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注目すべきは「年収格差」より「投資格差」。資産の差は、年収の差よりも“投資の有無”によって生まれる
~総合情報サイト「All About」が“家計のアンケート”の集計結果を発表~

株式会社オールアバウト

 

株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、総合情報サイト「All About」の多種多様な金融条件を兼ね備えた読者を対象に“家計のアンケート”を実施しました。集計結果をもとに世帯年収や資産を検証し、家計調査レポートのポイントを投資や節約、子育ての専門家に聞きました。

調査結果のポイント
●年収が同じでも、投資をしている人の方が投資をしていない人よりも資産額が多くなる傾向 =「投資格差」があった。

●年収が増えるほど投資格差は顕著になり、独身よりもファミリー世帯にその傾向がある。

●投資格差は「年齢」「投資歴」に比例して広がる。

●一方で、同じ投資実施者の中でも資産が多い人はリスクの低い商品を、資産の低い人はリスクの高い商品を選ぶ傾向があった。

●投資をしている人の方が年収に対する固定費(通信費・保険料)額が少なく、そのほかの食費、日用品、教育費、娯楽費などに差がなかったため、投資をすることで節約志向が高まる可能性が見て取れた。

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①投資比率による格差の有無(年齢別)
投資の有無による資産額の差は、年齢が上がるにつれ大きくなる

投資比率に関わらず、年齢が上がるにつれて、投資の有無による資産額の差(=「投資格差」)が大きくなっています。35歳以上になると投資の有無による資産額の差が800万円以上になり、55歳以上になると、投資の有無のみでなく、投資比率の高さも資産額の格差に影響を及ぼしてきます。



②世帯年収と投資の有無による資産額への影響
世帯年収が同じでも、投資の有無によって資産額に大きな差が出る傾向に

すべての世帯年収帯で、投資をしていない人と比べて、投資をしている人の方が金融資産額の平均が高く、差が大きいところでは年収800万円帯で1,633万円、年収1,200万円帯で2,211万円の差が見られました。また、ほとんどの年収帯で投資をしている人の平均資産額が1,000万円を超えているのに対し、投資をしていない場合は年収帯700万円まででした。
投資の有無による差は年収が上がるほど開く傾向がある
投資をしていない人に比べて、投資をしている人の方が年収と資産額の傾きが右肩上がりになっています。つまり世帯年収が上がるほど、投資の有無による資産額の差が大きくなっています。今後の収入増を見越した場合、投資をしている方が資産の構築に有利に働く可能性があります。



③世帯年収と投資の有無による資産額への影響/ファミリー・独身比較
ファミリー世帯の方が、収入が増えるほど投資の有無による資産の影響を受けやすい

独身者・ファミリー世帯ともに、投資している人の方が資産額が多い傾向が見られました。ファミリー世帯は年収が増えるほどに投資の有無の差が大きくなり、独身者は逆に投資の影響が小さいという結果に。独身者は年収増に対する資産の増加が顕著で、ファミリー層になると増加がなだらか。ファミリー層は年収が増えた分、支出に回すお金も増え、相対的に貯蓄が増えにくい可能性があります。


④投資期間による格差の有無(年齢別)
投資期間が長いほど、資産額に差が生まれ、年齢が上がるとその差は大きくなる

全年齢層で投資歴に応じて資産額が増えていて、年齢が上がるほどに投資をしていない人と投資を長く続けている人の差が大きくなりました。また、全ての年代において、投資歴1年未満でも投資をしていない人との資産額に差があり、投資歴20年以上の人は、年齢が上がるにつれて資産額も大きくなる傾向が強いという結果がでました。


⑤投資の有無による支出割合の違い
投資をしている人はしていない人に比べて年収に占める通信費と保険料の割合が低く節約志向

ライフステージの近い年齢・属性で比較した際、投資をしている人の方が0.5~1%ほど固定費である「通信費」「保険料」の年収に占める割合が低い結果となり、同じ固定費でも「水道光熱費」にはほとんど差が見られませんでした。投資をしている人は「通信費」「保険料」を節約しながら家計をうまくやりくりして、資産運用にお金を回していることが予想されます。「家計管理」が「資産格差」のキモとなっている可能性が考えられます。


また、オールアバウトでは、投資をしているか否かで読者を分類し、閲覧している記事の差があるかを調査しました。その結果、投資をしている人は貯蓄、投資、保険などの役立つ情報や具体的なお金のテクニックを知ろうとする傾向があり、投資をしていない人は金運やモノに興味を向けがちで、単なる初心者テクニックを提案しても閲覧されにくい可能性があると分かりました。

※本調査の追加情報や詳細資料は、「All About Ad Info」にてご覧いただけます。
  URL:https://corp.allabout.co.jp/adinfo/whitepaper_money20221213

■調査概要
・調査期間:2021年2月~2022年7月
・対象者数:項目ごとに個別に記載(総数4,798名)
・男女比:男性約35% 女性約65%
・年齢:20歳~74歳
・対象エリア:全国
・職業:不問
・調査方法:「All About」読者にアンケートを実施

※本調査結果を引用掲載される場合は「引用:オールアバウト」を明記ください。

■専門家による解説

オールアバウト「家計簿・家計管理」ガイド:山口京子
フリーアナウンサーからFPに。
「絶対にドキドキしない誰でもできる投資法」を、マスコミや全国のマネーセミナーで伝え、投資デビューを応援。近著に「貯金ゼロから始める新へそくり生活のススメ」(プレジデント社)がある。

■マネーリテラシー格差がライフイベント格差に
資産運用シミュレーションは、増えるとわかっても、どこか遠い未来の話です。今回の調査結果はすでに「今」、投資をしているかいないかで、同じ年収でもおよそ2倍の資産の差があるというショックな結果でした。一方、これは朗報でもあります。収入アップが望めない中、たとえ年収が低くても、資産形成をすることで、高収入の投資をしない人と同じだけの金融資産を築くことができるエビデンスとなったからです。年収800万円の金融資産1600万円の差は、子ども3人分の私立大学の4年分の学費に相当し、老後まで運用すれば生活費の上乗せや、リフォーム代、介護費用に充てることもできます。「忙しい、難しい、分からない」といった言い訳を老後まで続けると、資産格差は5倍にもなることもわかりました。

■これから投資をする人が「今」すべきこと
たった1年でも投資をしている人と、していない人の差は明確です。そのマネーリテラシーの格差は、どこから来るのか、「All About」がきっちり、データとして出してくれました。
どこに向かってお金のアンテナを立てていたかが格差の決め手となりました。「投資をしていない人」のお金のアンテナは「金運・開運」に向けられ、「投資をしている人」のアンテナは、「お金の具体的な情報」に向かっていたのです。お金の具体的な情報がわかれば、固定費を見直して、貯める増やすお金に回そう!という気になります。一発逆転の投資術ではなく、将来もっと安心、安全、便利な世の中になるように、世界中の企業の株や債券にお金を預ける投資法なら、八百万の神様にも、宇宙からも応援してもらえることでしょう! 金運サイトで運気を上げたら、実際に金融機関サイトや窓口で実行することが、開運の秘訣です。

オールアバウト「節約」ガイド:矢野きくの
家事アドバイザー・節約アドバイザー。女性専門のキャリアコンサルタントを経て女性が働く為には家事からの改革が必要と考えて現職に。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞での連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。

■投資をしている人は、家計管理がしっかりできている人
今回の調査結果から、投資をしている人ほど収入に対する支出の割合が低く、節約志向であることが分かります。これは節約しているから投資に当てるお金が生まれるというのは二次的なことで、投資をしている人はイコール家計管理をしっかりしている人ということの現れなのです。
資産を形成していくには、節約は避けてとおれないことで、その節約を上手にする上で重要なのは、まずは自分の家計の支出を把握すること。その支出の中でどの金額が多いのか、それをどう節約することができるか、情報収集から分析、実行までしっかりとした意思をもってやっていくことが、結果の出る節約、そして資産を増やしていく家計管理へと繋がります。

■「難しい」と感じる節約ほど、資産形成の結果に差がつく
節約というものを何気なくやらなくてはならないと思っている人が最初に手をつけるのは食費や光熱費ですが、実際この2つはさほど大きな効果は出ないもので、スマートフォンをはじめとする毎月の通信費や、保険料金の見直しなどのほうが金額的に大きな節約ができ、今回の調査からも投資をしている人はこの2つの支出をコントロールできているという結果も出ています。食費や光熱費の節約は言わばやろうと思えば今日からできることですが、通信費や保険の見直しというのは情報を入手し精査するところからはじまるので、「難しい」と感じる人が多く、結果的に手をつけずに流れてしまう人が多くいます。逆にそこに手をつけている人は本気で家計管理をしていこうとする人なのです。

オールアバウト「貯蓄」ガイド:西山美紀
女性の生き方やお金、子育てなどをテーマに取材を重ね、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらしてくれるお金の貯め方・使い方を女性誌やWebで発信中。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)『お金が貯まる「体質」のつくり方』(すばる舎)など

■ファミリー世帯の資産形成は、お金に対する意識で大きな差が
ファミリー世帯の「収入が増えるほど、投資の有無による資産の影響をうけやすい」という傾向に共感しました。投資をする際は、資金や目的を考えるために、我が家の家計状況や今後の支出などに向き合うことになります。また、投資による資産の増減をチェックすることで、経済の動きにも敏感になります。
家族でお金について話し合う機会が増えることにつながり、無駄な支出を削る意識が生まれ、さらに投資に回せるお金が増える…という好循環になるでしょう。実際に本調査でも、投資をしている人は、していない人に比べて、通信費や保険料の割合が低く節約傾向にある結果が出ていますね。スマホや保険は、自分に合ったものを選べれば、月数千円などの削減が期待できます。ファミリー世代は家族分を考えると、節約効果がより大きくなり、資産アップにつながります。

■子供の金融教育とグローバル視点育成にも投資は役立つ
子どもの金銭感覚は、家庭の考え方に大きな影響を受けます。全財産を日本円の預貯金だけで持っておくことは、将来の物価高や円安などの動きにより資産が目減りするリスクがあります。子どもが大人になるころは、ますますグローバル社会になっているはず。資産についてもグローバルで考え、資産形成していく必要がある時代です。
今は自宅にいながら、全世界の株式などに簡単に投資することもできるようになり、投資信託の積み立てなら月100円など超少額からできます。まずは保護者が投資に触れることで、家庭で資産形成の話題がしやすくなるのではないでしょうか。
資産アップを目指せば、子どもの将来の選択肢を増やしてあげられます。さらには、親子で世界経済に少しでも触れることで、子どもが視野を広げるきっかけにもなると思います。

 
 
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:磯貝
TEL:03-6362-1309 E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

人生100年時代、アラフォー世代の漠然とした「不安」を探る『モヤフォー研究所』
「教育」「住宅ローン」「老後への備え」の三重苦を乗り切れるのか?! 「withコロナ時代のマネー」に関する調査を実施
~貯蓄ゼロ円世帯VS貯蓄2000万円世帯、差がつくポイントは「出費のメリハリ」~
~後回しにしがちな老後のイメージをすり合わせすることが老後破綻防止の第一歩と専門家~

株式会社オールアバウト

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、専門家の知見で人生100年時代を生き抜く“選択肢”を提示する「モヤフォー研究所」の第4弾として「withコロナ時代のマネー」に関する不安を調べ、調査結果と解説マンガを公開しました。

◆『モヤフォー研究所』vol.4 ~マネーにモヤモヤ~ https://about.allabout.co.jp/moya40/manga4

現在のアラフォー世代は、就職氷河期を経験したいわゆる「ロストジェネレーション世代」を含み、職・収入面で不遇な世代といえます。また、子供を持つ世帯にとっては高等教育を見据えて教育費が本格的にかかってくる時期となり、「教育費」「住宅ローン」のほか、「老後への備え」にも気を配らなくてはならない、まさに三重苦の時代に突入しています。そこに追い打ちをかけるコロナ禍による仕事・収入への不安。ますます不確実になりゆく時代を生き抜くためにアラフォー世代はどんな備えをするべきかを導くため、実態調査をしました。

小学生4~6年生の子供を持つアラフォー世代426人に対し、貯蓄額を聞いたところ、約2割が100万円以下、2000万円以上は約14%と2極化の結果となりました。また、コロナ禍においてこれからの給料や雇用など収入面や住宅ローンの見通しを聞いたところ、約7割が「不安を感じる」と回答。また、老後を見据えたマネープランの準備状況を聞いたところ貯蓄ゼロ円世帯と貯蓄2000万円世帯の比較では「出費にメリハリをつける意識をしている」「今後の大きな支出をある程度把握している」「毎月確実に貯めている」の3点に約60ポイント以上の意識の大差が見られました。

