか。しかし、同時に少子化に拍車が掛かることが懸念されます。

(2)理想の結婚は、「価値観が同じパートナーに思いやられ、優しくされることで癒される」こと!?
しかし結婚の決め手は「出産や子育ての価値観」

<専門家(「子育て」ガイド:河崎環氏)コメント>
男性が結婚前と後で配偶者への要求を著しく減らしています。独身時代は女性性が高く、趣味も分かち合える『理想の奥さん』を思い描いていたのが、結婚後は『価値観が同じ』が重視され、『女性らしい』『趣味が一緒』は10位以下に。『現実を知って、いろいろなことを要求するのをあきらめてしまったのかな?』と多少気の毒になるほど。

(3)結婚後の家事分担、「任せたつもり」の夫と「任された覚えはない」妻
話し合いではどうにもならない結婚の理想と現実があきらかに

<専門家(「子育て・夫婦関係」ガイド:おおたとしまさ氏)コメント>
30代・40代では、夫は「家事分担は話し合いの結果」と思っていますが、妻は「家事分担はなりゆきの結果」と受け止めていることがうかがえます。30代・40代の夫婦においては、家事分担の現状について妻は十分に納得していない可能性がある。これは世の中の家事分担に関する議論において、「妻は不公平感を感じていることが多い」とされるのと一致します。

(4)20代独身女性の半数近くが「授かり婚」にネガティブな反応
一方で30代独身女性は3人に1人が「いいと思う」と回答

<専門家(「子育て」ガイド:河崎環氏)コメント>
5割弱もの20代独身女性が「授かり婚はしたくない」と回答しており、筋道立てた結婚を望む一方、30代独身女性になると3割強まで減少しており、「授かり婚でも結婚のきっかけになれば」という意識がうかがえます。結婚のきっかけも男性に依存せず、自律的に決めたいという意識の背景には、純粋に自分の持っているスキルや力で生きていけるという自信があるのかもしれません。

【調査概要】

・調査方法 :インターネット調査
・調査期間 :2014年9月12日(金)~9月13日(土)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~49歳男女
・割付 :<独身男性>20代112名、30~40代各111名
<独身女性>20~30代各112名、40代111名
<既婚男性>20~40代 各111名
<既婚女性>20~40代 各111名


【調査結果詳細】

(1) 30代の既婚女性の半数近くが「子供は欲しくない」と回答
男性よりも20ポイント以上多く、男女の「出産・育児」に対する意識の
ギャップが明らかに

首都圏在住の20~49歳の独身・子供のいない既婚の男女に対し、第一子をつくりたいと思う年代について聞いたところ、独身男性20代の3割が30代前半に、30代の3割が40代前半には欲しいと回答。一方で30代独身男性の3割以上、40代独身男性の半数以上が「子供は欲しくない」と考えていることが明らかになりました(グラフ1)。また、独身の女性についても20代は男性と同様の傾向が見られましたが、40代については7割が「子供は欲しくない」と回答していました(グラフ2)。
また、子供のいない既婚男性については、20代の半数以上が30代前半に、30代の半数近くが30代後半に第一子が欲しいと回答していました(グラフ3)。既婚女性については、20代は20代後半~30代前半にかけて、30代は30代後半に欲しいと回答している一方で、30代の半数近くが「子供は欲しくない」と考えており、既婚男性よりも25ポイント高い結果となりました(グラフ4)。

【グラフ1】~【グラフ4】 第一子をつくりたいと思う年代

この結果に対し、All Aboutの「恋愛」、「子育て」に関する専門家は次のように解説しています。

●All About「恋愛」ガイド 相沢あい氏
出産を望む女性にとって、年齢のリミットは大きな問題です。日本産婦人科学会による高齢出産の定義は『35歳以上の初産婦』で、高齢出産のリスクを避けるために『35歳までには出産を』と考える女性は少なくありません。その気持ちの表れが、既婚・独身問わず子供がいない20代女性の『子供が欲しい年齢』に顕著に出ました。また、30代の子供がいない女性が、『30代中には』『40代前半には』と子供を望む一方で、独身で42.9%、既婚子無しで48.5%と4割強の女性達が『子供は欲しくない』という意思を示しています。これは、『生まない選択』をする女性がメジャーになってきたことを示しており、女性の社会進出や不妊などに以前より理解が深まり、『結婚した夫婦には子供がいることが当たり前』という社会的圧力が弱まった結果ではないでしょうか。しかし、同時に少子化に拍車が掛かることが懸念されます。
既婚・独身問わず子供がいない20代男性が希望する第一子の出産年齢は、最も多いのが30代前半。30代の既婚子無し男性で30代後半が5割弱、独身男性で40代前半が3割となり、女性の方が出産のリスクやリミットに対してシビアに考えているということがわかります。妊娠に対する独身・子無し男性の知識は、不妊治療で初めて気付くことも少なくなく、単純に知識不足であるがゆえに、このような結果になったのかもしれません。結婚をすると、『生まない選択』をする夫婦以外は、未来に子供をイメージします。30代の独身男性は約3割もが40代で第一子をもうけることを望んでおり、5割弱の既婚子無し男性が30代後半に望むことを考えると、結婚していない男性のほうが、『子供』のイメージをリアルに意識することができないようです。

●All About「子育て」ガイド 河崎環氏
30代という、キャリア上どんどん仕事が面白くなってきて、社会での発言力も増していく世代で、「子供は欲しくない」とする既婚女性が5割近くもいるということ、一方で男性はその半分であるということに、出産育児への当事者感覚の差を感じます。
女性にとって、出産やそれに伴うキャリアのあれこれは、自分もち。プラスもあればマイナスもある、と「自分のこと」として受け止めている一方で、男性にとっては自分の子供とは疑いなくプラスであり、失うものをカバーして余りある「得るもの」なのかもしれません。30代という出産能力のリミットが近づいてくる年代で、半数近くの女性が「子供はいらない」という意思表明する姿には、岐路に辿り着いた女性たちが感じている、さまざまなプレッシャーの影響も感じます。

●All About「子育て・夫婦関係」ガイド おおたとしまさ氏
「子供は欲しくない」との回答が既婚男性は20代では4.1%、30代では23.5%、40代では66.7%。女性は20代では20.9%、30代では48.5%、40代では71.4%。20代、30代における男女差が大きくなっており、「産んでほしい夫と、産みたくない妻」という構図が見て取れます。 「産んでくれて当然」と考えている男性がいたら、考えを改めなければいけません。女性が「産みたくない」のが、積極的な選択でないとするならば、妊娠・出産・育児にともなうキャリア形成への影響、心身への負担が女性に大きいことを反映しての結果ではないかと推測します。 出産後の女性の復職に対する社会的サポートの充実、および夫の妊娠・出産・育児への積極的関与が求められるのではないかと思います。
 

(2) 理想の結婚は、「価値観が同じパートナーに思いやられ、優しくされることで癒される」こと!?しかし結婚の決め手は「出産や子育ての価値観」

独身者に対して結婚相手に求めるもの、既婚者に対して結婚の決め手となった配偶者の長所を聞いたところ、いずれも「思いやりや優しさがあること」、「価値観が同じであること」が1位、2位を占めました。3位以下を見ると独身者と既婚者で差があり、独身男性が「女性らしいこと」、「趣味が同じであること」を挙げている一方で、既婚男性は「仕事への理解があること」、「子供が欲しいと思っていること」、「出産、子育てに関する考え方が近いこと」を挙げていました。女性については、3位以下でも「収入が安定していること」、「一緒にいて癒やされること」が挙げられている中、独身女性は「包容力があること」、「家事を協力してこなしてくれること」を挙げていましたが、既婚女性は「身長が自分よりも高いこと」、「育児に協力的であること」、「出産、子育てに関する考え方が近いこと」を挙げていました。既婚者は男女ともに、「出産」や「子育て」に関する価値観が同じであることが結婚の決め手となるようです(表1)。

この結果に対し、相沢氏は次のようにコメントしています。
「年代を問わず、独身の男女に共通して上位を占めたのは、『思いやりや優しさがあること』『価値観が同じであること』『一緒にいて癒やされること」であることから、独身の理想の結婚とは、『価値観が同じパートナーに思いやられ、優しくされることで、癒やされること』だということが浮き彫りになりました。
女性は上位3項目に加え、独身女性の半数以上、既婚女性の約半数が『収入が安定していること』を挙げており、『男性の収入に頼りたい』願望がうかがえます。これは専業主婦願望だけでなく、妊娠出産時に仕事を休み無収入になる時期を考えての不安の表れだと思います。女性のほうが平均年収が低く、女性の稼ぎだけでは家族を養うことができないことも理由のひとつでしょう。
結婚相手に求めることランキングのパーセンテージを見ていくと、同じ順位でも女性のほうがおよそ10〜15%も高く、男性よりも女性のほうが、結婚相手に求めるものが多いことを示します。求めるものが多いということは、結婚相手に求める条件が多く、理想が高くなってしまっているとも言い換えられます。
既婚女性の結婚の決め手となった夫の長所のパーセンテージを比べると、全体的に10%近くも下がっているため、実際に結婚をする時には条件の限りではないということがわかります。」

さらに、河崎氏も次のようにコメントしています。
「この結果から読み取ることができたのは、男性が結婚前と後で配偶者への要求を著しく減らしているということでした。独身時代は『女性らしさ』『思いやりや優しさ』『趣味が一緒』などなど、女性性の高く趣味も分かち合える『理想の奥さん』を思い描いていたのが、結婚後は『価値観』が重視され、『思いやり優しさ』は2位に下降し、『女性らしさ』『趣味が一緒』などは10位以下となりました。あまりに顕著な鳴りのひそめ方に、『現実を知って、いろいろなことを要求するのをあきらめてしまったのかな?』と多少気の毒になるほど。
一方で女性は、結婚前に相手に求めていた財産や自分の仕事への理解などのファッション誌的な男性観をあきらめ、『いま目の前に横たわる問題』として出産育児への協力を求めています。双方が結婚を経て現実を受容し、実践的な態度を身につけ、人間観を深めた、と言えるのかもしれません。」

表1)結婚相手に求めるもの(独身者)、結婚の決め手となった配偶者の長所(既婚者)

【表1】結婚相手に求めるもの(独身者)、結婚の決め手となった配偶者の長所(既婚者)

さらに、男性の出身校別(男子校/共学校出身)で見てみると、独身男性に関しては「価値観が同じであること」、「思いやりや優しさがあること」で共学校出身者よりも男子校出身者のほうが5ポイント以上高く、また、全体的にも独身の男子校出身者は共学校出身者よりもポイントが高い傾向にありました(表2)。

