【生活トレンド研究所レポート】
「睡眠」に関する調査を実施
〜約6割が「睡眠に不満」、そのうち何らかの対策をしているのは約1割程度〜
〜平日は「あと1時間」多く寝たいが、休日は「今のままで満足」〜
株式会社オールアバウト
株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 兼 CEO:江幡哲也)が運営するマーケティング・チャネル「生活トレンド研究所」は、第五弾のレポートとして、All About『睡眠』ガイドの坪田聡氏を研究員ガイドに迎え、「睡眠」に関するアンケート調査を実施しました。
調査協力は、株式会社マクロミル。調査期間は2013年1月15日(水)〜2013年1月16日(木)、フルタイムで働く20〜40代の男女900名から有効回答を得ました。
■調査結果のポイント
1)58.6%が「睡眠に不満」と回答/
睡眠で重視しているのは「量(57.8%)」より「質(77.3%)」
今回、フルタイムで働く20〜40代の男女を対象に「睡眠」について調査を行ったところ、一番多い睡眠時間は平日6時間(43.0%)、休日は8時間(34.1%)であることがわかりました。さらに、自身の「睡眠」に対する満足度は、58.6%が「不満である」と回答。
また、「睡眠」で重視しているものは「量(57.8%)」よりも「質(77.3%)」であることも明らかになりました。
【グラフ1】【グラフ2】【グラフ3】
2)ストレスのない人の生活習慣には特徴があった
睡眠満足度をストレスの有無別で見てみると、ストレスの「ある」人は「ない」人よりも倍以上睡眠に対して不満であると回答(ある=37.4%、ない=71.1%)。また、日頃の生活習慣を、ストレスのある人・ない人で見たところ、ストレスのない人がある人よりも、以下の項目でより多く回答していました。
・なるべく体を冷やさない(ない=43.0% ⇔ ある=35.6%)
・休日でも平日の起床時間の+2時間以内に起床(ない=42.1% ⇔ ある=33.5%)
・夕食はだいたい寝る前の3時間前までに終わらす(ない=42.1% ⇔ ある=29.1%)
・起床したらすぐにカーテンを開け太陽の光を浴びている(ない=33.7% ⇔ ある=42.1)
【グラフ4】【グラフ5】
3)「睡眠」対策の実施率は15.0%、
さらに約半数が「今後何かやりたい」と思っている
調査対象者全員に、日頃「睡眠」のために何かやっているかを聞いたところ、「行っている」と回答したのは15.0%でした。さらに「特に何も行っていないが、今後何かやりたいと思っている」と回答した人は50.1%と、“快眠法”や“快眠グッズ”への使用意向の高さが伺える結果となりました。
【グラフ6】
4)使用したことがある「快眠グッズ」1位は「低反発枕(42.9%)」
数ある快眠グッズのうち、使用経験のあるグッズは「低反発枕(42.9%)」、「湯たんぽ(29.1%)」、「アロマなど香り関連商品(20.1%)」の順に多く、使用意向が高いグッズは「低反発マットレス(22.1%)」、「睡眠計(18.6%)」の2点でした。
【グラフ7】
5)「平日、あと何時間寝たい?」 “1時間”が最多(31.2%)
あとどれくらい睡眠時間が欲しいか、という質問に対して、平日は「1時間」が一番多く31.2%、休日は「今のままで満足している」が41.0%と一番多い結果となりました。
【グラフ8】
■「「睡眠」ガイド 坪田 聡氏のコメント
ストレスのない人の生活習慣として上位にあがった項目は、「睡眠」に対してとても重要な項目です。
人間は、体温が下がるときに眠気が強くなります。寝床につく1〜2時間前にぬるめのお風呂に入ると、いったん上がった体温が急激に下がるので、寝つきが良くなります。ところが冷え性の人は、“体温が急激に下がる”ことができませんので、寝つきが悪くなる傾向にあります。そういった人は、湯たんぽを使うと、体が冷えずによく眠れます。
また、より良い睡眠を得るために不可欠な“規則正しい生体リズム”は、就寝時刻よりも起床時刻が大事です。休日でも平日の起床時刻+2時間以内には、一度起きだしましょう。その後も眠気が強ければ、昼寝や仮眠をとって睡眠不足を解消してください。
睡眠の“質”に関して言えば、眠る直前に食事をすると、睡眠の“質”が悪くなります。夕食は、眠る時刻の約3時間前までには終わらせましょう。仕事などで深夜まで食事ができないときは、夕方に一度、おにぎりやパンなどを軽く食べておき、深夜の食事はその分のカロリーを差し引いて食べると、睡眠の質が良くなります。私たちは日中の活動のために睡眠時間を削ってきて、この50年間で平均睡眠時間が1時間も短くなりました。睡眠時間を短くするのはそろそろ限界のようなので、発想の転換が必要です。眠くて仕事の効率を落とすより、ぐっすり眠って自分の力を100%出すほうが良いのではないでしょうか。毎日の生活の中には、しなくてもよいことをやっている時間があります。この無駄な時間を省いて夜の睡眠時間を長くしたり、その無駄な時間に仮眠をとったりすると、充実した人生を送ることができるでしょう。
■調査概要
・調査期間:2013年1月15日(火)〜2013年1月16日(水)
・調査対象:20歳以上50歳未満のフルタイムで働く男女(マクロミルモニタ会員)
・有効回答数:900件
・属性:20代男女 300ss、30代男女 300ss、40代男女 300ss
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査機関:マクロミル
調査結果につきましてはPDFをご覧ください。
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「生活トレンド研究所」について
「生活者のトレンドと未来をひも解くマーケティング・チャネル」であることをミッションに掲げ、総合情報サイト「All About」で活躍する住宅、マネー、健康、グルメ、一般消費財等、様々な領域における専門家(=ガイド)が研究員となって、企業と生活者がより良い関係性を構築するための調査、市場分析を行なっていきます。その分野における高い専門性はもちろんのこと、生活者・実務家としての考えや想いも兼ね備えた「All Aboutガイド」ならではの分析・考察を重ねることで、表面的な定量データでは捉えられない新たな潮流や課題を浮き彫りにしていきます。
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