この結果についてAll Aboutガイドは、住宅ローンは金利の心配よりも、副業などで収入の確保が重要。老後破綻を防ぐためにも、後回しにしがちな老後のイメージのすり合わせを夫婦で行うことで今後の収入・支出・貯蓄への意識も大きく変えることが可能と提言しました。

アラフォー世代の“withコロナ時代のマネー事情”サマリー

■アラフォー世代の年収・貯蓄額のリアル
・アラフォー世代の約2割が貯蓄100万円未満、一方で2000万円以上は約14%の結果に

■忍び寄るコロナ禍の影響、収入・住宅ローン・郊外移住など不安が多岐にわたる
・収入面・住宅ローンに不安を持つのは7割、うち4割が「共働き」を3割が「副業」を検討
・三密回避や働き方の多様性により、郊外への引っ越しを検討意向は約4割と高い結果に

■貯蓄ゼロ円VS貯蓄2000万円世帯を比較!老後を見据えたマネープランの準備の状況
・「家計管理の実施有無」には大差なし、「出費のメリハリ」「支出の把握力」がキーポイント

■悠々自適な老後とは? アラフォー世代が描く老後イメージについて
・希望の年間生活費は半数以上が400万円以上と、現在の年間生活費平均324万円を大きく上回る

 

■ アラフォー世代の年収・貯蓄額のリアル ■

■アラフォー世代の約2割が貯蓄100万円未満、一方で2000万円以上は約14%存在

今回の調査では教育費が本格的にかかってくる入口の世代といえる、小学校4~6年生の子供を持つアラフォー世代の親426人に対しマネーの不安に関する調査を実施しました。まずは世帯年収、貯蓄額(貯金額や保険や株式・投資信託なども合わせた「金融資産保有額」も合算した貯蓄額)を伺いました。その結果、世帯年収は「600~800万円未満」が最も多く、次いで、「400~600万円未満」、「1000~1200万円未満」が同率となりました(グラフ1)。

貯蓄額については、「2000万円以上」が約14%となった一方で、「100万円未満・貯蓄は無い」と答えた人は約17%となり、2極化の結果となりました (グラフ2) 。

貯蓄が2000万円以上の人の年収を分析すると、1000~1200万円世帯が全体の24%を占めましたが、一方で400~800万円未満世帯が26%となるなど年収の高さが必ずしも貯蓄額に直結するわけではないことが分かりました(グラフ3)。

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■ アラフォー家計へのコロナ禍の影響は?収入・住宅ローン・郊外移住など不安が多岐にわたる ■

■ コロナ禍による今後の収入面・住宅ローンに不安を持つ人は約7割、うち4割が「共働き」を、3割が「副業」を検討

コロナ禍の影響がアラフォー家計にどの程度でているのかを調査しました。今後の給料や雇用など今後の収入面で不安を持つことはあるかを尋ねたところ、約7割が「ある」と答え、男性のほうが女性よりも不安を持つ割合が約5ポイント高い結果となりました(グラフ4)。

「不安を持つ」と答えた人に、収入アップのために取り組んでいることや検討していることを伺ったところ、男性の約4割が「副業」、女性の約4割が「共働き」を考えていることが分かりました(グラフ5)。

今回の調査で住宅ローンを組んでいる人は66%となり、そのうち約7割が住宅ローンの返済プランや今後の金利の変動について「不安を持つことがある」と回答。収入面での不安は住宅ローンにも波及していることが推察されます(グラフ6) 。

また、住宅ローン年数の傾向について、「定年退職後も住宅ローンを支払う年数で組んでいる」と答えた人は半数以上、「退職金で完済する予定」とした人は8%となりました(グラフ7)。多くの人が退職金など本来老後に使う予定の資金や、老後の生活費まで住宅ローンとして支払う計画にしていることから、親世代と異なり、住宅ローンが老後資金をひっ迫する可能性もあると推察されます。

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■三密回避や働き方の多様性により、郊外への引っ越しを検討意向は約4割と高い結果に

コロナ禍による三密回避の観点やリモートワークなどの働き方の多様性により、アラフォー世代の居住地に関する価値観がどのように変化しているのかを調査しました。現在の住まいよりも都心から離れた場所に引っ越すかの意向を伺ったところ、約4割が「検討の可能性がある(「検討している」、「現在検討している」「今後検討したい」の合算)と回答し、男女別にみると男性のほうが女性よりも約12ポイントもその意向が高いことが分かりました(グラフ8) 。コロナ禍による影響は収入や住宅ローンへの不安のみならず、住まいへの価値観さえも変えつつあることがわかりました。

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■ 貯蓄ゼロ円VS貯蓄2000万円家庭は何が違う? 老後を見据えたマネープランの準備の状況とは ■

■ “今の家計管理力”には大差なし、「出費のメリハリ」「支出の把握力」「確実に貯める習慣」がキーポイント

老後2000万円問題を発端とする、老後への備えへの不安が顕著化する今、All Aboutマネーガイド西山美紀氏による監修のもと、老後を見据えたマネープランやその準備・心構えに必要なポイントについてその実施度合いを確認しました。最も実施度合いが高かったのは「夫婦どちらかに家計管理をしている人がいる」となり、約9割が実施していると回答。次いで「自分の貯蓄額を把握している(80%)」「これからのマネープランについて夫婦で話し合える関係である(73%)」と高い実施率となりました。一方で、「iDeCoへの加入」が約2割と最も低く、次いで「仕事の引退時期を考えている(34%)」「自分の親世代のある程度の金融資産または借金を把握している(38%)」の実施率となり、現状把握の実施率は高い一方で、仕事の引退時期や将来の介護にかかわる親世代の資産の把握など先の見通しに関しては、まだ低い数値となっていることが分かりました。(グラフ9)

また、貯蓄2000万円以上と回答した人と貯蓄が無いと回答した人における実施度合いを比較したところ、「出費にメリハリをつける意識をしている」の実施率の差が66ポイントと最も高く、次いで、「今後の大きな支出をある程度把握している(57ポイント差)」「毎月確実に貯めている(55ポイント差)」となりました。また、最も差がつかなかった項目は「夫婦どちらかに家計管理をしている人がいる(14ポイント差)」となり、家計管理をしているかどうかよりも、家計管理のなかでも “大きな支出の把握”や、“いつどれくらい年金をもらえるかの把握”、“マネープランを立てる”など、先の収入・支出の見通し力や、“毎月確実に貯める習慣”が重要であることが推察されます。(表1)

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■ 悠々自適な老後とは? アラフォー世代が描く老後のイメージについて ■

■ 老後の年間生活費は半数以上が400万円以上を希望。総務省統計の老後夫婦年間生活費平均324万円を大きく上回る結果に

定年退職後の過ごし方について意向を聞きました。老後も今の自分たちの生活レベルを落としたくない、と思う人は約8割となりました(グラフ10) 。

また、いわゆる“悠々自適に老後を過ごすため”には「年間生活費」はどの程度あればよいと思うかを聞いたところ、最も多かったのが「400~500万円未満」で約2割、次いで、「300~400万円」となりました。全体を見ると、約6割以上が400万円以上を希望しており、総務省が発表している2018年の老後の夫婦の生活費は最低27万円/月※、324万円/年となり、その金額よりも上回る結果となりました。(グラフ11)

※参照:家計調査年報(家計収支編)2018年(平成30年)|総務省

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■老後マネープランの計画ができていない人は約6割、できない理由TOPは「教育費や生活費で手一杯」

現在の老後生活費よりも高い金額を希望していることが明らかとなりましたが、実際にどのように備えているのか、定年退職後の老後マネープランについてその計画ができているかを聞きました。「できている(できている、どちらかというとできているの合算)」と答えたのは4割、「できていない(できていない、どちらかというとできていないの合算)」と答えたのは6割となりました (グラフ12) 。

できていない理由を聞いたところ、「教育費や生活費、住宅費用で精いっぱいで老後の計画までは気が回らない」が6割、「今後の支出についてまだ不明瞭な点が多いので企画できない」が次いで3割となりました。また、「世の中変わりすぎて、老後のイメージがわかない」「何から始めたらいいのかまったくわからないので何もできない」という人も3割いました。(グラフ13)

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■お金の専門家への相談経験は約2割、相談のハードルは高いものの、マネープラン作成への意欲は高い傾向に

グラフ13では、「世の中が変わりすぎて、老後のイメージがわかない」「何から始めたらいいかわからない」などが、老後資金計画が立てられない理由となっており、またこの不確実な世の中において自分たちだけでは老後の資金計画まで実施することは難しいことが推察されます。そこで、頼りになるお金の相談先の活用状況について伺いました。海外ではかかりつけFP(ファイナンシャルプランナー)がいるほど定着していますが、お金のことを第三者に相談した経験の有無を聞いたところ、約8割が「無い」と回答しました (グラフ14) 。

相談してこなかった理由として最も多かったのが「何か売り込まれそうで怖い」で約4割、次いで「相談したいがどこに相談したらよいかわからない」も約4割となり、アラフォー世代にとって、FPへの相談は保険や投資など、何か売り込まれそうといった心理的なハードルが高いことや相談先の不透明さが相談のしにくさにつながっていることがあきらかとなりました(グラフ15) 。

一方で、貯蓄2000万円世帯では6割が実施している(表1)マネープラン(住宅ローンや教育費、生活費、老後への備えなどを考えるために、収入・支出・貯蓄の見込みなど現在から老後まで可視化すること)を立ててみたいと答えた人は約半数以上となり、総合的に自分の生活を老後まで設計したい意欲は高いことが分かりました。(グラフ16)

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■All Aboutガイドによる解説

All About「住宅ローン・住宅購入のお金」ガイド 大島 浩之 (おおしま ひろゆき)
住宅ローンを切り口に、ライフプランニングを提案するCFP
上智大学文学部新聞学科卒業後、大手ハウスメーカーや不動産業者などを経て、現在では、FP試験の講師を務める傍ら、住宅ローンを切り口に、住宅購入をはじめとしたライフプランニングの相談を受ける。
コロナ禍で不安な時代、まだ機動力のあるアラフォーだからこそ、副業や資産運用での収入確保が住宅ローン・老後不安払しょくへの道

■住宅ローンへの不安払拭のみならず、老後への備えとなるポイントは?
今回の調査結果では、住宅ローンに不安を持つ人が約7割と高く、先行き不透明なコロナ禍においては、当然の数字のよう に思えます。そして、この住宅ローンへの不安として、今後の金利動向が挙げられます。しかし、「景気が良くならない→所得が増えない」という状況では、金利だけが上昇するという可能性は低いといえます。そのため、心配すべきは、金利の変動リスクではなく、いかに収入を確保できるのかという点になります。

この点、住宅ローンに不安を持ちながらも、収入アップのために取り組んでいることが「ない」人の割合が3割を超えている調査結果は、危険な状態といえます。コロナ禍であるため、収入アップを目指しての「転職」は難しいにせよ、今の雇用された立場を守りながらも、「副業」や「共働き」などの労働収入のアップをはじめ、資産運用などで収入を確保する対策が必要となります。

調査結果では、定年退職以降も住宅ローンを支払う年数を組んでいる割合が過半数ですが、年金があてにならないアラフォー世代にとっては、機動力のある今だからこそ、安定した収入の確保によって、住宅ローンへの不安を払拭するとともに、計画的な繰り上げ返済を実行することが、老後への備えとなるポイントといえるでしょう。

■郊外移住のトレンドに乗る?乗らない?
安定した収入を確保する一方、比較的、物価の安い郊外に移住することも一つの対策といえます。そして、調査結果でも、三密回避や働き方の多様性の後押しもあって、郊外への移住を検討している割合が4割にも上っています。しかし、安易な郊外移住は禁物です。移住先が、地元などの地縁のある場所ならまだしも、Iターン的に移住を検討しているのであれば、まずは、「週末だけ訪れてみる→賃貸で暮らしてみる」というように、段階を踏むことがお勧めです。なぜならば、住宅ローンの最大のリスクは、月々の支払いリスクではなく、売却する時に希望額で売れないリスク、特に、住宅ローンの残債よりも低い価格でしか売れないリスクであるためです。

■最後に
これまで以上に、先行き不透明なコロナ禍においては、様々な対策をしていたにもかかわらず、収入減などを起因として、住宅ローンの返済が苦しくなるといった事態に直面するかもしれません。万一、そんな時であっても、金融機関に無断で滞納することだけは、絶対に避けてください。状況に応じて、返済計画を見直してもらえることがほとんどであるため、まずは、返済が苦しくなっている状況を金融機関の窓口に相談してみましょう。また、本リリース時点において、住宅ローンの返済自体を救済する制度はありませんが、自治体が利子を負担してくれる融資を利用したり、年金保険料等の猶予制度によって、少しでも支出を減らしたりすることが対策になります。