この結果に対し、おおた氏は次のようにコメントしています。
「男子校出身者は、妻に母親的な役割を求めているように思えます。『思いやりや優しさがあること』『仕事への理解があること』『家事をこなす能力があること』において、独身男性では「男子校・ほぼ男子クラス』出身者が『共学男子』を5ポイント以上の差で上回っているのに、既婚男性では、両者の差がほとんどなくなるか、逆転しています。独身のころは、『男子校・ほぼ男子クラス』出身者は共学男子に比べて、妻に、自分をサポートしてくれる役割を求めている割合が高いと考えられます。妻に対してより依存的である、妻に母のような存在でいてくれることを期待しているとも言えます。結婚・出産しても仕事を続けたいと考えている女性からしてみると、結婚相手としては望ましくないと思われてしまうかもしれません。」
 

表2)男性出身校別結婚相手に求めるもの(独身者)、結婚の決め手となった配偶者の長所(既婚者)

【表2】男性出身校別結婚相手に求めるもの(独身者)、結婚の決め手となった配偶者の長所(既婚者)

(3)結婚後の家事分担、「任せたつもり」の夫と「任された覚えはない」妻
話し合いではどうにもならない結婚の理想と現実があきらかに

独身者と既婚者双方に対し、将来あるいは現在の配偶者との家事分担について聞いたところ、独身男性の3割が「二人で話し合ってお互いの負荷が同程度になるようにしたい」と回答していましたが、独身女性の特に20代の3割が「二人で話し合って決めたい(自分が多め)」と回答。また、30~40代の独身女性は「特に話し合いなどせずにどちらかができる時にできる家事をしたい」と考えていることがわかりました。
一方で、30~40代の既婚男性は「ゴミ出しなど軽めの家事は手伝うが主たるものは任せたい」、「二人で話し合って決めたい(相手が多め)」と回答した人が多く、「配偶者に任せている」も年代が上がるにつれて多い傾向にありました。
既婚女性に関しては、「特に話し合いなどせずにどちらかができる時にできる家事をしたい」が全年代を通して多く、30~40代は「家事は全て任せて欲しい/任されている」が増加傾向にありました(グラフ5、6)。

【グラフ5】【グラフ6】 配偶者との家事分担について

この結果に対し、各専門家は次のようにコメントしています。

●All About「恋愛」ガイド 相沢あい氏
独身者と既婚者を比較すると、独身は女性で2割強、男性で3割強が「二人で話し合ってお互いの負荷が同程度になるようにしたい」と回答しているのに対し、既婚者はどの層でも1割に満たない回答が多く、「ゴミ出しなど軽めの家事は手伝うが主たるものは任せたい」では独身者は少なく既婚者は多いという逆転現象が起こっており、話し合いではどうにもならないという、結婚の理想と現実がうかがえます。

●All About「子育て」ガイド 河崎環氏
どの世代でも、男性の側には「配偶者に全て任せたい/任せている」が一定割合で存在していること、また分担しているにしても女性が担当する割合が多いことに気づかされます。しかも、男性も女性もその分担割合を「話し合いで決めている」と言う割には、男性の側の「自分が多め」と女性の側の「相手が多め」の割合が合わない。結局、「自分が多め」も「相手が多め」もお互いの主観なので、おそらくこの部分で、最近大論争になった「家事ハラ」のような、お互いの家事のやり方やどこまでやるかという家事観でのすれ違いが起きているのではないかと思われます。話し合っているつもりでも、伝わっていない。伝えたつもりでも、相手には伝わっていないのです。40代女性に顕著な「特に話し合いなどせずにどちらかができる時にできる家事をしたい/している」の割合の多さを見ると、以心伝心の阿吽の呼吸ができているというよりも、どこか話し合いをあきらめて「空気読め」という関係性になっているような、そんな数も相当数含まれているような気がします。

●All About「子育て・夫婦関係」ガイド おおたとしまさ氏
「任せたつもり」の夫と、「任された覚えはない」妻、という構図が明らかになっているように思います。夫の立場で、「家事は配偶者に任せている」と「軽めの家事は手伝うが主たるものは任せている」を合わせた割合、つまりほとんど「妻任せ」の割合は、20代で27.9%、30代で33%、40代で40%。一方、妻の立場で、「家事は全て任されている」の割合は、20代で8.2%、30代で19.4%、40代で16%。夫は「妻に任せている」意識であるのに対し、妻は「任された覚えはない」ということになる。その分「どちらかができるときにできる家事をしている」割合は、20代で妻21.8%・夫26.1%、30代で妻24.1%・夫13.8%、40代で妻37.7%・夫24.5%と、30代・40代の夫婦で大きな差がある。30代・40代の夫婦では、夫は「妻に家事を任せっぱなし」の意識があるが、妻は「できるときにできるほうがやっている結果、自分の負担が大きくなっている」と受け止めていると考えられます。また、話し合いによって分担を決定している割合を見ると、20代でこそ妻35.4%・夫35.1%とほぼ一致していますが、30代では妻22.2%・夫44%、40代では妻17.9%・夫33.7%。30代・40代でやはり大きな差が付いています。以上のことから、30代・40代では、夫は「家事分担は話し合いの結果」と思っていますが、妻は「家事分担はなりゆきの結果」と受け止めていることがうかがえます。30代・40代の夫婦においては、家事分担の現状について妻は十分に納得していない可能性がある。これは世の中の家事分担に関する議論において、「妻は不公平感を感じていることが多い」とされるのと一致します。
 

(4)20代独身女性の半数近くが「授かり婚」にネガティブな反応
一方で30代独身女性は3人に1人が「いいと思う」と回答

最後に、妊娠をきっかけに結婚するいわゆる「授かり婚」についての意識を全員に対して聞いたところ、独身者の3割が「特に何とも思わない」と回答している一方で20代の独身女性の45.5%が「結婚・入籍を済ませてからのほうがいいと思う」と考えていることがわかりました。
既婚者については、20代男性以外は4割以上が「結婚・入籍を済ませてからのほうがいいと思う」と回答していましたが、全年代・性別において「おめでたいことには変わらないのでいいと思う」が10ポイント程度上回る結果となりました(グラフ7、8)

【グラフ7】【グラフ8】 「授かり婚」に対する意識

この結果について、各専門家は次のようにコメントしています。

●All About「恋愛」ガイド 相沢あい氏
独身者よりも既婚者のほうが「特に何とも思わない」が男女どの世代でも10%前後少なく、既婚者にとっての「子供」は興味がある対象であることがわかると同時に、独身者にとって他人の「子供」がどう生まれようと特に何も思わず、「子供」というものがリアルではないことがわかりました。5割弱もの20代独身女性が「授かり婚はしたくない」と回答しており、筋道立てた結婚を望む一方、30代独身女性になると約3割まで減少しており、「授かり婚でも結婚のきっかけになれば」という意識がうかがえます。これは、女性の出産のタイムリミットやリスクとも大きく関係しており、「生めるチャンスに生んだほうが良い」という気持ちの表れなのではないでしょうか。独身者の中でも、男女共に積極層<漠然層<消極層と、授かり婚について「特に何も思わない」が増えており、恋愛に対して興味を示さない層は、子供についても興味を示さないことがわかりました。

●All About「子育て」ガイド 河崎環氏
授かり婚を肯定的に捉える20代や30代女性に比べ、40代女性からはシビアな視線を感じる結果となりました。20代女性の場合は、自分たちや周囲のケースに授かり婚があり得る、そして実際にそれで結婚に至るケースがあるという経験から、当事者意識を持って「授かり婚はアリ」としているのでしょう。30代女性の場合は、まさに授かり婚でもなければと結婚へと踏み切れない迷いの多い状況から、授かり婚に「背中を押す」役割を見ているのかもしれません。40代女性の、授かり婚に否定的で冷静な視線は、いろいろなケースを見てきたがゆえの結論であるとも言えます。特に40代後半に否定的な人が多いのを見ると、世代として考えが新しいとか古いとかいうのではなく、ひょっとするともう自分は出産というステージを降りるがゆえに、そのような動機による結婚を客観視できているのかもしれません。自分のこととしてではなく、例えば自分の子供が授かり婚をすることになったら、どう考えるか。様々なことを経験してきた年代の女性による視線は、授かり婚が(少なくとも著名人の世界では)すっかり市民権を得たかのように見える現代に、興味深い示唆を与えてくれます。

●All About「子育て・夫婦関係」ガイド おおたとしまさ氏
20代女性は順番を気にしていますが、独身男性の6割は授かり婚への抵抗感がないようです。独身女性の場合、20代では45.5%が授かり婚への抵抗感を示していますが、30代・40代ではそれが約3割に減っています。20代のうちは、結婚→出産という順番にこだわる女性が多いですが、30代・40代になるとそれが減るようです。

■調査監修者プロフィール■
「恋愛」ガイド 相沢 あい(あいざわ あい)

恋愛コラム二スト/コミュニケーションアドバイザー。早稲田大学人間科学部出身。高校生の時から執筆活動を開始。2004年にミスインターナショナル日本ファイナリスト選出を機に、芸能活動を始める。現在は、コラム執筆・インタビュー原稿作成などを行うライターや、広告やWEBの制作、レポーターとしても活動中。

「子育て」ガイド 河崎 環(かわさき たまき)
コラムニスト。子育て系人気サイト運営・執筆後、教育・家族問題、父親の育児参加、世界の子育て文化から商品デザイン・書籍評論まで多彩な執筆を続けており、エッセイや子育て相談にも定評がある。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

「子育て・夫婦関係」ガイド おおた としまさ
「子供が『パパ~!』っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子供と一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育分野を中心に活動するジャーナリストとして執筆や講演活動、メディア出演を行う傍ら、パパのための相談サイト「パパの悩み相談横丁」を運営する。

■「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当: 大竹、大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2015 vol.1】
「調味料」の専門家が今年流行しそうな”万能調味料”を徹底予測
甘味、辛味、酸味など複雑な味が楽しめる中国・四川発の「怪味(かいみ)」が最注目調味料!
家やスーパーにある調味料を混ぜるだけででき、他の調味料を「ちょい足し」するだけで 揚げ物や粉ものなどどんな料理にも合わせることが可能なことが”今年流行”の理由

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2015年第1弾のレポートとして「2015年に流行しそうな“万能調味料”」をまとめました。

調味料は、古くは「砂糖」「塩」「醤油」「味噌」などがありますが、昨今では2009年頃に「食べるラー油」、2011年頃に「塩こうじ」、そして昨年には「塩レモン」などといった、一風変わり種ですが”万能性”のある調味料が主婦層を中心にブームとなっています。そこで、「生活トレンド研究所」では、調味料に詳しい専門家(ガイド)と共に新たに話題になりそうな”万能調味料”について、次のように予測しました。

【サマリー】

(1)昨年末あたりから話題になっている調味料が、中国・四川省出身の「怪味」。
鶏むね肉を使った唐揚げや蒸し鶏、豆腐やサラダに合うと評判に

「怪味」とは、中国・四川省生まれの調味料で、辛味、甘味、酸味、塩味に加え、“しびれ”や香り高さも加わった混合調味料。芝麻醤をはじめ、花椒(ホワジャオ)、豆板醤、ごま油、醤油、砂糖、酢、香味野菜などが入っているだけあり、味わえば味わうほど複雑な味が楽しめるのが特徴です。この「怪味」は、本場のものはかなり辛味やしびれが強いそうですが、日本ではマヨネーズなどで”コク”を追加することによってよりマイルドにした「怪味ソース」として唐揚げ専門店などで提供されるようになり、インターネットなどを中心に話題となっています。