All About「貯蓄」ガイド 西山 美紀(にしやま みき)
うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方を伝授
FP・コラムニスト。女性の生き方、出産・子育て、共働き、日々の暮らしとそれにまつわるマネーをテーマに『Oggi』『LEE』『ミモレ』『日経DUAL』等の女性誌、WEB等で取材執筆・連載多数。
現在と老後は、地続き。老後の暮らしのイメージを家族ですり合わせることが、老後破綻を防ぐ第一歩

■貯蓄2000万世帯の傾向から読み解く“お金との付き合い方”
先行き不透明な時代で、さらに長い長い人生です。お金の心配を抱える人が増えていますが、「まずは家計管理をしよう!」と短絡的に思いがち。1か月の収支を把握したり、小さなお金を節約したりということは大切なことですが、それだけでは近視眼的で、なかなかうまくいきません。夫婦や家族のやりたいことを確認し、そのために必要なお金がいくらかを考えるなど、長い目で人生をとらえてマネープランを立て、家族で共有していくことが大切です。

「何もかも節約しているはずなのに、なぜかお金が貯まらない」という方もよく見られますが、小さな出費の頻度がものすごく多いというケースがあります。貯蓄2000万円世帯が、ゼロ円世帯に比べて「出費にメリハリをつける意識をしている」が非常に多い結果が出ているように、かけるべきお金と抑えるべきお金を見極めて、満足感を高めつつ、無駄な出費を減らすことも必要です。また、「今後の大きな支出をある程度把握している」や「マネープラン(長期的な家計の支出スケジュール)を立てたことがある」も貯蓄2000万円世帯では大きな割合をしめているとおり、少し先のことを見通したうえで、貯蓄の計画を立て、実行に移していきたいところです。

■現在と老後は地続き!老後破綻しないためにアラフォー世代がしておいたほうがよいこととは?
現状の家計管理をしているほか、夫婦でマネープランを話し合える関係である割合は全体的に高い結果でしたが、一方で老後に向けて、仕事の引退時期をイメージしたり、親世代の金融資産を把握したりといったことは先延ばしにしがちです。また、老後資金準備の方法のひとつであるiDeCoについても調べておくことと、老後の大きな支出になりうる老後の住まいイメージについても、夫婦で話し合っておけるといいでしょう。老後は遠い先の話は不確定要素が多いうえ、目の前のお金のやりくりで精一杯という人も多いと思いますが、現在と老後は、地続きです。夫婦で老後についてどう考えているかをすり合わせるだけでも、今後の収入・支出・貯蓄への意識も大きく変わっていくと思います。

今の時代はSNSなどでさまざまな人の暮らしぶりを見る機会が増えました。目が肥えることで、「生活にかけたいお金」は増えていると思われます。実際に調査でも、6割以上の方が老後の生活費として400万円以上を希望しており、現在の老後の生活費の平均値(324万円)より高め。現在の老後世帯の持ち家比率が高いことや、アラフォー世代が老後にもらえる年金が目減りする可能性があることを考えると、老後によりよい暮らしをするには、早めに老後資金の備えをしっかりしていく必要があるでしょう。

とはいえ、「マネープランついて、何から考え始めたらよいのかまったくわからない」という方も多いと思います。例えば、日本FP協会のサイトにあり、無料で利用できる「ライフプラン診断」で、夫婦で話し合いながら数値を入力してみることもおすすめです。将来の収支や貯蓄の目安がグラフで見ることができ(もちろん長い人生ですから必ずしもその通りにならないかもしれませんが)、ある程度の“たたき台”があることでイメージがわき、夫婦や家族でお金の話がしやすくなります。大きなお金を貯めるには、貯蓄2000万円世帯でも「毎月確実に貯めている(積み立て等)」の割合が非常に高かったことからもわかりますが、小さなお金の積み立てから始まります。お金について考えだしたときがまさにスタート時で、ぜひ家族で今後のライフプランについて話し合いながら、同時に毎月積み立てていくことで、将来家族みんながやりたいことを叶えられるように準備していきましょう。

 

■調査概要■

・対象エリア :一都三県(東京、神奈川県、千葉、埼玉)
・対象者条件 :35~49歳
・サンプル数 :計426名(男性:214名、女性212名)
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2020年9月15日~9月18日

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約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,600万人(2020年5月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

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人生100年時代、アラフォー世代の漠然とした「不安」を探る『モヤフォー研究所』
2030年代はAIに仕事が奪われる? うちの子は “変化に負けない人“になれる?

「 AI時代における子育て 」に関する調査を実施
~ 親の8割が子供の将来に不安を感じる一方で、必要なスキルの育成ができていない実態
「読解力」と主体性を育む「親子の関わり方」がAI時代を生き抜く子育てのポイント~

株式会社オールアバウト

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、All Aboutの専門家の知見で100年時代を生き抜く“選択肢”を提示する「モヤフォー研究所」の第3弾として「AI時代における子育て」に関する不安を調べ、調査結果と解説マンガを公開しました。

テクノロジーの発達による産業構造の変化や、AI(人工知能)によるオートメーション化が進むことで、現代の子供がどんな将来を迎えるのか予測不可能な時代となっています。そこで、小学生の子供を持つアラフォー世代428人に対し、子供の将来への展望を聞いたところ約8割が「子供の将来に不安を感じる」と回答しました。また、2030年代の未来に向けて身につけてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」がTOP3に挙げられました。一方で、こうした能力を習得するための対策について、約6割が「何もしていない」と回答しました。

この結果についてAll Aboutガイドは、不確実な世の中で変化に負けず自分の力で人生を切り拓く人を育てるには、子供のうちから「読解力」を身に着けさせ、主体性を育む親子の関わり方が重要。代々受け継いできた価値観や子供との関わり方を見直そうと解説しました。

◆『モヤフォー研究所』vol.3 ~子育てにモヤモヤ~ https://about.allabout.co.jp/moya40/manga3

AI時代を迎える子供の将来への不安と対策

■子供の将来に不安を持つ親は約8割。AI時代における”職”の不安を持つ親が多く存在
2020年の教育改革には6割が期待、施策の認知率も高い結果に

■社会に出るまでに子供に身に着けておいてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」

■子供の社会人力を育むための習い事対策は、6割が「特に何もしていない」
約8割が家庭教育を実施するも、「子供の主体性を重んじる」意向は2割に

 

アラフォー世代の子育て事情

■アラフォー世代、平日子供と会話するのは母親がメイン
父親の半数が「15分~1時間未満」、母親は「30分~2時間未満」が半数と会話時間に差

■約9割が子供の“生活面”“しつけ”で悩み有り
学習面では、成績よりも勉強への「意欲」や「集中力」など学習の過程での悩みが多い

■アラフォー世代は子育てでコミュニケーションを重視!
約9割が「ほめる」「話をしっかりと聞く」と回答
一方で7割以上の親が子供との会話で指示語を常用

■アラフォー世代の中学受験の学校選び、重視するのは「教育方針への共感度」で約半数
「進路状況」「偏差値」は4割「学校の知名度」は2割と低い結果に

 

■ AI時代を迎える子供の将来への不安と対策 ■

■子供の将来に不安を持つ親は約8割。AI時代における”職”の不安を持つ親が多く存在
2020年の教育改革には6割が期待、施策の認知率も高い結果に

今後10~20年で雇用者の約47%の仕事が自動化され※1、今の子供たちの65%は大学卒業時に今は存在していない職業に就く※2といった予測が発表されるなど、先の読めない時代に突入している今、小学生の子供を持つアラフォー世代の親428人に対し子育てに関する不安を調査しました。その結果、約8割が「不安を感じている」と回答し、(グラフ1)その要因として最も多かったのは「自分たちの時代とは世の中が大きく変わるから」(約6割)となりました。その他の不安要因としては、「変化を予測することが困難な時代だから」「AIによって仕事が自動化され職業に就けるかわからないから」が約4割となり、時代変化に伴う子供の将来、特に“職”に関する不安を多く持つ親が多いことがわかりました。また、子供の性別毎に結果を見ると、特に差が見られたのは「精神的・金銭的に自立した人になれるか」で、不安を感じる親は男の子の親に多く、女の子の親に比べ1.2倍となりました。(グラフ2)

※1マイケル・オズボーン氏(オックスフォード大学准教授)の予測 ※2キャシー・デビットソン(ニューヨーク市立大学大学院センター教授)の予測

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 多くの親が子供の将来における不安を感じている中で、子供の教育に関してどのような不安を抱えているのかを聞きました。まず、子供の教育資金に関して尋ねると、約8割が何かしらの不安を抱えていると回答。具体的には、約4割が「いつまでにいくら貯めればよいか不安」と答えたほか、「毎月どれくらい貯めたらよいのか不安」も約3割となり、進路が定まらないなかで教育資金がどの程度あったら良いのか不安になっている現状が明らかとなりました。また、「教育資金の不足」を不安視する人も3割存在し、年々高額になる教育費の不足を心配する声も見られました。(グラフ3)

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 学校教育そのものへの不安については、変化の激しいこれからの社会で活躍できる人材育成を目的に2020年度から段階的に実施される教育改革について、約6割が「期待している」と回答しました。(グラフ4)教育改革で行われる施策については、「プログラミング教育の開始」「センター試験廃止と大学入学試験が変わる」「英語教育」は6割と高い認知率となった一方で、小学校の授業が従来の講義形式から、生徒の主体性を重んじる参加型の授業に変わることを認知している人は3割以下にとどまりました。また、教育改革についての認知度は子供の中学受験の有無で差が見られ、子供の中学受験を検討している親のほうが認知度が全体的に高い傾向となりました。(グラフ5)

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■社会に出るまでに子供に身に着けておいてほしいスキルは「主体性」「実行力」「創造力」

 次に、教育とは別に、社会で働くうえで子供に身に着けてほしいスキルについて尋ねました。その結果、「主体性」「実行力」が6割、「創造力」「柔軟性」も半数以上となりました。(グラフ6)一方、アンケート回答者である親自身(有職者)に対し、自身に不足していると思うスキルを聞いたところ、約半数が「外国語でのコミュニケーション力」と回答し最多となりました。その他には、子供に期待するスキルでも上位にあがった「創造力」や「実行力」も上位にランクインしており、変わりゆく社会において、グローバルで生き抜く言語力とあわせ、業務推進力として「主体性」「実行力」「創造力」が必要であると感じる親世代が多いと推察されます。(グラフ7)

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■子供の社会人力を育むための習い事対策は、6割が「特に何もしていない」
約8割が家庭教育を実施するも、「子供の主体性を重んじる」意向は2割に

 子供に身に着けてほしい社会人スキルがあると答えた人に、そのスキル育成のためにしていることを尋ねたところ、約3割が「英会話教室へ通わせている」と回答したものの、「特に無い」と回答した人が約6割と最多となりました。(グラフ8)一方、「スキル育成は家庭でできると思う」と回答した人は約8割で、多くの親が社会人スキルを身に着けるためには家庭教育が重要であると考えていることがわかります。実際に家庭で実施していることは「親が積極的に関わる・スキルを教える」と約半数が回答。その具体例をみていくと、「家では英語で会話している」「夫婦が理系なので、プログラミングが家庭で教えている」などが挙げられ、親が得意なことを家庭で教えているケースが多いようです。一方で、家庭でできることとして「自分で考えさせる・行動させる」と回答したのは約2割、「子供と一緒に考える・やってみる」と回答したのは約1割にとどまり、子供の主体性を重んじる関わり方は実施率が低い傾向となりました。(グラフ9)

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■ アラフォー世代の子育て事情 ■

■アラフォー世代、平日子供と会話するのは母親がメイン
父親の半数が「15分~1時間未満」、母親の半数が「30分~2時間未満」と会話時間に差

 子供の将来のために、家庭教育が重要であると回答した親世代が多いことから、より詳しくアラフォー世代の子育ての現状を尋ねました。まず、子供とのコミュニケーションについて親の性別に結果をみると、子供との会話が1時間未満であると回答した人は父親で半数を占めるのに対し、母親は約2割にとどまりました。このことからアラフォー世代の小学生を持つ親において、平日に子供と多くの時間を過ごし、子供と長い時間会話をするのは母親であることが明らかになりました。(グラフ10、11)

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■約9割の親が子供の”生活面”や“しつけ”で悩み有り
学習面では、成績よりも勉強への「意欲」や「集中力」など学習の過程での悩みが多い

 次に、現代のアラフォー世代の親が抱える子供に関する不安や悩みを、「教育」「しつけ」「生活」「学習」4つのカテゴリ、47項目から聞いたところ、「生活」「しつけ」での悩みが最も多く9割となりました。(グラフ12)
子供の性別毎の悩みを項目別に見ていくと、1位は共通して「子供の身の回りの整理整頓」(約半数)となりましたが、2位以下では男子は「集中力が続かない」「テレビやゲームとの付き合い方」となったほか、女子は「子供の性格や態度」「しかり方」が上位にランクインし、子供の性別で差が見られました。また、男女ともに学習面では、「集中力が続かない」「勉強に対する意欲が低い」「ケアレスミスが多い」といった項目がランクインし、成績よりも学習の過程で子供の勉強に対する意欲や集中力の欠如に悩むことが多いいと推察されます。(グラフ13)

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■アラフォー世代は子育てでコミュニケーションを重視!
約9割が「ほめる」「話をしっかりと聞く」と回答
一方で、7割以上の親が子供との会話で指示語を常用

 アラフォー世代が子育てで重視していることを聞いたところ、「良くできたらほめる」が最も多く約9割となりました。次いで「子供の話はしっかりと聞く」「親子で会話する機会を多くつくる」となり、多くの親が親子の会話を重視する子育てを実践していることが明らかとなりました。また、親子で会話はするものの「家族で話し合う機会をつくる」こと、「学習計画を自分で立てさせる」ことに関しては約6割となり、その他の項目と比較し、やや低い傾向になりました。(グラフ14)

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 次に、専門家から監修をうけリストアップした、子供の教育に関するよくある間違った考え方、思い込みについて、現在のアラフォー世代がどのように考えているかを調査しました。その結果、「国語力向上には読書」「どんなことでもほめる」について、「そう思う」と回答した人は約8割と共感度が高い一方で、「大学の費用が足りなければ奨学金をもらえばいい」「大学は偏差値で選ぶべき」に関しては共感を示した人は約4割以下にとどまりました。また、「子供には親がしっかり指示をしないと伝わらない」については、約7割が共感できるとし、教育に関してはある程度親が指示することが必要であると考える親が多いと推察されます。(グラフ15)
一方で、子供の主体性を育むうえでは指示形よりも質問形を使い子供の主体性を引き出すことが望ましいという専門家の解説をうけ、実際にアラフォー世代が日ごろ子供に対し、どのような声掛けをしているか、指示形、質問形を混ぜた選択肢の中から常用する声掛けを選択してもらい調査しました。その結果、上位には「寝なさい」「勉強しなさい」などの指示語がランクインし、約7割以上がこれらの指示形の言葉を常用していることがわかりました。(グラフ16)

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■アラフォー世代の中学受験の学校選び、重視するのは「教育方針への共感度」で約半数
「進路状況」「偏差値」は4割「学校の知名度」は2割と低い結果に

 最後に、アラフォー世代が重視する学校選びについて調べました。「子供に中学受験をさせる」と回答した親228名に、中学受験での学校選びのポイントを伺ったところ、「学校の教育方針」「通学時間」が約半数となりました。一方で、アラフォー世代が子供のころに学校選びにおいて基準とされていた「進路状況」「偏差値」について、重視すると回答した人は4割、「学校の知名度」は2割とにとどまり、ほかの項目と比較し低い結果となりました。また、新たな教育のキーワードとなる「グローバル教育」「主体的な学び」「ICT教育」「海外留学」についても注視度は3割以下とやや低い結果となりました。(グラフ17)

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■All Aboutガイドによる解説

All About「受験」ガイド 宮本 毅(みやもと たけし)
中学受験の常識に鋭く切り込む熱血塾講師
算数・国語・理科・社会の4科目すべてを指導する塾講師。生徒のやる気を引き出し、自立学習のさらに先にある「自発学習」を目指す。著書に「はじめての中学受験」「ゴロ合わせで覚える理科85」などがある。
「偏差値による価値観」がすでに時代遅れ。子供のうちに身に着けたいのは「読解力」

■想像を超えた未来に向けて「読解力」を磨いてほしい
「自動運転」「AIとビックデータでの医療診断」など、世界は我々の想像を超えて、加速度的に進化し続けています。子供達は将来、さらに進んだ世界で生き抜いていかねばなりません。また、2020年度より戦後最大の教育改革も実施されますが、過去「ゆとり教育」も20年を経て大きな方向転換をしたことを鑑みると、求められる真の力とはどんな教育行政、どんな社会であっても通用するものでなくてはならず、それこそが「読解力」です。ここでいう読解力とは、ただ単に「文章を読み解く力」というだけではなく、他者の発する言葉や他者の行動を読み解く力、ひいては社会のニーズや変化を読み解く力をも含みます。なぜこの力が必要なのかというと、読解力はAIが苦手とする能力の一つだからです。一方で、国際機関(OECD)の生徒の学習到達度調査(PISA)では「文章を理解し、自分の考えに生かすことが苦手」など、現代の日本の子供における読解力の課題が浮き彫りになっています。読解力は小さいうちから本を読むことで鍛えられるのはもちろんのこと、他者との関わり合いや困難を乗り越えた経験から育まれるものとなるため、親が先回りして子供を守るのではなく、子供に我慢すれば乗り越えられる「小さな困難」を日頃からきちんと与えることが家庭教育において必要であると考えます。

■「偏差値による価値観」からの脱却と、新たな価値基準での学校選びを
今回の調査では、進路を検討するにあたり「偏差値」を気にしている人はわずか37%となっていますが、実際に受験を目の前にすると、依然として偏差値を重視する親は多いです。AI時代においてはAIが習得することが難しいとされる「人間らしい思考」や「感情」がより一層求められることが予想されるため、進学先を検討するにあたっては、単なる大学進学実績で判断するのではなく、個性を磨き、様々な人や文化との交流や貴重な経験ができる、すなわち「人間性」を高められる環境が整っているかどうかを見極めることが大切です。

今の子供達が大学を卒業するころには、今の未来予想図とは全くかけ離れた社会が広がっている可能性があります。大人が凝り固まった固定観念に縛られ、前時代的な子育てをすることで、子供達の時代変化への対応力を損なわないよう、教育する親側の意識改革も重要になるでしょう。

All About「子育て」ガイド 長岡 真意子 (ながおか まいこ)
子供の主体性が育ち、親が楽になる知恵を提供する、子育ち研究家
大学講師から幼児教室主宰まで、幅広い年齢と文化背景を持つ乳幼児から青年までの育ちを20年間指導。
国内外1,000以上の文献に基づく子育てコラムの執筆多数。
子供への伝え方に気を配ることでも、その子に培われる主体性は大きく違ってくる

■これからの時代の変化に負けない、子供の主体性を育むには?
AIや多様な価値観に囲まれるこれからの世界では、指示されることをこなすだけではなく、より主体的に考え、判断し、行動する力、そして問題を提示されるのを待つのではなく、自ら問題を見出し、多角的に考え、解決する力が必要となります。今回の調査では、多くの家庭で「良くできたらほめる」子育てを実践されていることが分かりました。ほめることに関して気を付けたいポイントは、例えば「100点をとって賢いね!」と良くできた結果をほめるより、「ゲームをする時間を減らして勉強頑張ったね。おめでとう!」と過程の努力を認めてあげると、子供はより自主的に頑張るようになるといわれています。また、調査でも7割が「よくできたら褒美をあげる」と回答していますが、褒美をあげることで自発的に読書を楽しんでいた子が、褒美をもらえるから本を読むとなってしまうなど、その子の内発的動機を損なわないようにすることも気を付けたいポイントです。

■アラフォー世代が気を付けたい、子供への声がけのポイント
普段の声がけも子供の主体性を育むためにとても重要です。調査でも7割が常用している結果となった「勉強しなさい」などの命令形では、多くの場合、子供は、反発する・逃げる・固まるかの反射反応を起こすといわれています。子供に対し、「親も一緒に考える」というスタンスで質問形を用いれば、子供はより主体的に考え、行動しようとするでしょう。普段、伝え方に少し気を配ることで、長い目で見ると、その子に培われる力は大きく違ってきます。また、家族会議を定期的に開くのも手です。子供は、「自分の考えを周りが聞いてくれ、話し合い、自らアイデアを実行することで変化が起きる」という体験を重ねることで、主体性を培います。家庭でのこうした試みを繰り返すことで、子供は、周りのコミュニティーや人生に対しても、より主体的な当事者意識を育むでしょう。また、今回の調査では男の子の親で「テレビやゲームとの付き合い方」に悩む親も多く見受けられましたが、ゲームやスマホを用いるルールや学習計画は、子供と話し合い、子供自身の「自分で決めた」という気持ちを大切にしたいです。子供は、自分で決めたことは、より主体的に守ろうとします。

子育ての目的は、その子が社会に出て、生き生きと持てる力を発揮し自立することです。それには、変化の激しいこれからの世界に対応できる力を育むため、親も、代々受け継いできた子供への関わり方を見直し、必要ならば変える必要があるでしょう。そうして「一生が学びの時」と好奇心をもって、前向きに行動をする親の姿は、これからを生きる子供にとって、きっと理想的なロールモデルとなるはずです。

All About「貯蓄」ガイド 西山 美紀(にしやま みき)
うるおいのある毎日のためのお金の使い方・貯め方を伝授
FP・コラムニスト。女性の生き方、出産・子育て、共働き、日々の暮らしとそれにまつわるマネーをテーマに『Oggi』『LEE』『ミモレ』『日経DUAL』等の女性誌、WEB等で取材執筆・連載多数。
アラフォー世代の教育費の貯め方は老後費用のバランスをとることが必須

■アラフォー世代の教育費のポイント
共働き家庭が増えたこと、子供・孫の数が減ったこと(6ポケット=父母+双方祖父母という財力アップ)、今後見通しが立たない時代の不安から子供の教育への積極的な投資をする傾向、という3点から、高い教育費をかける家庭は増えていると感じます。事実、私立中受験者の割合も増えていますし、中学受験の通塾も低年齢からスタートされています。グローバル時代を生きていくために、ホームステイや留学を考えるご家庭も多いでしょう。また、SNS時代となり他の家庭でどこに教育費をかけているのかがわかるようになりました。ただし、いたずらに情報に踊らされ、我が家の家庭方針とズレた教育費を使ってしまうことには要注意。昔に比べて晩婚・晩産化していることと、もらえる年金が昔よりは減っているので、アラフォー世代は自分たちの老後費用の準備も必要。教育費に使いすぎると老後費用が不足するため、バランスをとっていくのが、今の時代を生きるアラフォーの教育費のポイントです。

■教育費を貯める目安について
まず教育費の準備の原則は2つ。1つめが、高校生までは、月々の世帯の家計(+ボーナスの一部)から出せる学校に行くこと。2つめが、大学以降の費用が大きくかかるため、高3の夏までに300万円以上、私立大進学や一人暮らしが見込まれる場合は500万円以上の貯蓄をすること。子供が生まれたら、高3の夏の時期がいつかは自動的に決まるため、この貯蓄のスタートは早ければ早いほどいいです。留学を考えている家庭では、上記の金額とは別に準備しておくことをおすすめします。
また、これらの教育費は、多めに準備しておくことがコツ。余ったら、老後費用に回せるからです。
私立受験をする場合、私立中高に行く場合、通塾の時期と私立中高に通っている期間は、ざっくりと今の生活費から、子供一人あたり100万円がプラスされるというのが目安です(学校や通塾によります)。現在年100万円以上貯蓄できていない場合は、まず家計を改善してから、私立中受験を考える必要があります。年100万円出せたとしても、それでいっぱいいっぱいだと危険。教育費として年100万円上乗せしたうえで、老後費用や住宅購入その他の貯蓄もできるかもあわせて考えましょう。

私たち親が生きてきた時代と子供が生きる新しい時代は大きく異なります。親が抱えている不安は、いざ子供が大人になったら杞憂だったということもあるはず。親の生きてきた時代の価値観に縛り付けることなく、子供自身が進みたい道に進めるよう、何かトライしたいときにトライできるよう、お金をある程度準備しておくことも、親がしてあげられることの一つと言えるのではないでしょうか。

 

■調査概要■

・対象エリア :一都三県(東京、神奈川県、千葉、埼玉)
・対象者条件 :35~49歳
・サンプル数 :計428名(男性:216名、女性212名)
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2019年2月21日~2月28日

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫、安田
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

<目元まわりの美容意識調査>
目の”たるみ・くぼみ”で10歳以上も老けて見える恐れあり!
~たるみ目によって「冷たそう」「不機嫌そう」と思われるにも関わらず目元に悩みを抱える人の2人に1人はなにも対策していない~

株式会社オールアバウト
株式会社コージー本舗

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也)と目元の美を創造する株式会社コージー本舗(本社:東京都台東区、代表取締役社長:小林 義典)は、40、50歳代の女性、計972名を対象に、自分自身の顔まわりに関する美容意識のほか、目元まわりが相手に与える印象の違いに関する調査を共同で実施しました。

花見シーズン到来。外出の機会も増え、写真を撮ることも多くなるこの季節、風景や背景は“映え”ても、肝心の自分の顏が“映え”ないと感じる40、50歳代の方も少なくないのではないでしょうか。実際、まぶたがたるんだり、くぼんだりすることで目元まわりがはっきりせず、顔に影ができてしまい、残念な写真になってしまうということも考えられます。

調査の結果、自分の目元まわりが残念と感じている人が多かったほか、他人のまぶたのたるみ、くぼみによって、実際の年齢より10歳以上も“老け見え”するというショッキングな事実や、「冷たそう」「不機嫌そう」などネガティブな印象を抱くことがわかりました。また、約9割もの女性が目元に悩みを抱えながら、そのうち2人に1人しか対策をしていないという実態も浮き彫りになっています。

そこで、今回の調査レポートでは、目元の悩み解決に向けた一助として、医療的観点で眼科専門医と、見た目印象の観点でヘア&メイクアップアーティストといった、2名の「All About」の専門家(=ガイド)が、目元の悩みやその対策との関係性について解説します。

【調査結果のポイント】

■40~50歳代女性の3人に1人は「目の下やまぶたのたるみ」、「くま」など目元まわりの要素で加齢を意識。

■9割近くの人が「目の下のたるみ」を筆頭に目元まわりに何かしらの悩みあり。
 一重まぶたより二重まぶたの人の方がその傾向が顕著に現れる。

■「たるみ・くぼみ目」になると相手に10歳以上も”老け見え”されることが明らかに!!
 「冷たそう」、「疲れていそう」という悪印象を与える結果も。

■目元まわりで悩んでいる人は多いのに2人に1人は対策をしていない!?