(2)マヨネーズなど、他の調味料を“ちょい足し”することでどんな料理にも合う!
まさしく「怪味」は今年最注目の”万能調味料“

All About「調味料」ガイドの青木敦子氏は、「怪味」が今年流行しそうな理由として次の2点を挙げています。
■材料を混ぜるだけで完成する「怪味」は、食べたいときに食べることができる便利な調味料
■基本的な「怪味」を作っておき、
そこにマヨネーズなどを加えるだけで様々な料理に合うソースに早変わり

(3)専門家が基本の「怪味」と”ちょい足し”レシピを伝授!
週末に作り置きするだけでスープやトースト等にも活用できるメニューを紹介

「調味料」の専門家による、1週間程度作りおきができる「怪味」レシピと、”ちょい足し”アレンジ術、スピード料理のレシピを紹介いたします。

(1)昨年末あたりから話題になっている調味料が、中国・四川省出身の「怪味」。
鶏むね肉を使った唐揚げや蒸し鶏、豆腐やサラダに合うと評判に

年流行りそうな「万能調味料」として生活トレンド研究所が注目したのは、昨年末あたりからWebメディアなどを中心に話題になっている「怪味(かいみ)」です。

怪味ランキング「怪味」とは、中国・四川省生まれの調味料で、辛味、甘味、酸味、塩味に加え、
“しびれ”や香り高さも加わった混合調味料
です。
芝麻醤をはじめ、花椒(ホワジャオ)、豆板醤、ごま油、醤油、砂糖、酢、香味野菜などが入っているだけあり、味わえば味わうほど複雑な味が楽しめるのが特徴です。中国では「怪味鶏」という、満漢全席にも登場する由緒ある料理の調味料としても使われているように、特に鶏肉との相性が良い調味料ですが、現地ではほかにも豆腐にかけたり、麺にあえて提供しているお店もあるそうです。
この「怪味」は、本場のものはかなり辛味やしびれが強いそうですが、日本ではマヨネーズなどで”コク”を追加することによってよりマイルドにした「怪味ソース」として唐揚げ専門店などで提供されるようになり、話題となっています。さらに、銀座にある台湾屋台料理店「来来」では「台湾風マヨネーズサラダ」に”怪味”が使われていたり、武蔵境にある四川料理店「好好」では「怪味やっこ」や「怪味鶏」、「怪味麺」といったメニューが展開されています。

※画像:「金のとりから」渋谷センター街店・からあげにつけるスパイス
(ソース)ランキングより(1月14日現在)

 

(2)「怪味+マヨネーズ」など、「怪味+α」でどんな料理にも合う!
まさしく「怪味」は今年最注目の”万能調味料“

All About「調味料」ガイドの青木敦子氏は「怪味」について次のようにコメントしています。

■材料を混ぜるだけで完成する「怪味」は、食べたいときに食べることができる便利な調味料
昨年流行った「塩レモン」はモロッコ生まれの調味料。家にある、あるいはスーパーなどで簡単に手に入る調味料で作ることができ、かつ作り方も簡単であることで話題となりました。「怪味」も同じく海外(中国)が発祥の地で、家にある、あるいはスーパーなどで手に入る調味料をまぜるだけで作ることができますので、新たに今年流行する調味料ではないかと注目しています。また、「塩レモン」は完成するまでにある程度の期間を要しますが、
「怪味」は材料を揃えれば混ぜるだけで完成しますので、食べたいときに食べることができるという簡便さも流行する要因の一つとして挙げられるでしょう。

■基本的な「怪味」を作っておき、そこにマヨネーズなどを“ちょい足し”するだけで様々な料理に合うソースに早変わり
さらに、今回紹介する本場のものより辛味としびれの要素を“ピリ辛”程度に抑えた基本的な「怪味」は、小さなお子様でも食べることができると思います。この「怪味」をある程度作っておけば、家にある他の調味料、例えばマヨネーズや中濃ソースなどを“ちょい足し”することによって、揚げ物やお好み焼きといった粉もの、そうめんやうどんなどのつけだれといった幅広い料理に使うことができるというのも主婦層に受け入れられる要素となります。

 

(3)専門家が基本の「怪味」と”ちょい足し”レシピを伝授!
週末に作り置きするだけでスープやトースト等にも活用できるメニューを紹介

■基本の「怪味」レシピ
【材料】
・砂糖         大さじ2 1/3杯
・酢          大さじ1杯
・醤油         大さじ2杯
・豆板醤        小さじ1杯
・ラー油        小さじ1 1/2杯
・練りゴマ(白)    大さじ2杯
・生姜のすりおろし   小さじ1/2杯
・ニンニクのすりおろし 小さじ1/2杯
・葱のみじん切り    5㎝
・花椒(粉)      小さじ1/2杯
・ナンプラー      小さじ1/5杯(ナンプラーが無い場合は醤油大さじ1/3を追加)

【作り方】
全ての材料をよくまぜあわせ、ソースを作ります。

■基本の「怪味」活用レシピ“ピリ辛おにぎらず”

おにぎらず

【材料】
・ご飯         300g
・焼きのり(全形)   1枚
・ツナ缶        1缶(80g)
・葱          5㎝
・基本の「怪味」    大さじ2杯
   
【作り方】
1)ボウルに油を切ったツナ缶、みじん切りにした葱、怪味をよく混ぜあわせます。
2)海苔は4等分に切ります。
3)海苔1枚にご飯を75g程度ずつのせ、その上に1を2等分したものを塗り、挟みます。
半分に切ってお皿に盛ります。

■「怪味」のおすすめ“ちょい足し”アイテム

【おすすめ①】
~フライもの般のソースとして、
粉もの(お好み焼きやチヂミ)のソースなどに合います~
怪味+調味料A

・怪味         大さじ1杯
・中濃ソース      大さじ1杯

【おすすめ②】
~卵料理全般(卵かけご飯や目玉焼きなど)、
そうめんやうどんなどと和えたり、納豆などにも合います~
怪味+調味料B

・怪味         大さじ1杯
・焼き肉のタレ(中辛) 大さじ1杯

【おすすめ③】
~鶏料理(からあげ、蒸し鶏等)、
サラダ、豆腐(冷奴や湯豆腐)、フライドポテトなどに合います~
怪味+調味料C

・怪味         大さじ1杯
・マヨネーズ      大さじ1杯

 

 

■「ちょい足し怪味」を使ったおすすめレシピ“蒸し鶏入りサラダ”

蒸し鶏入りサラダ

【材料(2人分)】
・鶏胸肉           1枚
・酒             大さじ1杯
・怪味+マヨネーズソース   大さじ4杯
・ブーケレタス(またはレタス)4枚
・パプリカ(赤・黄)     各1/4個
・ベビーリーフ        1袋(約40g)
・トマト           1/2個
・怪味+マヨネーズソース   大さじ2杯

【作り方】
1)鶏胸肉は厚さを均等にし、耐熱皿にのせてお酒を振りかけ、ラップをして500wのレンジで3分程度温め、
裏返して更に2分程度火が通るまで温めます。薄くスライスし、ボウルに入れて怪味+マヨネーズソース
(大さじ4)を和えます。
2)ブーケレタスは食べやすい大きさにちぎり、トマトは8等分のくし型切りにし、パプリカは千切りにしておきます。
3)ボウルに2)、ベビーリーフ、怪味+マヨネーズソース(大さじ2)を入れて混ぜ合わせ、1)を加えて更に
混ぜ、良く馴染んだらお皿に盛りつけます。

■「怪味」を使ったスピード料理

①ピリ辛「怪味」スープ
スープ

【材料(2人分)】
・水           400ml
・基本の「怪味」     大さじ6杯
・鶏ささみ        1本
・葱           10㎝

【作り方】
1)鍋に水、怪味、鶏ささみを加えて火にかけます。
2)ささみに火が通ったら取り出して、裂いておきます。
3)1)の鍋に2)、小口切りにした葱を加えて一煮立ちしたら、器に盛りつけます。

②ピリ辛納豆チーズトースト

納豆チーズトースト

【材料(2人分)】
食パン           2枚
トマト           60g
納豆            2パック
ピザ用チーズ        50g
基本の「怪味」       大さじ3杯
オリーブオイル       適量

(飾り)
パセリのみじん切り/適量
ベビーリーフ/適量

【作り方】
1)ボウルに1㎝角に切ったトマト、納豆、怪味ソース
を加えて良く和えます。

2)食パンの表面にオリーブオイルを塗り、1)を
のせます。最後にピザ用チーズを散らします。

3)オーブントースターで7~8分程度焼き色が
付くまで焼き、パセリのみじん切りを散らします。

4)お皿に盛りつけて、ベビーリーフを飾ります。

■All Aboutガイドプロフィール
「調味料」ガイド 青木 敦子

料理研究家・栄養士。イタリアを中心に40回以上渡欧して各地で料理を学び、現在イタリア料理教室を主宰。ほかにもテレビ番組のフードコーディネートをしたり、オリーブオイルソムリエとしてセミナー講師をするなど、幅広く活動中。

■「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当: 大竹、大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.14】
“節約”と”健康”がキーワード 第三次からあげブーム到来!?
~「鶏むね肉からあげ+ソース」が新たなトレンドに!~
~ソースは甘味、酸味、塩味等に“辛味”や”しびれ“が加わった
「怪味(かいみ)」に注目~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第14弾のレポートとして2015年に向けた「食トレンド予測」をまとめました。

“食トレンド”は、海外にある店舗が日本に進出することで話題になったものや、著名人や料理研究家などの紹介により人気となる調味料など、多岐にわたります。今年の“食トレンド”は、昨年に引き続き「パンケーキ」や「ポップコーン」、「グラノーラ」の専門店などが話題になりました。また、料理研究家が著書などで紹介した調味料「塩レモン」は、今年多くのメディアで作り方や使い方が取り上げられました。
そこで、「生活トレンド研究所」では、食に詳しい専門家(ガイド)と共に新たに話題になりそうな”食トレンド”について、次のように予測しました。


【調査のポイント】

(1)「鶏むね肉のからあげにソースの組み合わせが“第三次からあげブーム”になる」
と、からあげの専門家が予測
今からあげ専門店や専門家の間で注目されている「怪味ソース」とは!?

今後、“鶏むね肉からあげ+ソース”の組み合わせが人気になるという、新たな「第三次からあげブーム」が来ると、からあげの専門家が予測。ソースは、現在全国のからあげ専門店や居酒屋など約140店舗で展開されている「怪味ソース」が注目されています。「怪味」とは、中国四川省生まれの調味料で、辛味、甘味、酸味、塩味に加えて“しびれ”も加わった混合調味料です。味わえば味わうほど複雑な味わいが楽しめるこの調味料を日本人向けにしたのが、「怪味ソース」です。

(2)「鶏むね肉からあげ」の台頭と共に“鶏むね肉”が外食・内食ともに人気食材に!
人気の理由は「節約」と「健康」、特に“イミダペプチド”の抗疲労効果に注目

鶏むね肉は100gあたり86円と鶏もも肉よりも約50円近く安く、主婦向け雑誌などでもレシピ特集が多く組まれるように。また、鶏むね肉に特に多く含まれるという「イミダゾールジペプチド(イミダペプチド)」という成分は運動性の疲労状態を抑制するとして注目されています。

(3)からあげ専門店の味を家庭でも再現!
「鶏むね肉からあげ」と「怪味ソース」の作り方を専門家が紹介!

主婦の6割が「加熱するとパサついてしまう」と悩む鶏むね肉の調理法。まず熱を通す前に冷蔵庫から出しておいて常温に戻すことを第一に、「揚げる」、「焼く」、「蒸す」それぞれにコツがあります。
今回は調理のコツと、家庭で再現できる専門店の味「鶏むね肉からあげと怪味ソース」をご紹介します。

「鶏むね肉のからあげにソースの組み合わせが“第三次からあげブーム”になる」
と、からあげの専門家が予測
今からあげ専門店や専門家の間で注目されている「怪味ソース」とは!?

■第三次からあげブームは「鶏むね肉からあげ」と「ソース」が決め手!?

昔から食卓には欠かせない”からあげ”は、老若男女を問わず人気のおかずです。“日本唐揚協会”によると、一番最初にブームになったのは昭和40年代前後で、北海道の「ザンギ」などといったご当地系のからあげが洋食として登場しました(第一次からあげブーム)。第二次からあげブームとなったのは2008年頃で、それぞれの味付けなどにこだわるからあげの”専門店”が各地に出店。現在では東京都内のからあげ専門店の店舗数は約150店となっており、2009年時点と比べると約15倍に増えています。

鶏の唐揚げ専門店都内店舗数推移

このブームは更に進化し、今後さらに“鶏むね肉からあげ+ソース”の組み合わせが人気になるという、「第三次からあげブーム」が来ると、からあげの専門家である日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は予測しています。その理由として、八木氏は次の2点を挙げています。

①最近店舗数が増えている鶏からあげ専門店では店頭にさまざまな味のソースが置いてあり、「鶏むね肉からあげ」はこういったソースとの相性が抜群であるため、鶏むね肉のからあげにはソースをつけることが定番になっている

②からあげ好きである”カラアゲニスト”の間では、調理の難しい「鶏むね肉」のからあげが美味しいお店は、どのメニューも美味しいお店として注目されている

■特に注目されているソースは、甘味や酸味等に“しびれ”が加わったフクザツな味の「怪味ソース」

pic1

「第三次からあげブーム」で注目されている“鶏むね肉からあげ+ソース”ですが、日本全国にチェーン展開しているからあげ専門店や居酒屋など約140店舗では、”怪味ソース”というソースが店頭に置かれ、話題になっているそうです。
All About「節約」ガイドで家事アドバイザーの矢野きくの氏はこうした現象に対して次のように見ています。

●鶏のからあげが再注目されている理由は「ソースの多様化」
ただからあげを食べるのではなく、美味しく食べるためのソースが多様化しているためである。家庭料理でもからあげソースのアレンジは注目されている。

●「タルタルソース」や「柑橘系」など既存のソースが台頭していた中で、最近の注目株が「怪味ソース」
これまでは他の料理に使っていたソースをからあげに試してみたり、逆にからあげに使われているソースを他の料理に試してみたりなどアレンジされていたが、最近の注目株は、からあげ専門店などでよく見かける『怪味ソース』。耳慣れない名前のソースだっただけでなく日本人の味覚にあったソースで今話題のサラダチキンにもあうのではないか。ひとつのソースでさまざまな料理に使える『万能なソース』というのも人気があるソースの要因である。
矢野氏も注目している「怪味ソース」について、All About「世界のおうちご飯」ガイドで栄養士の佐藤わか子氏は次のように解説しています。

●“怪味”とは中国の四川省生まれの調味料
辛味、甘味、酸味、塩味に加え、しびれや香り高さも加わった混合調味料のこと。芝麻醤をはじめ、花椒、豆板醤、ごま油、醤油、砂糖、酢、香味野菜などが入っているだけあり、味わえば味わうほど複雑な味わいが楽しめるのが特徴。

●『怪味ソース』は日本人向けのマイルドなコクのあるソース
このようなリッチなソースをかけると、淡泊な味わいのむね肉のからあげが飽きずに食べられ、満足度も高まる。ソースに含まれる適度なオイル分もまた旨味がアップし、美味しさが増す。

 


(2)「鶏むね肉からあげ」の台頭と共に“鶏むね肉”が外食・内食ともに人気食材に!
人気の理由は「節約」と「健康」、特に“イミダペプチド”の抗疲労効果に注目

「第三次からあげブーム」で人気となる「鶏むね肉のからあげ」ですが、からあげ専門店だけではなく、ローソンの”からあげくん”や今年4月に発売された西友の惣菜「中津からあげ」など、今や外食・中食産業でも欠かせない食材となっています。こうした「鶏のむね肉」人気は、”節約”と”健康”の二側面から今後家庭でも普及される見通しです。

■節約面
節約面で鶏むね肉が普及しやすくなる理由について、矢野きくの氏は次のように解説しています。

●人気の理由はやはり価格の安さ。100gあたり鶏もも肉はむね肉よりも1.5倍の価格!
鶏もも肉が100g135円のところ、鶏むね肉は86円(独立法人農畜産業振興機構調べ H26年8月の国産鶏肉の小売価格平均より)、業務用食品を販売している店では100g40円前後で購入できるところもあります。

●鶏むね肉がからあげ専門店やコンビニ商品に普及。主婦向け雑誌でもレシピ特集が組まれるようになった
最近は、からあげ専門店などでむね肉を使っている店舗も多く、また、昨年大ヒットして一時期は販売中止にまでなったセブンーイレブンのサラダチキンをはじめとし、コンビニエンスストアなどでも鶏むね肉を使った商品が多数発売されています。さらに、主婦向け雑誌などでも鶏むね肉を使ったレシピの特集なども組まれることが多くなりました。

●電子レンジ調理器具や、レシピ研究の進化などにより、鶏むね肉を抵抗なく使えるようになった
電子レンジで使えるスチーム調理器など、加熱し過ぎるとパサパサになるという鶏むね肉の弱点を簡単に補える調理器具の登場もひとつの理由だと思われます。また調理研究というのはプロ・アマを問わず日々進んでおり、鶏むね肉をパサパサにせずに美味しく食べられる調理法が広く認識されてきたのも一因でしょう。

■健康面
鶏むね肉がもつ”健康面“の良さについては、以下の3点が挙げられます。

●鶏むね肉に多く含まれる「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」には抗疲労効果がある
鶏の羽の付け根、つまり翼を動かす筋肉(=むね肉)に豊富に含まれる「イミダペプチド」という成分が大阪市立大学の実験により抗疲労の効果があることが判明しています。

●さらに、「イミダペプチド」には認知症予防作用もある
2011年に発表を行った東京大学では、「毎日の食事の中で、食肉や魚肉を適量摂取することは、体にとって必要なイミダゾールジペプチドを適切に補うことにつながり、結果として脳や心の健康維持に貢献する可能性が期待される」と示しています。2014年に同学ではイミダゾールジペプチドには神経心理機能に改善傾向をもたらす効果があることがわかったとも伝えています。

●鶏むね肉は皮を取り除けば低脂肪高栄養のヘルシーミートで良質なたんぱく質も含んでいる
栄養士の佐藤わか子氏は、「ダイエット中の人にはもってこいの食材。うまみ成分であるイノシン酸やグルタミン酸も多く含まれているため、調理法を工夫すれば、食べ応えも満点。心身ともに豊かになる食材です」とコメントしています。

 

(3)からあげ専門店の味を家庭でも再現!
「鶏むね肉からあげ」と「怪味ソース」の作り方を専門家が紹介!

専門店等で人気となっており、家庭でも多用化の兆しを見せている”鶏のむね肉”を使ったからあげですが、サーモス株式会社が2012年に520名の主婦を対象に実施した調査によると、6割が「加熱するとパサついてしまう」ことに悩みを持っていることが明らかになっています(左グラフ)。
鶏むね肉をうまく調理するコツについて佐藤わか子氏は次のように解説しています。

鶏むね肉に対する調理に対する主婦の悩み

「どのような調理法でも共通することは、まず熱を通す前に冷蔵庫から出し、常温に戻しておくこと。こうすることで火の通りが早くなり、加熱のしすぎによるパサつきを防ぐことができます。揚げる、焼く、蒸すといった調理ごとのコツについては、次に詳しく解説しましょう」

■揚げる場合
揚げる前に水分を含む調味料をしっかりと含ませ、しばらく置くこと。調味料は醤油、酒などのほか、ヨーグルトもおすすめ。ヨーグルトには肉を柔らかくする効果があるためです。揚げる際は、水分を少し残し、粉をたっぷりと絡めて揚げます。温度は160℃くらいの低めの温度である程度火を通し、いったん取り出して数分休ませ、高温の油で表面をカリッと揚げます。こうすることでふっくらとジューシーなからあげができあがります。

■焼く場合
そぎ切りにした後、小麦粉などの粉をまぶしてから焼くと水分が外に逃げずにジューシーに仕上がります。

■蒸す場合
厚手の鍋に酒、水、あれば生姜、長ねぎの青い部分などを入れて蓋をし、沸騰するまで強火、沸騰したら弱火にし、13~15分ほど火を通します。火をとめたら粗熱が取れるまで蓋をしたまま置きます。粗熱が取れたら鍋に残った水分とともに食品用保存袋に入れ、中の空気をしっかりと抜いて鶏肉が水分に常に覆われている状態で保存。こうすることでしっとりとした状態が保てます。

むね肉は脂肪分が少なく、水分が多いため、火の通し加減が難しいこともあるかと思います。うまくいかず、パサついてしまう場合には、とろみがあり(粘度が高く)、味にメリハリがある『怪味ソース』のようなソースをたっぷりとかけると、むね肉にソースが絡んでおいしくいただけます。
そこで今回、家庭で美味しく作ることができる鶏むね肉のからあげと、家庭でできる『怪味ソース』のレシピを佐藤氏に考案していただきました。