 

40~50歳代女性の3人に1人は「目の下やまぶたのたるみ」、「くま」など
目元まわりの要素で加齢を意識。

40~50歳代の女性972名に対し、自分の顔を見て加齢を感じる要素を尋ねたところ、「シミ・ソバカス」(59.2%)が最も多く、ついで「ほうれい線」(55.8%)となり、どちらも5割を越える結果になりました。肌については、「トーン」(29.5%)や「肌質(乾燥)」(29.4%)よりも、「ハリ」(46.7%)の状態の方が、加齢を感じるバロメーターとなっているようです。また、「目の下のたるみ」(36.5%)、「目の下のくま」(34.0%)、「まぶたのたるみ」(32.0%)といった目元まわりの変化についても、3割近くの女性が加齢を意識するきっかけになっていることがわかりました。【グラフ1】

グラフ1

9割近くの人が「目の下のたるみ」を筆頭に目元まわりに何かしらの悩みあり。
一重まぶたより二重まぶたの人の方がその傾向が顕著に現れる。

目元まわりで加齢を意識する人が一定数いる中、目元についての悩みについても尋ねたところ、「悩みはない」と回答した人は14.6%にとどまり、実に9割近くの人が何かしら目元の悩みを持っていることが明らかになりました。内訳をみると「目の下のたるみ」(36.1%)が最も多く、「くま」(31.8%)、「目の周りのシミ・ソバカス」(30.0%)、「まぶたのたるみ」(29.5%)、「目尻のシワ」(28.5%)が続き、いずれも3割近くの人が悩みとして挙げていました。【グラフ2-ⅰ】

グラフ2-ⅱ

なお今回、対象者に”まぶたの形状”を尋ねており、20代の頃と現在、どちらにおいても”一重まぶた”もしくは”二重まぶたと回答したグループそれぞれでの比較も実施しました。前述の目元の悩みでみてみると、”二重まぶた”のグループの方が、「目尻のシワ」をはじめ、「目の下のたるみ」、「くま」など、全般的に”一重まぶた”のグループよりも悩みの度合いが高いことがわかりました。加齢とともに、まぶたの形状による変化の悩みに差異があると言えるでしょう。【グラフ2-ⅱ】

グラフ2-ⅰ

「たるみ・くぼみ目」になると相手に10歳以上も”老け見え”されることが明らかに!!
 「冷たそう」、「疲れていそう」という悪印象を与える結果も。

まぶたの形状が相手に与える印象の違いを探るため、同一人物でも、まぶたの上に”たるみ”の有り・無しの2種類の写真を見せた上で、たるみのある写真Aの人物について印象を尋ねたところ、マイナスの印象の中でも、「冷たそう」(34.2%)、「不機嫌」(30.3%)、「暗そう」(28.1%)といった項目が上位にきました。【グラフ3-ⅰ】

その中で「老けて見える」(17.5%)と回答した人に、二重まぶた化粧品を使用した写真Bと比べて、どれくらいの年齢差を感じるか追加質問したところ、「4歳以上」と回答した方が9割にもなり、「10歳以上」の年齢差を感じる人も約3割存在する結果になりました。【グラフ3-ⅱ】

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GRAPH3

同様に、まぶたの”くぼみ”の有無での写真を比較したところ、写真C(くぼみ目)の人物のマイナス印象として「老けて見える」(46.8%)、「疲れていそう」(45.5%)の2つが、”たるみ”よりも顕著にあらわれる結果になりました。【グラフ4-ⅰ】

二重まぶた化粧品を使用した写真Dと比較して感じる年齢差については、「4歳以上」と回答する人の割合は9割近くとなり、”たるみ目”と大きく変わらない中、「10歳以上」(34.9%)と回答する人が最も多く、”たるみ目”よりも”くぼみ目”の方が老け見えすることが明らかになりました【グラフ4-ⅱ】

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GRAPH4

目元まわりで悩んでいる人は多いのに2人に1人は対策をしていない!?

目元まわり悩みを持っていると回答した830名の方々に、その対策として実施しているものを聞いたところ、実に2人に1人が「対策はしてない」(47.3%)という実態が明らかになりました。対策として最も多かったのが「美容液」(21.3%)で、次いで「コンシーラー」(17.0%)、「目元用クリーム」(16.0%)となりました。【グラフ5】

グラフ5

対策していない理由については、「効果的なケアが分からない」「お金が掛かりそう」が2大要因となりました。さらに、まぶたの形状別に比較すると、”二重まぶた”の方が、「効果的なケアが分からない」と回答する割合が、”一重まぶた”の人よりも約20ポイントも多い一方、「お金・時間が掛かりそう」のほか、「すでに諦めている」といった声は、”一重まぶた”の人から多く上がる結果になりました。【グラフ6】

グラフ6

 
■All Aboutガイドによる解説

All About「眼科医 / 目の病気」ガイド:大高 功
慶應義塾大学医学部卒。日本眼科学会認定眼科専門医。現在「横浜相鉄ビル眼科医院」院長。目のすべてにわたって、トータルで一流の治療、特に手術治療ができる医師であることを目指し、「眼科手術全般」を専門としている数少ない医師の一人。

今回の調査結果をみると、二重の人の方が「目元周りのマイナス要素」で加齢を感じる割合が多いということがわかります。加齢と共に、全員まぶたは緩やかに下がってくるので、二重の人は、その二重の幅が大きくなり、下がったことが目立ちやすいです。実際、臨床の現場でも、二重が綺麗であった人ほど、加齢による変化に悩んでいらっしゃる方が多いです。

一方、40歳以降で「二重を再構築にする」ことには、“美容的に見映えが良くなる”のほか、“まぶたが上がるので医学的に眼瞼下垂(上まぶたが垂れ下がった状態)が改善する”という2つのメリットがあります。美容面でいうと、二重にするには、埋没法などの手術をするほか、二重まぶた化粧品などを使うやり方もあるでしょう。日常の診療で、手術を受ける患者さんはとてもよく見ますが、まぶたの中に糸を残したりするせいか、術後数年経ってから、糸の部分が腫れるといったトラブルが極稀に発生します。施術ミスではなくて、体質による部分も大きいでしょう。その点で、二重まぶた化粧品は、皮膚がその化粧品に過敏症でないというのが大前提ではありますが、より安全と言えると思います。

また、医学的観点での「二重の再構築」のメリットですが、加齢でまぶたが下がってくると、無意識のうちに額の筋肉で上げようとするため、額にシワが入りやすくなります。さらにそれが酷くなると、額の筋肉の使いすぎなどで、慢性的な頭痛や酷い眼精疲労になる人もいます。二重を再構築すると、まぶたが少し上がります。重度の眼瞼下垂では、どうしようもないですが、やや下がりぎみ、ぐらいであれば、額の負担が大きく減ります。調査結果をみると、目元悩みの対策として”効果的な方法が分からない”、”お金と時間が掛かりそう”と回答する方が多くいらっしゃいました(グラフ6)が、二重まぶた化粧品でしっかりと二重が入るなら、これらの課題を解決する有効な手段の1つになるのかもしれません。

All About「メイク」ガイド:新見 千晶
美容誌・雑誌・広告などで、モデル・女優・タレントを担当するヘア&メイクアップアーティスト。美容雑誌、WEBマガジンではメイク解説や撮影で培ったプロの美ワザなどコラムも多数執筆。(著者書籍)朝5分ヒミツの美ワザ55(主婦の友社)、一重奥二重さんの魔法のメイクBOOK(サンクチュアリ出版)、いつものメイクにトッピング!瞬間・変身メイクBOOK(世界文化社)

40代以降になると、目のたるみのせいで、実年齢よりも老けた印象を与えることもあると思います。自分で認識はしているものの、効果的な解決方法がわからない、お金がかかるのでは、と思ってしまっている方は多いのでは?顔の中心である目元まわりは視線が集まる場所なので、特に見た目年齢を左右しやすい箇所です。そのため、適切な演出をするとすぐに若見え効果をだしやすい箇所であるとも言えます。私が40代以降の女優やモデルの目元まわりのメイクをする際に、実践している方法をより簡略化してお伝えすると……。
まず普段のスキンケアの際に丁寧な保湿をこころがける。次に、ベージュ系のラメ入りのアイシャドウをまぶた全体に塗る。こうすると、光の効果でまぶたはふっくらとして見えます。それから黒かブラウンのアイライナーで目の際に細くアイラインを引く。これだけで、かなり目の印象はぱっちりとし、たるみが軽減して見えるはずです。
その上で、二重まぶた化粧品を使い瞬間的にまぶたを引き上げると、さらに目がぱっちり見えるでしょう。写真撮影や特別な日に行うのも良いと思います。

 

たるみ目やくぼみ目を大きく自覚していなくても、下記(チェックリスト)のような現象を感じている方は、たるみ目のサインが表れています。早く気付いて対処することにより、“老け見え”やネガティブな印象とは無縁の毎日を過ごしたいものです。

チェックリスト

 
■調査概要
・調査期間:2019年2月26日(火)~2019年3月1日(金)
・調査対象:40歳以上60歳未満の女性
・対象エリア:全国
・有効回答者数:972名(40代:505名、50代:467名)
・調査方法:インターネットリサーチ

■「オールアバウト」について URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイト「All About」を運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

■「コージー本舗」について URL: https://www.koji-honpo.co.jp/
1947年日本で初めてつけまつげを商品化したつけまつげのパイオニア。つけまつげのノリの技術から生まれた二重まぶた化粧品「アイトーク」は1980年以来支持され続けている代表商品です。メイクのスペシャルテクニックを具現化するメーカーとして、目元まわりの製品を製造販売しています。

■会社概要
◯株式会社オールアバウト URL: https://corp.allabout.co.jp/
本社:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-20-8
設立:2000年6月
資本金:11.99億円
代表取締役社長:江幡哲也
事業内容:専門ガイドによる総合情報サイトの運営、インターネット広告事業

◯株式会社コージー本舗 URL: https://www.koji-honpo.co.jp/
本社:〒111-0036 東京都台東区松が谷2-26-1
設立:1960年4月
資本金:1億円
代表取締役社長:小林義典
事業内容:化粧品、アイラッシュ、アイメイク用品、ネイルケア用品、キャラクター商品、ファッション用品の製造販売・輸出入、キャラクター版権事業

 
 
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

人生100年時代、アラフォー世代の漠然とした「不安」を探る『モヤフォー研究所』
私たち、いつまで働くの? 給与は上がる? 職はある?

「アラフォー女性の人生後半戦の働き方」に関する調査を実施
~40代のうちに「年収ベース」か「働く年数」で逆算し、“売れるキャリア”を。
何歳まで働くか、現40代女性「ノープラン派」と「60歳以降も働く派」と二極化~

株式会社オールアバウト

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、All Aboutの専門家の知見で100年時代を生き抜く“選択肢”を提示する「モヤフォー研究所」を立ち上げました。本企画では、人生100年時代といわれる今、生活者の中でも、子育て・キャリア・マネー・暮らしなど、様々な不安が重なるアラフォー世代の漠然とした不安、モヤモヤを調査し、All Aboutガイドと共にその先を照らす解決策を提案していきます。
第1回の「親の介護」に続く今回は、「アラフォー世代の働き方」をテーマに選択。公的年金制度の改正だけでなく、長寿化が進み、生涯必要となるお金が想定よりも多いと予想される今、キャリアにおいても人生設計の見直しが求められています。そこで、働くアラフォー女性381人に対し、人生後半戦の働き方についての考えを聞いたところ、半数以上が「いつまで働くか決めていない」と回答。一方で、退職年齢を決めていると回答した人のうち約7割が「60歳以上も働く覚悟をしている」と答え、考えが二極化していることがわかりました。また、キャリアにおいて不安なこととして、全体の7割以上が「給与、待遇」をあげる一方、転職や管理職への意向は低く、具体的な改善策が見いだせずにいることが推察されます。さらに、現在働いている50代女性244人に対する調査でも、7割が年収に不満足であり、約4割は目標年収に対し、100~200万円ほど不足していると回答しました。この結果についてAll Aboutガイドは、アラフォーのうちから、年収か働く年数で逆算し、70歳以降に役立つ“売れるキャリア”をつくることが重要と語りました。

◆モヤフォー研究所 https://about.allabout.co.jp/moya40

アラフォー女性、人生後半戦の働き方をどう考えているか?