■鶏むね肉のからあげ 怪味ソース和え
<材料:2人分>
・鶏むね肉 1枚 ・酒 大さじ2
・塩、こしょう 各少々 ・片栗粉 大さじ3
・怪味ソース(下記) 大さじ2と1/2
・揚げ油、白髪ねぎ、レタス、トマト 各適量

pic2

<作り方>
1. 鶏むね肉は皮を取り除き、ラップを敷いたまな板にのせて上からさらにラップをし、めん棒などで叩く。縦1/3に切り、包丁をやや斜めに傾け、ひと口大に切る。
2. ボウルに1、酒、塩、こしょうを入れてよくもみ込み、片栗粉をまぶす。10分以上置く。
3. 揚げ油を160℃ほどに熱して2~3分揚げ、一旦取り出す。油の温度を上げ、さらに1分ほど揚げる。
4. ボウルに怪味ソースを入れ、3を和える。器に盛り、白髪ねぎをのせ、レタス、トマトなどを添える。

■家庭で作る怪味ソース
<材料:作りやすい量>
・マヨネーズ 大さじ2 ・醤油 大さじ1
・砂糖 小さじ1と1/2 ・酢 小さじ1
・ごま油 小さじ1/2 ・ラー油 小さじ1/2
・豆板醤 小さじ1/2 ・すりゴマ 大さじ1
・花椒(粉) 小さじ1/2 ・しょうが(みじん切り) 小さじ1
・にんにく(みじん切り) 1片
<作り方>
ボウルにすべての材料を入れ、よく混ぜ合わせる
※長ねぎのみじん切りを加えても。

■All Aboutガイドプロフィール
「節約」ガイド 矢野 きくの(やの きくの)

家事アドバイザー・節約アドバイザー。知識としてではなく、実際に自身が実践している節約家事技の紹介が主婦の支持を得、TVラジオ出演・クイズ番組の問題作成・雑誌、新聞、企業サイトへの執筆連載・講演などで活動。頭を使って無駄を省き、時間とお金を効率よく使った結果が節約&エコになる「スマートライフ」を提唱。

「世界のおうちご飯」ガイド 佐藤 わか子(さとう わかこ)
栄養士の免許を取得後、トレンド情報をいち早く食品メーカーへ提供し、居酒屋、惣菜店、コンビニエンス、ベーカリーショップ向けにメニュー開発する会社で企画、調理を手掛けた後、独立。現在、常に新しい味を追求するために海外へ積極的に出かけ、ホームステイして家庭料理を学んでいる。 また、テレビやラジオ、雑誌、インターネットなどで世界各国のレシピやレストランを紹介し、執筆活動なども行っている。自宅での料理教室「Wakka Kitchen」も主宰している。

■「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当: 大竹、大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.13】
「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関する調査を実施①
~男性の7割、女性の6割が現在交際相手が「いない」~
~年収300万円未満の男性は恋愛にも結婚にも消極的であることが判明~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第13弾のレポートとして「20~40代の恋愛・結婚・家庭観」に関するアンケート調査を実施しました。
少子高齢化が問題になり、婚姻率も一向に上昇しない昨今、結婚適齢期ともいえる20~40代の独身者の恋愛観や結婚・家庭観を、既に結婚している同年代と比較することにより、双方のインサイトについて探ってみました。調査期間は2014年9月12日(金)~2014年9月13日(土)、首都圏(1都3県)在住の20~49歳独身男女669名、既婚男女666名から有効回答を得ました。


【調査サマリー】

(1)男性の7割、女性の6割が現在交際相手がいないと回答
40代女性の4割以上が結婚に消極的

<専門家(「子育て」ガイド:河崎環氏)コメント>
これまでの日本社会に生きづらさや行き詰まりを感じている人が多い中、『人生の正解はいくつもある』ことを理解し受け入れることが本当の多様性を生むわけで、結婚しないというのも一つの道筋として存在していいのではないでしょうか。既婚者が『結婚』それ自体や配偶者について悪しざまに言い過ぎな点も、ひょっとすると経済的な理由以上に、結婚へのモチベーションを下げる心理要因かもしれません。

(2)恋愛に消極的な人ほど結婚の必要性を感じていない
理由は「一人でいることが大きなハードルでなくなってきた」!?

<専門家(「恋愛」ガイド:相沢あい氏)コメント>
恋愛をしたいと思っていない消極層は、男女共に『結婚の必要性を感じていない』、『結婚にメリットがないと思う』、『他人と暮らすのが面倒』、『子供が欲しくない』が、積極層と漠然層よりも明確に多いのが特徴的ですが、これらは『一人で生きていくことが、あまり大きなハードルだと思わなくなった』と言い換えられるのではないでしょうか。

(3)年収300万未満の男性は恋愛にも結婚にも消極的
<専門家(「子育て・夫婦関係」ガイド:おおたとしまさ氏)コメント>
『結婚したら男性が家計を支えるべき』という考えが根深いことがうかがえます。その既成概念を乗り越え、『女性が家計を支えてもいい』という価値観が男女双方に広まれば、結婚への障壁が低くなる可能性はあります。

(4)男子校出身者は異性と上手く付き合えない!?
女子校出身者は結婚にメリットを感じられない!?

<専門家(「子育て」ガイド:河崎環氏)コメント>
女子校出身者の自己完結性のようなものが育まれる背景には、『女だから』『男だから』という意識の刷り込みがなく、純粋に自分の持っているスキルや力で生きていけるという自信があるのかもしれません。

■調査概要
・調査方法 :インターネット調査
・調査期間 :2014年9月12日(金)~9月13日(土)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~49歳男女
・割付 :
<独身男性>20代112名、30~40代各111名
<独身女性>20~30代各112名、40代111名
<既婚男性>20~40代 各111名
<既婚女性>20~40代 各111名

—————————————————————————–

【調査詳細】

(1) 男性の7割、女性の6割が現在交際相手がいないと回答
40代女性の4割以上が結婚に消極的

首都圏在住の20~49歳の独身男女に、現在交際相手がいるかどうかを聞いたところ、男性では7割以上が、女性では6割以上が「いない」ことが明らかになりました(グラフ1)。
さらに、現在交際相手がいないという人に対して、交際相手が欲しいかどうかを聞いたところ、20~30代の男女ともに1割程度が「欲しいと思っているし好きな人もいる」と回答していました。一方で、20代・40代男性の2割、30代男性の3割が「なんとなく欲しいと思っているが特別な活動はしていない」と回答しており、この割合は女性よりも多い結果となりました。また、「特に欲しいとは思っていない」、「全く欲しくないし今後欲しくなることもないと思う」は女性が年齢が高くなるにつれて増加傾向になっており、40代女性では半数以上を占めていました(グラフ2)。

グラフ1

グラフ2

そして結婚意向についても聞いたところ、20代男女及び30代男性の4割が「いつかは結婚したいと考えている」と回答。一方で、年齢があがるにつれて「結婚はしないと思う」、「結婚はしたくない」と回答した人は増加傾向にあり、特に40代女性は42.3%が該当しました(グラフ3)。

グラフ3

この、「結婚はしないと思う」、「結婚はしたくない」と回答した人にその理由を聞いたところ、男性は全年代で「経済的に余裕がないから」が1位に、「結婚の必要性を感じないから」が2位になりました。女性については、20代・30代は「結婚の必要性を感じないから」が一番多く、次に「今の自由を失いたくないから」があがっており、40代女性では「他人と暮らすのが面倒だから」が上位にあがっていました(表1)。


表1:「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由
表1

この結果に対し、All About「子育て」ガイドの河崎環氏は次のようにコメントしています。
「“非婚社会”と言われるいま、結婚を前提としない生き方を、日本社会が文化的にも社会制度上も当然の選択肢として組み込めるかどうかが問われています。これまでの日本社会に生きづらさや行き詰まりを感じている人が多い中、『人生の正解はいくつもある』ことを理解し受け入れることが本当の多様性を生むわけで、結婚しないというのも一つの道筋として存在していいのではないでしょうか。
また、日本人の謙遜の美徳なのか、既婚者が『結婚』それ自体や配偶者について悪しざまに言い過ぎな点も、ひょっとすると経済的な理由以上に、結婚へのモチベーションを下げる心理要因かもしれません。『非婚』をポジティブに捉えるのと並行して、『結婚』もまた公平にポジティブにとらえ、それを口にしてもいい。不思議な心理現象として、自身のパートナーを褒めるひとは、充足し幸せそうな印象を与え、仕事運も上がるし異性にもモテるのです。形はどうであれ『幸せな関係』を築き得るひとは、その他の幸せも惹き付ける魅力があるということでしょうか」

(2) 恋愛に消極的な人ほど結婚の必要性を感じていない
理由は「一人でいることが大きなハードルでなくなってきた」!?

グラフ2の「交際相手が欲しいかどうか」という質問に、「欲しいと思っているし好きな人もいる」「欲しいと思っているが好きな人はいない」と回答した層を恋愛に対する”積極層”、 「なんとなく欲しいと思っているが特別な活動はしていない」と回答した層を”漠然層” 、「特に欲しいとは思っていない」、「全く欲しくないし今後欲しくなることもないと思う」と回答した層を”消極層”とし、結婚意向を見てみると、積極層のほうが男女ともに「いつかは結婚したいと考えている」と回答した人が多く、漠然層と比べると男性で37.4ポイント、女性で41.7ポイントもの差がありました(グラフ4、5)。

グラフ4

グラフ5

また、「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由についても見てみたところ、男性の積極層と消極層の1位は「経済的に余裕がないから」ですが、漠然層の1位は「異性と出会う機会がないから」でした。女性については積極層、漠然層と1位が「異性と出会う機会がないから」、消極層は「結婚の必要性を感じていないから」が1位でした。


表2:恋愛傾向別「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由
表2

この結果に対し、All About「恋愛」ガイドの相沢あい氏は次のようにコメントしています。
「男女・年代を問わず、結婚をしたいと思わない理由の上位に『結婚の必要性を感じていないから』というのがくるのは、『おひとりさま』が定着し、社会的な結婚への圧力が減ったことも関係しているように思います。
恋愛をしたいと思っていない消極層は、男女共に『結婚の必要性を感じていない』、『結婚にメリットがないと思う』、『他人と暮らすのが面倒』、『子供が欲しくない』が、積極層と漠然層よりも明確に多いのが特徴的ですが、これらは『一人で生きていくことが、あまり大きなハードルだと思わなくなった』と言い換えられるのではないでしょうか。
また、『出会う機会』については、男女ともに消極層の方が積極層よりも割合が多く、『出会いはあっても、結婚という形を望んでいない』ことがわかります。生活をしていくうえで欠かせない家事は、今やロボット型掃除機や乾燥機能付き洗濯機、食洗機など家電の進化により、かなり手軽に行えるようになりました。特に誰の手助けもなく暮らしていけることから、男性も若い世代になるにつれ、『結婚にメリットがない』と考えるようになったのかもしれません。女性の婚活ブーム以降、男性ネットユーザーを中心に爆発的に広がった『結婚すると男はATM扱いされる』『女と結婚しても、金が掛かるだけ』という考えが、結婚への嫌悪感を煽っているように思います。もちろん経済的理由が大きな理由ではあるのですが、結婚への憧れが削がれた状態なので、『経済的に無理をしてまで結婚する必要はない』と考える傾向があるのではないでしょうか。
パートナーがなんとなく欲しいが、何もしていない漠然層の、『結婚しない・できない理由』の第一位は、男女共に『異性と出会う機会がないから』ですが、言い換えると『好きな人ができたら、いつか結婚したい」という状況であり、出会いにガツガツしておらず、ゆったりと構えた様子がうかがえることから、一時期の婚活ブームはだいぶ落ち着いたのではないかと思います。『恋愛の延長線上にいる人」として認識しなければ、『出会っている』と認識しません。つまり、『出会いが少ない』という人は、知り合う異性の数が少ないゆえに『出会いが少ない』人と、知り合う異性の数が多くても『恋愛の延長線上にはいない』と認識する数が多いゆえに「出会いが少ない』人の2通りの属性の人がいることが考えられます」

(3)年収300万未満の男性は恋愛にも結婚にも消極的

交際相手の有無について、年収区分別(300万円未満/300万円以上500万円未満/500万円以上)で見てみると、300万円未満の男性の87.9%が交際相手が「いない」と回答しており、他の区分に比べて1割以上の差がありました(グラフ6)。一方で女性は大きな差が見られませんでした(グラフ7)。

グラフ6-7

さらに結婚意向についても見てみると、年収300万円未満の男性で「いつかは結婚したいと考えている」と回答した人は他の年収区分の人よりも1割以上低いことが明らかになりました(グラフ8)。しかし女性については逆の現象が見られており、年収500万円以上の女性は他の年収区分と比べて「結婚はしないと思う」、「結婚はしたくない」と回答した人が多い傾向にありました(グラフ9)。

グラフ8-9

「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」理由について見てみると、男性の年収300万円未満は「経済的に余裕がないから」が71.0%と多く、2位の「結婚の必要性を感じていないから」と33.6ポイントも差がありました(表3)。


表3:年収区分別「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由
表3

今回同じく調査した既婚者の年収区分を見てみると、男性の58.4%が「500万円以上」と回答していることからも(グラフ10)、“収入”が、特に男性の恋愛や結婚に対する意向に大きな影響を与えることがわかりました。
正規・非正規雇用などにより、収入の格差が問題になっている昨今、この傾向は根強く続いていくのではないかと推察されます。

グラフ10

この結果に対し、All About「子育て・夫婦関係」ガイドのおおたとしまさ氏は次のようにコメントしています。
「『結婚したら男性が家計を支えるべき』という価値観が結婚の障壁でしょうか。年収300万未満では男性の約9割が現在パートナーがいないと回答しています。同じく年収300万未満の女性ではそれが約7割。結婚意向については年収300万未満の男性で『すでに結婚している/結婚が決まっている』の回答者はゼロ。『いつかは結婚したいと考えている』の割合は約3割。年収300万未満の女性のうち、『すでに結婚している/結婚が決まっている』と『いつかは結婚したいと思っている』を合わせると約45%。年収300万未満では、男性のほうが結婚に消極的であることがわかります。これはなぜでしょうか。『結婚したいと思わない、あるいは結婚はしないと思う理由』を見ると、年収300万未満の男性の7割以上が『経済的に余裕がないから』と回答しています。この理由が、2位の『結婚の必要性を感じていないから』と、約35ポイントもの差を付けての1位です。さらに、男性の場合、年収300万以上500万未満においても、500万以上においても『経済的に余裕がないから』が、結婚に消極的な理由のトップ5にランクインしています。一方、年収300万未満の女性の場合、『経済的に余裕がないから』を選択したのは23.5%。理由としては4位で、結婚に消極的である理由として、経済的な理由が主たる理由ではないことがわかります。さらに年収300万以上では、結婚に消極的な理由として『経済的に余裕がないから』はトップ5のランク外でした。つまり男性の場合、経済的な理由で結婚を『諦めている』ケースが女性よりも多いと推測できます。実際、『配偶者の年収』については、男性の約半数が、『年収100万円未満』と回答しています。つまり、妻の年収が100万円未満であるという夫婦が、約半数にものぼるのです。『結婚したら男性が家計を支えるべき』という考えが根深いことがうかがえます。その既成概念を乗り越え、『女性が家計を支えてもいい』という価値観が男女双方に広まれば、高所得な女性と低所得な男性というマッチングが増える可能性はあります」

(4)男子校出身者は異性と上手く付き合えない!?
女子校出身者は結婚にメリットを感じられない!?

最後に、「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由について出身高校種別(共学・男子校・女子校)で見てみたところ、男子校・共学でもほぼ男子クラスだった男性は共学出身の男性と比べて「異性と出会う機会がないから」、「異性とうまく付き合えないから」といった点でポイントが高い結果となりました。また、女子校・共学でもほぼ女子クラスだった女性は共学出身の女性とくらべて「結婚にメリットがないと思うから」という点でポイントが高い結果となりました(表4)。

表4:出身高校種別「結婚したいと思わない」、「結婚はしたくない」と思う理由
表4

この結果に対し、自身も女子校出身である河崎氏は次のようにコメントしています。
「価値観にどれだけの違いが生まれるのか?結婚観では顕著なコントラストが出た結果となりました。『結婚したいと思わない』『結婚しない』理由として、男子校出身者が『異性とうまく付き合えない』と、自分の側のコミュニケーション力に不安を覚えているのに対し、女子校出身者は結婚自体にメリットがないと主体的に認識しています。この、女子校出身者の自己完結性のようなものが育まれる背景には、『女だから』『男だから』という意識の刷り込みがなく、純粋に自分の持っているスキルや力で生きていけるという自信があるのかもしれません。単純に『女性が強くなった』などと手垢のついた結論をするのではなく、なぜ自立した女性が自己完結的になるのか、時代性によるものか、またはこの傾向は普遍的なものなのか、考えてみるのも面白そうです」
また、男子校出身のおおた氏も次のようにコメントしています。
「男子校出身者が必要以上に女性に対しての苦手意識をもっていることがわかります。結婚に消極的である理由を出身高校別に見てみましょう。『男子校・ほぼ男子クラス』出身の男性は、37.7%が『異性と出会う機会がないから』、24.5%が『異性とうまく付き合えないから』と回答しています。『共学出身者』の男性の場合、これがそれぞれ28.0%と18.2%です。ただし、独身者の『パートナーがいる率』で比較すると、『男子校・ほぼ男子クラス』と『共学出身者』の差はほとんどありません。男子校出身者でも共学出身者とほぼ同じ確率でカノジョはできているのです。このことから、『男子校・ほぼ男子クラス』出身者で結婚していない男性は、異性とのコミュニケーションに必要以上に苦手意識をもち、女性とあまり関わらない生活を送ってしまっているケースが少なからずあると考えられます。『男子校・ほぼ男子クラス』出身者にとって、女性とのコミュニケーションに対する苦手意識を払拭することで、結婚への道がひらける可能性はあります」

 

■調査監修者プロフィール
All About「恋愛」ガイド 相沢 あい
恋愛コラムニスト。高校時代よりライター活動を開始。早稲田大学人間科学部にて、心理学、社会学、生物学を学ぶ。2004年、ミスインターナショナルファイナリストを機に、レポーターやレースクイーンとして活動しながら、メディア制作に携わる。現在は恋愛コラム執筆のほか、ライター業、広告系クリエーター業を行っている。

All About「子育て」ガイド 河崎 環
コラムニスト。子育て系人気サイト運営・執筆後、教育・家族問題、父親の育児参加、世界の子育て文化から商品デザイン・書籍評論まで多彩な執筆を続けており、エッセイや子育て相談にも定評がある。家族とともに欧州2ヵ国の駐在経験。

All About「子育て・夫婦関係」ガイド おおた としまさ
「子どもが『パパ~!』っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育分野を中心に活動するジャーナリストとして執筆や講演活動、メディア出演を行う傍ら、パパのための相談サイト「パパの悩み相談横丁」を運営する。

 
■「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:大貫・大竹
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.12】
「インターネットでの買い物」に関する調査を実施
ネットショッピング、全体で9割以上が利用経験あり
ヘビーユーザーは節約志向が高い30代男性
消費増税の影響は全体の約8割が「特に無し」と回答

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第12弾のレポートとして「ネットショッピング・ネットオークション・ネットフリマの利用実態」に関するアンケート調査を実施しました。
今日、スマートフォンやタブレットの普及と共にインターネット上での買い物はますます身近なものとなりました。今年4月の消費増税後、個人間取引のため消費税がかからないという理由で「ネットオークション」が話題になり、さらにはより手軽に利用できる「ネットフリマ」アプリも登場しています。そこで、「生活トレンド研究所」では、インターネットでの買い物に詳しい専門家監修のもと、各サービスの利用実態・利用意向について調査しました。調査期間は2014年8月5日(火)~2014年8月9日(土)、首都圏(1都3県)在住の20~69歳男女1,115名から有効回答を得ました。

【調査サマリー】
1)ネットショッピングを最も頻繁に利用しているのは30代男性、
理由は節約志向の高さ。また、ラインナップの幅広さと価格帯に魅力?

<専門家(「通販・ネットショッピングの活用法」ガイド:遠藤 奈美子氏)コメント>
「30~40代の男性の利用率が高いのは、趣味用品などをネットで買う人が特にこの年代の男性に多いためだと考えられます。また、男性向けのファッションアイテムは、女性向けと比較してリアル店舗では取り扱い点数や種類が少ない、価格帯も比較的高額であるため、男性の方がネットでのバリエーションの豊富さに魅力を感じやすいのではないでしょうか。」

2)消費増税、各サービスの利用への影響は全体の約8割が「特に無し」と回答
20代・30代はわずかに影響あり

<専門家(「通販・ネットショッピングの活用法」ガイド:遠藤 奈美子氏)コメント>
「利用頻度が増税後に減少した30代は、結婚や出産、マイホームの購入など大きな出費が多い年代のため、増税に対して敏感に反応していると考えられます」

<専門家(「オークション」ガイド:川崎 さちえ氏)コメント>
「20代に『増税後に利用を始めた』と回答した割合が多いのは、消費増税に関する報道を多く目にし、節約意識が高まったと考えられます。20代は他の年代よりも給料が少なく、節約のひとつの方法としてオークションやネットフリマの利用を始めたと考えられます。」

3) 各サービスが最も利用されているのは平日夕食後~就寝前、休日の夜/PC利用が主流

4)ネットで最も購入されているのは「書籍/CD/DVD」 「PC周辺機器」/ 男女で購入アイテムに差

<専門家(「通販・ネットショッピングの活用法」ガイド:遠藤 奈美子氏)コメント>
「PC周辺機器」は種類が豊富であるためスペックを比較したり、自身が所有するIT機器に適応しているかを調べながら購入できるなど、ネットでの購入が便利だと言えます。
<専門家(「オークション」ガイド:川崎 さちえ氏)コメント>
オークションではパソコンなどのIT機器は、ジャンク品(壊れてしまったもの)でも取引がされていることも理由のひとつだと考えられます。