■アラフォー世代の56%が何歳まで働くかノープラン。
子供がいる女性(企業勤め)の7割は退職年齢を比較的決めていることが明らかに。

■約4割が60代まで働く想定。70歳以降も働きたい人は26%
50代以降も働き続ける理由は「お金を稼ぐため」「老化防止」「社会との接点の創出」

■約半数が50代以降もキャリアを継続するために対策を実施
対策していることは「資格の取得」「専門性を高める」「副業の準備」

■キャリアにおける不安1位は「給与・待遇」。全体の7割が年収に不満
一方で、約7割はマネージメントへの興味が無いと回答。転職意向も約3割。
マネージメントを望まない理由は、ストレス・責任を負いたくない。管理職に向いてない。

 

働く50代女性、今働いていてどう思うか?

■約7割が現在の年収に不満。目標年収に対し、約4割が100万~200万円不足と回答

■約半数が準備や対策を行わず後悔。後悔していることは「資格の取得」「専門性の向上」

 

■アラフォー女性、人生後半戦の働き方をどう考えているか?■

■アラフォーの半数が何歳まで働くかノープラン
子供がいる女性(企業勤め)の7割は退職年齢を比較的決めている傾向

現在キャリアの折り返し地点である35歳~49歳のアラフォー女性381名に対し、「何歳まで働くか」考えたことがあるかを聞いたところ、考えていると回答したのは全体の46%で、半数以上が具体的に退職年齢について考えていないことがわかりました。いつまで働くかを具体的に考えている層は、企業勤めの子供がいる女性で約7割と最も高く、次に企業勤めの独身女性で約半数となりました。パート勤務女性では、「考えていない」と回答した人が約7割となりました(グラフ1)。

グラフ1

■アラフォー約4割が60代まで働く想定。70歳以降も働きたい人は26%
50代以降も働きたい理由「お金を稼ぐため」「老化防止」「社会との接点創出」

次に、「何歳まで働くか」を考えている人に対し、具体的にイメージしている退職年齢を尋ねたところ、40代のうちに退職を予定している人は13%に、50代で退職を予定している人は15%にとどまり、60代まで働くことを想定している人が43%で最多、次いで70代以降もできる限り働きたいと考えている人が26%となりました。60代まで働くことを想定している人は、パート勤務の子供がいる女性に最も多く64%、ついで独身の企業に勤める女性(47%)となりました。企業勤めの既婚女性は、子供有無にかかわらず、それぞれ約3割が70歳以降も働く意欲があると回答。定年退職年齢については、職種や世帯構成によっても違いが見られることがわかりました(グラフ2)。
また、50歳以降も働きたいと回答したアラフォー女性にその理由を聞くと、全体の86%が「お金を稼ぐため」と回答し、最多となりました。そのほかには、「老化防止」「社会と接点が欲しい」と回答した人が多い結果となりました。(グラフ3)

グラフ2

グラフ3

■アラフォー世代の約半数が50代以降もキャリアを継続するために対策を実施
対策していることは「資格の取得」「専門性を高める」「副業の準備」

50代以降も働きたいと回答したアラフォー女性に対し、何かしらの準備や対策を行っているかを尋ねたところ、「準備・対策をしている」と回答した人は23%、検討をしていると回答した人が33%となり、あわせて約6割が50代以降のキャリアにおいて、何かしらの準備が必要であると考えていることが推察されます。準備や対策を検討している割合は、企業勤めの子供がいる女性で最も多く、既に対策をとっている割合が約4割、準備・対策を検討している割合が約3割、合計で約7割が未来への対応を始めていることがわかりました。(グラフ4)

グラフ4

実際に準備・対策している人にその内容を聞いたところ、最も多かったのは「資格の取得」で、次いで「専門性を高める」、3位に「副業の準備」となりました(グラフ5)。一方で、検討している対策の1位は「健康な状態を保つ」となり(グラフ6)、50代以降も働くにあたり、スキル面での向上と健康維持を重視されていることがわかります。

グラフ5-6

■キャリアにおける不安1位は「給与・待遇」。全体の7割が年収に不満
今より50万~100万円上げたい人、200万円以上アップしたい人が3割、
その他4割が「具体的な金額はわからない」

次に、アラフォー女性のキャリアに関する不安を調査しました。不安が最も高いのは企業勤めの女性で、パート勤務の女性の55%が「不安がある」と回答したのに対し、企業勤めの女性は世帯構成に関わらずそれぞれ約7割近くが「不安がある」と回答しています(グラフ7)。

グラフ7

不安に感じている事は職種によって差が見られ、企業勤めの女性においては世帯構成に関わらず、「給与・待遇」が1位となりました。2位以下は、子供がいる女性は「仕事とプライベートの両立」「雇用の安定性」などがランクインした一方、子供がいない女性では「専門的なスキル・資格がない」、「仕事のやりがい」「今後のキャリア」などがランクインしました。また、パート勤務の女性において最も不安なことは「専門的なスキル・資格がない」となり、2位に「給与・待遇」、3位に「仕事とプライベートの両立」となりました。企業に勤める独身女性においては、1位の「給与・待遇」への不安が大きく約6割を占めたのに対し、2位以下は3割に留まり、不安要素がある程度明確化されていると推察できます(グラフ8)。

グラフ8

次に、給与・待遇に関する不安が大きいことから、現在の年収に対する満足度を聞いたところ、全体の約7割が「満足していない」と回答しました。その割合は、企業に勤める子供がいない既婚女性と、独身女性で最も高く約8割、次いでパート勤務の女性で7割、最後に子供がいる企業勤めの女性で約6割となり、いずれも半数以上が満足していないことがわかりました(グラフ9)。

グラフ9

年収が不安であると回答した方に、具体的に、どれくらい年収をあげたいと考えているのかを尋ねたところ、約50万円~100万円あげたいと回答した人が約3割、200万円以上あげたいと回答した人が約3割、「具体的な金額は考えていない」と回答した人が約4割となりました。具体的な金額を考えていない割合はパート勤務の女性に最も多く約6割となりました。また50万円~100万あげたいと考えているのは、子供がいない企業勤めの既婚女性が最も高く35.9%、200万円以上あげたいと考えているのは、独身の企業勤めの女性が最も多く44.3%となりました(グラフ10)。

グラフ10

■給与アップを望むが、約7割はマネージャー昇進意向が低い。
転職も約半数が「考えていない」。

年収をあげる手段として、管理職へのチャレンジや転職活動などがあげられることから、それらの意向について尋ねたところ、マネージャーへの昇進に興味があると回答したのは全体で約2割に留まりました。最も意欲的であったのは、企業勤めの子供がいる女性で約4割が「興味がある」と回答しています(グラフ11)。

グラフ11

マネージャーへの昇進に興味がないと回答した人にその理由を聞くと、職種や世帯構成に関わらず、1位が「ストレスを抱えたくない」となりました。企業勤めの女性においては、管理職への適正や、責任の重さ、社内政治に巻き込まれることなどが上位にランクインしました。最もマネージャーへの意向が低いパート勤務の女性においては、ストレス回避以外に、家庭との両立に自信がないこと、管理職への適正、忙しくなり労働時間が増えることが懸念事項となっていることがわかりました(グラフ12)。

グラフ12

続いて転職意向について尋ねると、約3割が転職意向を明確にもち、約2割が検討していることがわかりました。最も転職意向が高いのは、企業勤めの子供がいる女性と独身女性で、それぞれ3割が具体的な転職意向を示しています。一方で、子供がいない企業勤め女性と、パート勤務の女性においては、約半数以上が「転職は考えていない」と回答し、転職意向が低いと考えられます(グラフ13)。

グラフ13

転職を希望した人に対し、その理由と尋ねたところ、どの職種、世帯構成においても「給与の改善」がトップとなりました。2位以下には「福利厚生・待遇」、「長く働く環境ではない」「スキルアップ」などがランクインし、順位は職種や世帯構成によって差が見られました。なかでも、子供がいる企業勤めの女性で、「福利厚生・待遇」、「長く働く環境ではないこと」がそれぞれ約4割と高く、働く環境を改善することが転職の動機となっていることがうかがえます。一方で、独身で企業勤めの女性においては、給与アップとほぼ同じ割合で「スキルアップ」が2位にランクインしており、自身のキャリア成長が転職意向へつながっていると考えられます(グラフ14)。

グラフ14

■働く50代女性、今働いていてどう思うか?■

■働く50代女性の約7割が現在の年収に不満。
目標年収に対し、約4割が100万~200万円不足と回答

最後に、今まさに人生後半戦を歩み始めた働く50代の女性244人に対し、現在の状況を尋ねました。
まず、アラフォー女性のキャリアにおける不安の1位であった年収に関して、現在の年収に満足しているかをきくと、全体の約7割が年収に不満であると回答し、その割合は職種や世帯構成でも変化は見られませんでした(グラフ15)。
年収に不満があると回答した人に対し、生涯で目標としている年収のうち、どの程度年収が不足していると思うかを尋ねたところ、今より50万~100万円不足している人が約4割、今より200万以上足りていないと回答した人は約3割、具体的な金額は決めていなかったと回答した人は約4割となりました(グラフ16)。

グラフ15

グラフ16

■働く50代の約半数が準備や対策を行わず後悔。
後悔していることは「資格の取得」「専門性の向上」

50代以降もキャリアを継続するために、何かしらの準備や対策を行ったか尋ねると、「行っていない」と回答したのが約7割で(グラフ17)、約半数は「準備や対策を行わなかったことで、後悔している」と答えました(グラフ18)。具体的に実施すればよったと後悔していることの1位は「資格の取得」で、2位は「専門性を高める」、3位に「健康な状態を保つ」、4位に「人脈作り」となりました。また、アラフォー女性において意向が低かった「転職活動」や「マネージメント経験」も5位、7位にランクインしています(グラフ19)。

グラフ17

グラフ18

グラフ19

■All Aboutガイドによる解説

All About「キャリア」ガイド 末永 雄大(すえなが ゆうた)
転職市場の今を知る、キャリアデザインのスペシャリスト
転職エージェント アクシス株式会社 代表取締役社長兼キャリアコンサルタント。メディアでの執筆活動のほか、東京経済大学などでもキャリア形成についての講義を行う。
最低限の老後を過ごすことを求める人にとって、キャリア設計は必須科目

■60代以上も働くことは前提と考えておくのが妥当
人生100年時代と言われるいま、キャリア設計は、決して意識高い系のバリキャリだけのものではありません。高度経済成長期を支えてきた親の世代は、退職金や年金も日本の歴史上のマックス値といっても過言ではないくらいで、親の世代と同じく人生やキャリア設計をしていても、最低限の老後さえままならないのがこれからの時代です。40代以下の世代は、どうしても親の世代をロールモデルにしがちで、今回の調査結果からもわかりますが、何歳まで働くか、キャリアの後半戦をどう生き抜くかノープラン、またはぼんやりとしか考えていないという人はまだ多いと言えるでしょう。私の見解ですが、これからの時代は60代以上も働くことは前提と考えておくのが妥当だと思います。

■資格は企業の雇用ニーズがある、収入につながるものを。実務経験を得るために転職するのも◎
今回の調査でも、60代以降のキャリアに備え、専門性を高めるために、あるいはキャリアの幅を広げるために資格の取得などを検討される方が多い結果となりましたが、資格の選び方には注意が必要です。好きな事、興味のある事で選んでしまったり、資格会社のPRに誘導されて人気の資格を選択しまう方は多く、結果的に稼げない、需要のない資格や専門性を高めてしまうといったケースも見られます。テーマを選択する際は収入アップにつながるか、企業の雇用ニーズがあるかを考えるようにしましょう。また、資格は取っ掛かりとしては有効ではありますが、企業が本来評価する対象は、何より実務スキル(実務経験で培ったスキル)です。実務スキルがなく、資格保有のみである場合はそこまで評価を受けられない事があるので、資格取得が自分のキャリアにとって必要かどうか考えて選択するといいでしょう。