5)中古品の利用に抵抗がある人半数、年代が上がるにつれて上昇

<専門家(「オークション」ガイド:川崎 さちえ氏)コメント>
「「物がない時代」を生きた経験を持つ60代は、「一生物」神話のようなものが存在しているのではないでしょうか。この年代は中古品というカテゴリが登場する前、つまり新品しかなかった時代から消費活動を行っているためより中古品の利用に抵抗があると考えられます」

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「通販・ネットショッピングの活用法」ガイド
遠藤 奈美子(えんどう なみこ)
ECアナリスト/ネット通販コンシェルジュ。ネットショップの運営に携わり、自身でも日常生活のほぼ全ての買い物をオンラインで行っていることから、ユーザー目線かつ運営者としての厳しい視点で情報を発信。

■調査監修者プロフィール
「ネットオークション」 ガイド 
川崎 さちえ(かわさき さちえ)
ネットオークション歴10年。
2004年より、育児中心のセミリタイヤ生活を送りながら、夫婦でヤフーオークション、株式投資で生計を立てている。
経験に基づいた実践型のオークションの魅力を発信。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間 :2014年8月5日(火)~2014年8月9日(土)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~69歳男女
・割付 :
男性:20代・60代男性 113名、30代男性 112名、40代・50代男性 111名
女性:20代・30代・40代・50代・60代女性 111名

 
「生活トレンド研究所」について
 「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

 

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト PR担当:大竹・大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.11】
の消費実態に関する調査」を実施
~日本人の7割が「肉好き」!しかし、喫食頻度は「鶏卵」「豆腐」よりも低い~
~年を取ると「牛肉」が食べづらい!? 理由は「健康を考えて」、「太りそう」~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第11弾のレポートとして「肉」に関するアンケート調査を実施しました。
最近、しばらく寝かせて旨味が増した「熟成肉」や、「いきなり!ステーキ」といった、立食ステーキ店など、肉に関する情報が話題になっています。また、夏になるとスタミナをつけるために焼肉やバーベキューを食べるといった機会も増えます。そこで、「生活トレンド研究所」では、管理栄養士などの専門家監修のもと、“肉”の喫食頻度や”肉”に対するイメージを調査しました。調査期間は2014年7月9日(水)~2014年7月11日(金)、首都圏(1都3県)在住の20~69歳男女1,118名から有効回答を得ました。

【調査サマリー】
1)「お肉」は好きだけど、あまり食べられていない?
7割以上が「肉好き」、しかしよく食べられているのは「卵」や「豆腐」

<専門家(「バランス献立レシピ」ガイド:小沼明美氏)コメント>
「肉は調理の汎用性が高く、フライパンや鍋一つ、短時間で一品を作ることができるのが最大の魅力です。肉料理は年代を問わず好まれ、様々な味付けや調理法で日々の食卓に取り入れられています。肉と同様に、動物性たんぱく質の代表格である卵や乳製品も日常の生活の中で頻度多く摂取されています。調理しなくてもそのまま食べられること、調理したとしても簡便で味付けもしやすいということが大きい魅力でしょう」

2)年を取ると「牛肉」が食べられない!?
   20代は「太りそう」、50代以上は「健康を考えて」食べないと回答

<専門家(同上)コメント>
「暑い夏は体力が消耗し、冷房のあたりすぎなどにより体がだるくなって食欲が落ちる方も少なくありません。スタミナをつける、という意味で焼き肉やステーキなどを連想する方も多いでしょうが、一方で『お肉=太る』というイメージがあり、こってりした肉料理は特に女性からは敬遠されがちです。また牛肉については”ご褒美”的な感じで日常的に食べるものではない、とされているように見受けられます」

3)外食予算はファストフードのときもそれ以外のときも2,000円未満!
   脂質の良い牛肉が加齢とともに現れる「牛肉離れ」を防ぐ?

<専門家(「焼肉」ガイド:小口綾子氏)コメント>
「7割以上の消費者が牛肉、豚肉ともに好きと答えているのに対して、実際食べる頻度はどの年代においても豚肉の方が高くなっています。これは、ファストフード以外の外食においても、各年代ともに予算が2千円以下の消費者が半数以上を占めていることから分かるとおり、牛肉よりも豚肉の方が安価であることが理由だと考えられます。豚肉よりも牛肉の方が若干、加齢とともに食べる量が減ったと答える消費者が多くなっているのは、安価な牛肉を口にする機会が多く、脂質の関係もあり、胸焼けにつながったのも原因のひとつではないかと推測します」

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「バランス献立レシピ」ガイド 
小沼 明美(おぬま あけみ)
管理栄養士&フードコーディネーターの資格を活かし老舗料亭なだ万にて商品企画を担当。現在はフリーの管理栄養士として栄養指導、健康関連のコラム執筆等を行っている。今までの経験を糧に消費者が疑問に思っている食材の扱い方や調理のコツ、また誰にでも簡単に作ることができる美味しいレシピを紹介している。

■調査監修者プロフィール
「焼肉」ガイド 
小口 綾子(こぐち あやこ)
肉・ホルモンを中心に、和洋食問わず様々なジャンルを日々食べ歩く。2010年にはホルモンのガイド本を出版し、テレビや雑誌など様々なメディアで、肉にまつわる情報発信に努めている。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間 :2014年7月9日(水)~7月11日(金)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~69歳男女
 (ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員) 計1,118名
・割付 :20代・60代男性 112名、30代・50代男性 111名、40代 男性 113名
     :20代・50代・60代女性 111名、30代女性 112名、40代女性114名

 
「生活トレンド研究所」について
 「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

 

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト PR担当:大竹・大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.10】
“夏は太る”が新常識!?「栄養失調太り」にご用心
~20代から50代の4人に1人が昨年の夏に「太った」と回答~
~夏太りの原因は炭水化物の単品食べによる「栄養失調」が原因と専門家~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第10弾のレポートとして「夏太り」に関するアンケート調査を実施しました。
2008年4月から生活習慣病の原因の一つでもある「メタボリックシンドローム」の健診、保健指導の実施が義務化されましたが、2012年に厚生労働省が発表した「国民健康・栄養調査」によると、2010年の20~60歳男性の肥満者の割合は31.2%と前年の横ばい、40~60歳女性の肥満者の割合は22.2%と前年より微増していました。「生活トレンド研究所」では、昨年、「夏太り」に関する調査を実施しましたが、その内容を踏まえ、さらに今回は“夏太り”の原因や対策について調べました。
調査期間は2014年6月2日(月)~2014年6月3日(火)、首都圏(1都3県)在住でフルタイム勤務の20~59歳男女計877名から有効回答を得ました。

【調査サマリー】
1)“夏やせ”は昔の話?昨年の夏、4人に1人が「体重が増えた」
   原因は夏特有の食生活からくる「栄養失調」にあった!

<専門家(「食事ダイエット」ガイド/管理栄養士:浅尾貴子氏)コメント>
夏は食欲が落ちることを言い訳に、 “炭水化物単品食べ”をしてしまいがち。“炭水化物単品食べ”が続くと摂取したエネルギーを活用できず、身体がだるくなったり、体脂肪や体重が増えてしまうという”栄養失調太り”になってしまいやすくなります。

2)夏の”栄養失調太り”はメタボへの第一歩!?
   昨年の夏太った人の89.6%が「年々体重が増加傾向にある」と回答

<専門家(同上)コメント>
夏の栄養失調太りは、太るほどの量は食べていないような気がするのに体重が増えてしまうことから、自覚がないままに体重が増えている可能性があります。

3)夏の“栄養失調太り”は、身体の不調にもつながる!?
   “栄養失調太り”の疑いがある人のうち、61.5%が夏の間不調を感じている

<専門家(同上)コメント>
暑くてもおかずや野菜類をきちんと揃えた食事をしている人は、カラダの不調も感じにくいはずです。食べ物は相互に助け合ってその栄養素が使われているので、偏った食事がいけないと言われるのは、それぞれの効果を発揮できないためです。

4)“夏の栄養失調太り”防止のコツは、「単品食べ」に納豆や卵の「ちょい足し」
<専門家(同上)コメント>
食生活の面では、炭水化物の単品食べを避けて、なるべくおかずや野菜を食べること。例えばランチをコンビニのおにぎりやそうめんだけを食べるのではなく、納豆など大豆製品、卵、魚系の缶詰をプラスするだけでも違います。

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「食事ダイエット」ガイド 
浅尾 貴子(あさお たかこ)
管理栄養士歴19年。食べ物のカロリーや栄養バランスに関するアドバイス、美容や健康のアドバイザーや女性誌や
コラムの執筆業として活躍中。「栄養学の基本知識を大切にした上で、ダイエッター個人のライフスタイルにあわせた、
より実現可能なアドバイスを行う」が信条。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間 :2014年6月2日(月)~6月3日(火)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)在住のフルタイムで働く20~59歳男性
 (ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員) 計877名
・割付 :男性 20代 113名、30代 113名、40代 111名、50代 112名
    女性 20代 113名、30代 114名、40代 111名、50代 111名

 
「生活トレンド研究所」について
 「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

 

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト PR担当:大竹・大貫
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.9】
「男の身だしなみとニオイ」に関する調査を実施
~50代男性の半数以上が「美容に関心あり」!~
~3人に1人の男性が上司や同僚の「ニオイ」が気になっているが、指摘できない~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第9弾のレポートとして「男性の身だしなみとニオイ」に関するアンケート調査を実施しました。

5月に入り、2日(金)には東京大手町の気温が25度まで上がり、今年初の”夏日”となりました。暑くなってくると気になるのは”ニオイ”のケア。最近では男性用のニオイケア製品が多数発売されており、市場も活気づいています。そこで、「生活トレンド研究所」では、男性が自分自身のニオイについてどう感じているか、また、同性同士のニオイについてどう感じているかを調査しました。調査期間は2014年4月9日(水)~2014年4月12日(土)、首都圏(1都3県)在住でフルタイム勤務の20~59歳男性894名から有効回答を得ました。

【調査サマリー】
1)50代男性の半数以上が「美容に関心がある」と回答
   20~50代男性が身だしなみで気をつけているのは「顔・頭部」と「ニオイ」

<専門家(「メンズコスメ」ガイド:藤村岳氏)コメント>
「40代以降も含めて全体的に『美容』や『身だしなみ』に関する感度が上がっている。50代の男性のための雑誌の新創刊など、この年代の意識が緩やかながら高まってきたことに注目したい」

<専門家(「成功者のビジネスマナー」ガイド:尾崎まみ氏)コメント>
「見た目というのは、情報の窓口といえる。見た目は、その人そのものといっても過言ではない。商談も恋愛も、見た目が悪いと、決まるものも決まらない。自分の幸せのためにも、『身だしなみ=見た目』を大切にしていただきたい」