また、50歳以上の方に聞いた調査の結果で「転職活動をすればよかった」と後悔している人は約2割と少ないですが、資格を保有し意欲をアピールする事で該当職種へ転職し、実務スキルを高めるという選択は重要です。転職市場では、年齢と経験のバランスが非常に重視されがちですので、できる限り早いタイミングで、ターゲットとする職種の実務スキルを積むための転職を検討してみると良いでしょう。

All About「女性のキャリア」ガイド水野 順子(みずの じゅんこ)
こころとキャリアの専門家!女性に特化したスペシャリスト
官公庁、企業人事、人材紹介会社勤務を経て、キャリアカウンセラーとして独立。女性の働き方を中心に幅広く活動中。今までに20,000人以上をカウンセリング。
年収か働く年数ベースで逆算して、“売れるキャリア“をアラフォーのうちに作ろう。

■いつまで働くか、は自分が決める時代。
「毎年いくら必要?」「どんな生活をしたい?」 まずは生涯に必要な生活費を試算することから始めましょう。
会社が必ず存続しているかも自分自身の今後も通用するかもわからなくなっている時代、だからこそ「先のことは考えても・・」と思うかもしれませんが、何歳まで働きたいか、言い換えると「何歳まで収入を得たいか」は、早い時期から考えて準備をしておくことは、人生100年時代を乗り切るために必要です。長く働くことをマイナスにとる方もいるかもしれません。しかし、これまでの皆60歳定年でそのあとは年金で生活する、というパターン以外を選ぶことができるようになったということは、老後の自由度が増した、と考えることもできます。定年制を撤廃する会社も増えてきています。いつまで働くか、は自分が決める時代になったと言えるでしょう。

何歳まで働くかノープランの方は、まずは、生涯に必要な生活費を試算することから始めてみてください。収入がいくら必要か、だけでなく、自分自身が60歳以降に、どこでどんな生活をしていきたいのかと考えることが重要です。60代以上も働き続けたいと考えている人も、どんな仕事をしていきたいのか具体的に考え、複数の候補を持ち準備を始めていきましょう。どういう準備をするかは、今の仕事を継続していくか、定年後は違う仕事をしたいかによっても異なってきます。今の仕事を継続していくなら、今の仕事に関連した資格や技術を習得することや、社内で昇進や昇格などのキャリアアップを目指すことが最適かもしれません。また社内の人事制度などもしっかりと確認してみること。

■収入アップは自分自身が変わらなければ難しい。 マネジメントや新しいことへのチャレンジを!
女性ならではのスキルを活かしていくことも◎
給与・待遇に関しては、当初に決めた条件から大きく変わることが少ない日本の会社では、自分自身が変わらなければ大幅な上昇は難しいです。年収が頭打ちとなりベースアップもほぼなくなってきた際には、会社での給与や待遇をあげるには、役職につく、ポジションをあげること、社内で職種チェンジをするなど、自分自身が新しいことにチャレンジすることが必要です。将来的に転職を考えているのであればなおのこと、マネジメント経験があることは、年齢が上がるほど転職で求められます。
女性ならではのスキルを活かしていくこともいいと思います。ホテル・旅行などの観光業界は経験豊富な年代のきめ細やかな対応力がより求められていますし、土木・建設・運輸など女性がこれまで少なかった業界は、女性が働きやすい環境を整備しだしていることもあり、女性の採用が非常に増えています。

 

■調査概要■

■【働くアラフォー世代の女性】調査概要
・対象エリア :一都三県(東京、神奈川県、千葉、埼玉)
・対象者条件 :35~49歳の有職者の女性
・サンプル数 :計657名
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2019年1月9日~1月15日

■【働く50代の女性】調査概要
・対象エリア :一都三県(東京、神奈川県、千葉、埼玉)
・対象者条件 :50~59歳の有職者の女性
・サンプル数 :計436名
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2019年1月9日~1月15日

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫、安田
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

<親の介護に関するアンケート調査>
人生100年時代、生活者が漠然と感じている「不安」を探る 第1弾は「アラフォー世代×親の介護」
「まだ先?」は大間違い。40代から準備すべき「親の介護」
~介護経験者の4割が40代前半までに親の介護へ。「準備はアラフォーのうちに」と7割が断言。 一方で、現アラフォー世代の準備率はわずか1割。9割が「親と介護話をしたことが無い」~

株式会社オールアバウト

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は、人生100年時代といわれる今、生活者が漠然と感じている“不安”について調査を実施しました。
生活者のライフスタイルは多様化し、様々な“変化”が求められるなか、特にアラフォー世代は、子育て・キャリア・マネー・暮らしなど、さまざまな“不安”が重なる世代と言えます。そこで第1弾の調査ではアラフォー女性にフォーカスをあて、いつかは直面する「親の介護」をテーマに選択。
介護経験者663人と介護未経験者のアラフォー世代443人を対象に調査を実施しました。その結果、介護経験者の7割が「親の介護の準備はアラフォーからスタートしておくべき」と回答する一方で、現代のアラフォー女性の殆どは準備をしていないことがわかりました。
本リリースでは、調査結果の解説とともに、100年時代を見据えた新たな“選択肢”をAll Aboutガイドと共に提案します。

介護経験者に聞く“親の介護のリアル”

■親の介護は突然始まり、長く続く
・介護経験者のうち4割が「45~54歳」までに親の介護に着手「44歳以下」も35%に
・2人に1人以上が何の心構えもしていないうちに、親の介護スタートへ
・介護期間、半数が2年以上10年未満。1年未満は約2割


■“掛け持ち介護”が当たり前、介護と仕事、子育ての両立の実態
・介護時に就業していた3割が「職場と働き方の調整」が必要に
・女性の”介護離職”は2割で、男性の3.5倍 
・約7割は子供がいる世帯。うち約3割は未成年の子育てとの両立も

■準備不足で最も後悔したのは“親を介護する覚悟”
・介護で辛いのは体よりも心。“精神的な負担”が“肉体的な負担”を上回る結果に
・“知識不足” “家族の協力体制” ”親との日頃のコミュニケーション不足”を後悔する人も

アラフォー介護未経験者に聞く“介護への備えや意識”

■「介護はまだ先」が多数。親の体調は不安でも9割は介護の準備ゼロ
■“掛け持ち介護”が当たり前、介護と仕事、子育ての両立の実態
■「親のお金が足りなければ子世代が負担」「役割分担は介護が始まったら」は間違い
7割が間違った覚悟をしている実態が明らかに

 

介護経験者に聞く“介護のリアル”

■親の介護は突然始まり、長く続く
・介護経験者のうち4割が「45~54歳」までに親の介護に着手「44歳以下」も35%に
・2人に1人以上が何の心構えもしていないうちに、親の介護スタートへ
・介護期間、半数が2年以上10年未満。1年未満は約2割

自身の親、義理の両親の介護を経験している30~60歳以上の男女に対し、介護を始めた当初のことを聞きました。まず、介護を始めた自身の年齢を尋ねると、45~54歳のいわゆるアラフィフ世代が最多の35.9%で、44歳以下で介護をすることになった人は34.6%いることがわかりました【グラフ1】。また、回答者の約6割が「介護に対する心構えができていなかった」と回答しており、親の介護がを突然はじめることになった人が多いと推察されます。(「できていなかった」26.3%と「どちらかというとできていなかった」34.7%の合算)【グラフ2】。

1,2

次に、介護期間について尋ねると、「4~10年未満」が20.9%と最も多く、「10年以上」も11.9%となりました。1年以上を合算すると75.2%となり、多くの人が急に親の介護をはじめることになり、しかも長期にわたって介護を行っている実態が明らかとなりました【グラフ3】。

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■“掛け持ち介護”が当たり前、介護と仕事、子育ての両立の実態
・介護時に就業していた3割が「職場と働き方の調整」が必要に
・女性の”介護離職”は2割で、男性の3.5倍 
・約7割は子供がいる世帯。うち約3割は未成年の子育てとの両立も

次に、介護期間中の自身の就業状況について尋ねたところ、男性の83.6%、女性の60.7%が働いていたと回答【グラフ4】。「仕事をしていた」と回答した人のうち、「介護が始まる以前から仕事の状況は変わりない」と回答した人は男性の56%、女性の38.7%で、「働き方や雇用形態を変更した」と回答した人は男女ともに約3割(「会社に相談し、働き方を調整した」「調整が効きやすいよう、雇用形態を変更した」「会社の制度を使い、働き方を調整した」の合算)、介護のために「転職」した人は、男性で5%、女性で7.5%となりました。また、いわゆる「介護離職」となる「仕事を辞めた」と回答したのは、男性で6%に対し女性が20.7%となり、男女で約3.5倍の差が見られました。【グラフ5】。

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また、介護期間中の子育て状況を尋ねたところ、子供のいる世帯は65%となり、うち34.6%が未成年の子供をもつ世帯であることがわかりました。小学生以下が約2割、中学校~高校生の子供がいた人が約1割で、約3割は仕事との両立以外に、介護と子育ての両立が求められていることが明らかとなりました。【グラフ6】。

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■準備不足で最も後悔したのは“親を介護する覚悟”
・介護で辛いのは体よりも心。“精神的な負担”が“肉体的な負担”を上回る結果に
・“知識不足” “家族の協力体制” ”親との日頃のコミュニケーション不足”を後悔する人も

次に、介護で辛かったことを尋ねると、肉体的負担をあげた人が約4割に対し、精神的負担と回答した人が約6割で、最多となりました。次いで「今後どうなるか見通しがつかないこと」が44.3%となり、“終わりが見えない”点も介護が辛いと感じるポイントだと推察されます。また、男女の差を見ると、男性よりも女性のほうが「精神的な負担(差は9.1ポイント)」や「肉体的な負担(差は12.6ポイント)」が大きいと感じていることがわかりました。一方、男性は女性よりも、「仕事との両立(差は16ポイント)」や「配偶者への負担が大きくなること(差は14.9ポイント)」が辛いと感じていることがわかりました【グラフ7】。

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また、介護の事前準備については、アラフォーで親の介護を始めた人の約7割が「事前に準備しておくべきだった」と回答しました(「ある」25%、「どちらかというとある」40.8%の合算)【グラフ8】。後悔している内容を尋ねると、「介護にかかわる心構えや覚悟」が48.9%、「介護サービスや介護制度についての理解」が48.6%、次いで「介護に関する情報収集」が43.4%となりました。急に介護が始まったと回答している人が多い事からも、大きく日常が変化していくなか、知識不足により苦労したり、心細く思う方が多かったと推察されます。また、知識とあわせて「心構え」「覚悟」を挙げている人が最も多いことから、介護する側の心の準備も重要であることが伺えます。次に「親・兄弟との役割分担や協力体制の構築」挙げた人は32.2%、「配偶者との役割分担や協力体制の構築」が22.9%と、介護の協力体制の構築をしておくべきと考える人が多いことがわかります。また、「親との日頃からのコミュニケーション」や「親と希望する介護について日頃から話しておく」を挙げた人も合わせて53.6%となり、親との日頃のコミュニケーションや介護についての認識合わせといった介護対象者との日常のコミュニケーション不足を後悔する人も多くいました【グラフ9】。

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アラフォー介護未経験者に聞く“介護の備えや意識”

■「介護はまだ先」が多数。親の体調は不安でも9割は介護の準備ゼロ

介護の準備は40代のうちに」と介護経験者の声がある一方、実際にアラフォー世代がどれくらい準備や覚悟をしているのかを、介護未経験者の35歳から49歳までの男女を対象に調査しました。その結果、親の介護の準備をしていると回答したのは1割で、約9割とほとんどの人が準備をしていないことがわかりました。【グラフ10】。親の介護が始まると予想する時期をきいたところ、約4割が「まだわからない」と回答、次に「6~10年以内」が18.1%、「10年よりも先」が17.2%となりました。【グラフ11】。一方で、現在親の体調については、「不安なことがある」と62%が答えており(「ある」26.4%、「どちらかというとある」35.6%の合算)【グラフ12】、親の体調には不安があるものの、“介護が必要なのはまだ先”という意識が強く、準備は特にしていないことが推察されます。

10,11

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■親とはよく会うが、9割が介護については話したことが無い

次に、親と日頃どのような手段でコミュニケーションをとることが多いかを尋ねたところ、「直接会う」と約6割が回答し最多、次いで「電話(24.5%)」「LINE(8.3%)」「メール(5.3%)」の順となりました【グラフ13】。

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次に、親と話したことがあるトピックを聞くと、約半数が親の健康状態について話すと回答している一方で、介護の話をしたことがある人は1割に留まりました。また、いざという時に必要となる、「親の病院やかかりつけ医の情報(25%)」、「親の資産の話(15.1%)」についてもあまり話されていない実態が明らかとなりました【グラフ14】。