2)5割以上の男性が「自身のニオイ」が気になっている!
   ニオイの対処法は年代で二分され、20~30代は「制汗剤」、40~50代は「こまめに汗を拭く」

<専門家(「皮膚外科」ガイド:野田真喜医師)コメント>
「体のニオイでもわきの下のニオイが特に強い状態をワキガというが、これが特に強く、社会生活上差し支える状態を『腋臭症』と呼び、日本人では10~15%程度とされている。アンケートでは、これよりずっと多い割合でニオイを気にする人がいることから、その中には全く臭わない、またはわずかに臭う、という程度でも臭いを気にする人が含まれていることが考えられる。実際、診察すると、ほとんどニオイがないのに、例えば”思春期に他人に指摘されて以降、とても気になるようになった”などの理由で受診される方も少なくない」

3)3人に1人が「会社の同僚」のニオイが気になっている!
   しかし大半が「ニオイの指摘はできない」と回答

<専門家(「メンズコスメ」ガイド:藤村岳氏)コメント>
「悪臭を振りまいていても、『知らぬは本人ばかりなり』という状況。親しいであろうはずの家族や友人に指摘するという人が3割台に留まっている、ということはいかにニオイ問題がデリケートであるか、という象徴ではないか」

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「メンズコスメ」ガイド 藤村 岳(ふじむら がく)
男性美容研究家・美容コンサルタントとして活動。DANBIKEN~男性美容研究所~主宰。「美しくなるよりも、嫌われない美容」が男性には必要とのモットーがあり、やりすぎない男性美容を提案。テレビ・ラジオなどの出演のほか、『MEN’S EX』(世界文化社)、『Gainer』(光文社)、『UOMO』(集英社)などで執筆活動。講演やイベント、化粧品の商品開発、コンサルティングなども行っている。

「皮膚外科」ガイド 野田 真喜(のだ まき)
日本形成外科専門医、医学博士。昭和大学形成外科、横浜労災病院、千葉県こども病院などで多くの臨床経験を積み、現在「神楽坂肌と爪のクリニック」副院長。爪を専門とする数少ない病院で、巻き爪などの爪治療から、ほくろやシミの治療まで皮膚外科医として日々診療にあたる。

「成功者のビジネスマナー」ガイド 尾崎 まみ(おざき まみ)
大学卒業後、JAL国際線CAとして8年間乗務。主にニューヨーク、パリ便のファーストクラスを担当。現在は、マナーコンサルタントとして、法人・企業を対象に、社員教育研修、ビジネスマナー研修、 新入社員研修、管理職研修、接客・接遇訓練などを実施。
特に、CS・マナー・身だしなみ・営業等のマニュアル作成を得意としており、数社の企業、ゴルフクラブ、レストランなどのイメージアップコンサルティング、学生向けの就職活動セミナー講師も行っている。講師歴8年目で受講者は5000名を超えている。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間 :2014年4月9日(水)~4月12日(土)
・調査対象 :首都圏(東京、埼玉、神奈川、千葉)の20~59歳男性
(ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員) 
・割付 :20~24歳 111名、25~29歳 111名、30~34歳 115名、35~39歳 112名、
 40~44歳 111名、45~49歳 111名、50~54歳 112名、55~59歳 111名

 
「生活トレンド研究所」について
 「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

 

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:大竹・柏原
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

《引用・転載時のクレジット表記のお願い》
本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である
旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.8】
「増税前の駆け込み購入(家電編)」に関する調査を実施
~駆け込み消費で最も買われた家電は「パソコン/タブレット」(26.9%)~
~増税前後で“1,000円”の差があると、人は「駆け込み消費」をしやすくなる!?~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第8弾のレポートとして「家電」に関するアンケート調査を実施しました。調査期間は2014年3月11日(火)、全国の20~69歳男女のうち、消費税増税を見越して家電を購入した331名から有効回答を得ました。

2014年4月1日(火)より消費税が5%から8%に上がったことを受けて、耐久消費財である「家電」の駆け込み消費による反動減が予想されています。この度の消費増税を見越して、何らかの「家電」を購入した消費者に対し、どういった種類の家電を購入したかを聞いたところ、「パソコン/タブレット」が26.9%と一番多いことがわかりました。次に、「冷蔵庫」(24.8%)、「炊飯器」(19.6%)、「掃除機」(17.5%)といった白物家電が挙げられていました。
これに対し、All About「家電」ガイドの戸井田園子氏は、「家電は大きく分けて、生活必需品と嗜好品に分けられますが、必需品である『冷蔵庫・洗濯乾燥機・エアコン』あたりは、手持ちの製品に寿命が来ているので、増税前に買い換えていると考えられます。一方、嗜好品に近い『パソコン・テレビ・オーディオ・コーヒーマシン』などは、この際だから・・・という購入動機が多いのではないでしょうか」と述べています。

以降、このたびの消費増税における「家電」購入者の実態と、専門家の解説をご紹介します。

【調査サマリー】
1)増税前に最も買われた家電は「パソコン/タブレット」(26.9%)/
  購入理由は増税の次に「ずっと欲しかったから」が続き、家電の“言い訳消費”が明らかに

<戸井田氏コメント>
パソコンはWindowsXPのサポート終了も重なり、買い替えなくてはならない人が多いのが要因と思われます。
また、普段誰もが『欲しいもの』をすべて手に入れられる訳ではないので、何らかの我慢はしているものです。しかし、我慢することで少なからず損をしてしまう可能性があるとわかれば、『じゃあ買ったほうがいいよね?』という理論が自分の中で成立し、購入の“正当性”が出てくるのではないでしょうか。このたびの消費増税は、“消費=罪悪”という感覚を払拭してくれる良い理由になっているのだと思います。

2)“駆込み消費”のボーダーラインは約1,000円!?購入家電の価格帯から明らかに
  購入者が多かった上位10種の家電の購入時の価格帯は、10種中8種が3万円以上であることがわかりました。

<戸井田氏コメント>
3万円を超えると、今回の増税の差額分(3%)は900円以上ということになります。およそ、1,000円の差が“駆け込み消費をするかどうか”のボーダーと推測されます。
支払う価格に1,000円以上の差があると心理的にお得感(あるいは『損をしたくない』)という感覚になるのだと言えるのではないでしょうか

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「家電」ガイド 
戸井田 園子(といだ そのこ)

大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。そのとき身に付けた性能・デザイン・価格などをトータルに比較し、商品の優劣を見極める技術をもとに、独立してフリーに。現在はインテリア&家電コーディネーターとして活動中。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査日 :2014年3月11日(火)
・調査対象 :全国の20~69歳男女(ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員) 
・割付 :消費増税を理由に家電を購入した人 331人

 
「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:大竹・柏原
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp


《引用・転載時のクレジット表記のお願い》

本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。

【生活トレンド研究所レポート2014 vol.7】
「増税前の駆け込み購入(クルマ編)」に関する調査を実施
~消費増税を見越してクルマを購入した人に一番選ばれたのは「国産・ガソリン車」~
~クルマを選ぶ情報源、20代は意外にも「テレビCM」がトップ~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営する「生活トレンド研究所」は、2014年第7弾のレポートとして「クルマ」に関するアンケート調査を実施しました。調査期間は2014年3月11日(火)、全国の20~69歳男女のうち、消費税増税を見越してクルマを購入した332名から有効回答を得ました。

2014年4月1日(火)から消費税が5%から8%に上がったことを受けて、国内の新車販売は大幅に落ち込むという見通しです。この度の消費増税を見越して、高価格帯の商品である「クルマ」を購入した消費者に対し、どういった種類のクルマを購入したかを聞いたところ、「国産・ガソリン車」が約3割と一番多いことがわかりました。
これに対し、All About「車」ガイドの小池りょう子氏は、「いくらハイブリッドカーの燃費が良いからといって、燃料代だけでその価格差の元が取れるかどうかは不明です。計算をしてみても、ガソリン車のほうがお買い得感を感じるから1位になったのだと考えられます。乗れば乗るほどハイブリッドカーはお得な気がしますが、実はハイブリッドカーの場合、バッテリーやモーターなど、ガソリン車にはない部品も多く、メンテナンスや故障の際にも出費がかさむことも考えられます。結局、同じ排気量のクルマを比較した場合、ハイブリッドカーを買うよりも普通のガソリン車のほうが、割安感だけではなく安心感もあるのです。」と述べています。

以降、このたびの消費増税における「クルマ」購入者の実態と、専門家の解説をご紹介します。

【調査サマリー】
1)ハイブリッドカーよりもガソリン車のほうがおトク!?約3割が「国産ガソリン車」を購入
<小池氏コメント>
いくらハイブリッドカーの燃費が良いからといって、燃料代だけでその価格差の元が取れるかどうかは不明です。同じ排気量のクルマを比較した場合、ハイブリッドカーを買うよりも普通のガソリン車のほうが、割安感だけではなく安心感もあるのです。それでもハイブリッドカーが2位にランクインしているのは、価格がガソリン車よりも高めで、増税の影響をダイレクトに受けるため、人気車種は増税前に登録を、というディーラーでのセールストークがあったためだと思います。

2)“テレビ離れ”といわれている若者(20代)が「テレビCM」や「テレビ番組」を見てクルマを購入していることが明らかに
<小池氏コメント>
トヨタが『ドラえもん』、日産が人気タレントの『嵐』を採用するなど、自動車メーカーはこうしたCMキャラクターのイメージで若い人に認知されているのでしょう。男性でも車を趣味にする人が減り、若者が雑誌を読まない昨今、自動車メーカーがブランドイメージを定着させるには、テレビCMの効果はまだまだ捨てたものではありません。

3)クルマを購入した後でも「自動車取得税」や「自動車税」等、税制を知らない人が約半数!
<小池氏コメント>
自動車の営業スタッフにとっては、この自動車にかかる税金が一番説明したくないポイントです。税金の種類が多すぎ、しかも車両価格の1~2割の金額を税金として納めなくてはいけないので、見積もりを見て驚かれるお客さんが多いからです。

調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
PDFファイルで表示

 

■調査監修者プロフィール
「車」ガイド 
小池 りょう子(こいけ りょうこ)

「オープンなお客様相談センター」の機能を持つトヨタ直営ショールームにて6年間、2,000組以上の来場者への商品説明や購入相談を担当。退職後「メーカーの枠を越えてクルマの魅力を伝える仕事がしたい」とライターへの転身を志す。現在は本業のほか、講師として新車ディーラーで「女性が入りやすく、顧客満足度の高い店づくり」の提案を実施。中古車店オーナー向けにも女性客を増やすためのコラムを執筆している。

■調査概要(調査方法:インターネット調査)
・調査期間 :2014年3月11日(火)
・調査対象 :全国の20~69歳男女(ジャストシステム「ファストアスク」リサーチ会員) 
・割付 :消費増税を理由にクルマを購入した人 332人

 
「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:大竹・柏原
TEL:03-6362-1359  FAX:03-6682-4229 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp


《引用・転載時のクレジット表記のお願い》

本リリースの引用・転載の際は、必ず「生活トレンド研究所の調査」である旨を示すクレジットを明記していただけますようお願い申しあげます。