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■「親のお金が足りなければ子世代が負担」「役割分担は介護が始まったら」は間違い。7割が間違った覚悟をしている実態が明らかに

介護に関するお金・役割分担・仕事の両立など介護に関連するトピックスについて、それぞれ共感度を尋ねました。その結果、共感度が低かったのは、「親を介護施設に入れるべきではない(23.1%)」「介護は主に長男や長女がするべき(18.4%)」などで、親世代で言われがちなこのような価値観は、現在のアラフォー世代にはない事がわかります。一方で、共感度が最も高かったのは、「介護の費用は親のお金が足りなければ自分で出すべき」で、約7割が「そう思う」と回答。介護費用の不足は自分たちの家計で補填するべきという意向が明らかとなりました。次いで「役割分担などは介護が始まってから家族で話合うべき」が66%となりました。また「親が寝たきりになったら離職も考える必要がある」と4割が回答し、寝たきり状態となった場合仕事を継続するのが難しいと考える人も多くいることがわかりました【グラフ15】。この結果について、All About の専門家に解説をもとめると、いずれも「推奨できない」と回答しています。その理由について、調査結果をふまえ、All Aboutの「介護」ガイドが解説します。

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■All Aboutガイドによる解説

All About「介護」ガイド 横井 考治(よこい こうじ)
人呼んで「カリスマ」介護アドバイザー、年間講演多数のエキスパート
2001年の夏から急に始まった両親の介護を通して、多くのことを考え、悩み、そして学んできました。現在は、正しい介護情報を多くの方々と共有するため、介護情報サイトの運営や、執筆、講演活動を行っています。
介護準備は少しでも早めに“家族全員”での話し合いから

2018年に厚生労働省が発表した「要介護状態となった原因」のなかで、家族がある程度時間をかけて介護に備えることができるのは「高齢による衰弱(13.3%)」ぐらい。そもそも「70歳になったら脳出血になる」「3年後に階段から落ちて骨を折る」などという予定を立てている人はいませんよね。ほとんどの場合「親の介護は、急に始まる」もの。生きている限り、誰もが年をとり、弱り、いつかは死んでいくわけですから、どこかで必ず起きるはずの介護という出来事から目を背けず、元気なときにこそ話し合いを行っておくことが重要だと思います。

グラフ7の「介護で辛かったこと」を見ると、介護についての心構えを疎かにしたり、家族での話し合いを後まわしにした結果として、「自分が頑張るしかない」という状況に陥っている人が多いように感じられます。平均寿命と健康寿命を引き算することで求められる平均的な介護期間の目安は、男性8.84年、女性12.35年。こんなに長い期間を自分一人で頑張り抜けるのか、よく考える必要があります。そもそもひとりっ子同士の夫婦で、親が4人とも健在だとして、4人分の介護を数年~10数年の時間差で自分一人が担うとすると、20年を超えて介護漬けなどといった事態もあり得ます。

自分一人が介護を担うのではなく、「家族全員が力を合わせて、互いにできることを責任を持って行うべき」だと認識を改めていただきたいと思います。

親や家族との話し合いのなかでも、最も難しいのがお金についてではないでしょうか。グラフ14を見ると、親の資産について話をしたことがある人はたったの15.1%。グラフ15を見ると、「介護の費用は親のお金が足りなければ自分で出すべき」と考えている人が69.5%もいます。結論から言うと、これは極めて危険な状態です。「介護にいくらかかるのか?」には諸説ありますが、10数年の介護期間を在宅の介護サービス、老人ホームなどを使いながらやりくりしていくこと、病院代やおむつ代なども周辺のコストもかかることを考えると、1000万円あっても全然足りないというケースも珍しくありません。

まず「現在、親がいくら持っているのか?」「年金などの収入はいくらなのか?」「自分たちが、生活費や家のローン、子どもの学費、自身の老後費用を差し引いて、無理なく支援できるのはいくらなのか?」を押さえて、予算の上限を決めることが第一です。そのうえで、親が亡くなるまでの長い間、その予算をどう運用するのか、ある程度具体的に決めておかないと、途中で資金が足りなくなってしまう恐れがあります。「親や兄弟がイヤがるから、介護やお金についての話し合いをしない」「配偶者に頼まれるから、自分が介護をするしかない」というのは、ある種の思考停止。親、家族、そして何よりも自分自身を守るために、みんなで介護についての役割分担などを話し合うことは重要です。ぜひ、勇気を出してください。

All About「在宅介護と生活設計」ガイド 藤澤 一馬(ふじさわ かずま)
予防から看取り後まで、未来設計をサポートする専門家
医療・お金・法律分野における三種の専門資格取得。医療、介護現場の生の声に応える、本当に知りたい情報を発信。予防から看取りまで、相談のみならず手続きのサポート、代行まで行う。
介護保険の“使い方”と“介護と仕事の両立方法”は「最低限」抑えておく

介護初心者によくあるのが、経験者の意見を聞きすぎてしまうことです。慣れないことなので、経験した人の話を頼りたいのはよくわかりますが、偏った知識で介護をしてしまうと、使える制度があるのに気づかず、介護者が負担しすぎている例をよく耳にします。

介護保険制度は3年に一度見直されますが、介護保険制度自体が複雑で専門家でも把握に時間を要します。特に高齢化の増加や介護保険を利用される方が増え、今後さらに制度が変わっていく可能性が高い状態です。介護にまつわる情報をすべて把握する必要はありませんが、介護保険の使い方や介護と仕事の両立方法については知っておく必要があります。

今回の調査で介護経験者の半数の方が、介護保険制度や介護に関する情報の準備が必要との回答が多くありました。介護保険は「保険」という文字が入っていますが、通常の生命保険とは違い現金はもらえません。役所で介護保険を申請し要介護認定を受け、介護サービス費の7~9割がサービス事業所へ直接支払われます。しかし徐々に健康や体の機能が低下するため、介護が必要になっても必ずしも要介護認定がされるとは限りません。初めて介護をする方は介護の仕方を知らず、腰を痛めたり一緒に転び怪我をしてしまうこともあります。いざ必要となったときに、すぐに相談できる介護の専門家をみつけておくことが大切です。

介護離職は介護に専念できる反面、経済的不安定による介護破綻、精神的なストレスにより介護うつとなる危険性があります。さらにご両親の資産が少ない場合、介護者が介護費用を工面することになるでしょう。ですが介護者にも家庭や生活があり、子育て中に介護が始まるケースも多くみられます。介護破綻を防ぐためには、介護休業制度や介護休暇制度を使い両立していくことがいいでしょう。逆に両立は強制されるものでもないので、会社や家族または、FPなどのお金の専門家に相談をしながら決めることが最適と思います。

All About「介護福祉士」ガイド 小山 朝子(こやま あさこ)
当事者経験と介護福祉士資格をもつ「現場を知る」介護ジャーナリスト
約10年にわたる在宅介護の経験を踏まえ、執筆、講演などを行う。「ワーク介護バランス(全3巻)」ほか著書多数。各種メディアへの登場実績も多い。ラジオNIKKEI『大人のラヂオ』でパーソナリティーを担当。
制度を活用し、“ワーク介護バランス”を意識しよう

「介護で辛かったこと」(グラフ7)のトップは「精神的な負担が大きいこと」で、男女ともに約6割の人がそう回答しています。この背景には、認知症の高齢者の増加も考えられます。例えば、認知症の人のなかには「体は元気でも、同じことを繰り返して話す」といったケースがあり、介護する家族はどう接したらよいか悩んでしまうわけです。

女性の回答に着目すると、「ほかに介護を分担してくれる家族や親族がいないこと」を挙げている人が23.7%と、男性の倍以上(男性は8.2%)にのぼり、負担を一人で抱え込んでいる人が一定数いることを示しています。

さらに、「介護と仕事の両立状況」(グラフ5)をみると、「介護が始まる以前から変わりはない」と回答した男性は56%であるのに対し、女性は38.7%となっています。また、「仕事を辞めた」と回答したのは、女性で20.7%と男性の3倍以上(男性は6%)となりました。これは収入面における男女差が影響していると考えられ、収入が低い女性側が働き方を変える、または離職を余儀なくされるケースが多いと推察されます。

一方で、「働き方や雇用形態を調整した」という人は、男女ともに約3割となり、介護か仕事かの2択ではなく「自ら介護をしていることを周囲にオープンにし、利用できるものは利用して効率的に動く」という柔軟性を兼ね備えた、介護と仕事の両立の仕方を実践している人が一定数存在することが明らかとなりました。じつは、制度を活用することは、介護と仕事の両立させる上での重要なポイントであることが調査研究の結果などからわかっています。とくに女性は、仕事、育児、介護と、多様な役割をこなしていることから、この術を自然と身につけていると言えるかもしれません。

また、「親と話したことがあるトピック」(グラフ14)について、介護の話をしたことがある人は1割にとどまりましたが、日常の何気ない会話から、親の好きなこと(食べ物など)を知っておくと、親の介護が必要になったときの一助となることがあります。親や兄弟とお金の話をするときは、根拠となる数字を示す書類(領収書や介護サービス利用票など)を揃えてやりとりをすると話が進むことがあります。やりとりをした記録をデータとしてパソコン内に残しておくと、後々トラブルが生じたときなどに役立つでしょう。データの管理や、ネットで検索した情報を提供するといったことも、今の時代の「親孝行」のひとつだと感じています。

■【介護経験者】調査概要
・対象エリア :全国
・対象者条件 :30~69歳の男女
・サンプル数 :計657名(男性:219名、女性:438名)
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2018年11月19日~11月22日

■【介護未経験者】調査概要
・対象エリア :全国
・対象者条件 :35~49歳の男女
・サンプル数 :計436名(男性:220名、女性:216名)
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2018年11月19日~11月22日

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫、安田
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
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<消費税増税決定直後に聞く 家計と暮らし調査>
家計の実態ランキング発表!
~ 減らしたいもの全世代1位は「電気代」~
~ この冬は”家で楽しむ”「インドア家族」が増加で 家計もインフラ見直しがポイント ~

株式会社オールアバウト

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(社長:江幡 哲也、以下「オールアバウト」)は大阪ガス株式会社(以下「大阪ガス」)と共同で、消費税増税決定直後の10月19日に、関西エリア(2府4県)と関東エリア(1都6県)20~60代の男女1,000名を対象に、家計と暮らし調査を共同で実施しました。主な調査結果は以下の通りです。

【消費税増税前!家計実態徹底調査】
■家計で減らしたいもの全世代1位は「電気代」。減らしたくないものは「預貯金」等さまざま
■増やしたい支出は、「預貯金」「旅行費」「旅行以外のレジャー費」

この調査は消費税増税決定直後に行われました。まず家計で減らしたいものを尋ねたところ、全世代で1位に挙げられたのが「電気代」となりました。全体のTOP3は「電気代(49.3%)」「水道代(44.4%)」「ガス代(40%)」といった光熱費が挙げられ、生活インフラ費用を見直したい意向が鮮明となりました。一方、減らしたくないもの(≒家計で減らしたいもの下位10位)については、全世代で「預貯金」が1位となっています【表1】。

表1
 

 

年代別に「減らしたいもの」を見てみると「通信費」の削減意向に特徴があります。20代で30%、30代で32.5%、40代で40%となり、年代が上がるごとに「通信費」を削りたい意向が高まることがあきらかとなりました【表2】。このことは、20代にとっての「通信費」は「食費」や「外食費」よりも削れない必要経費として捉えられ、40代にとっての「通信費」は、「電気代」「水道代」「ガス代」と同じように、節約できるものと捉えられていると推測されます。

表2
次に年代別に「減らしたくないもの」を見ると、「旅行費」「書籍代」「趣味にかける費用」がどの世代にもランクインしており、レジャー・趣味娯楽費は減らしたくない意向がわかりました【表3】。

表3
次に収入が増えたら家計で増やしたいものをたずねたところ、60代を除く全世代で1位に挙げられたのが「預貯金」となりました。全体のTOP3は「預貯金(49.5%)」「旅行費(41.5%)」「旅行以外のレジャー費 (35.0%)」といったレジャー関連の費用が挙げられ、貯金はしつつも家族や夫婦で旅行などを楽しみたいという意向が鮮明となりました。また、全世代で「ネットショッピング費」がランクインしており、各世代別にみると20代で23.0%、30代で27.0%、40代で25.5%、50代で37.5%、60代で33.5%となり、ネットショッピングは生活者にとって欠かせない買い物手段となっている現状のほか、もっと利用したいという意向があきらかとなりました【表4】。

表4

■冬は家計引き締め「家充」傾向
・今夏、家で過ごすことが増えた家庭は約6割。半数が今年の冬も家で過ごす時間が増えると予想
・今年減ったのは「外食費」・「被服費」・「電気代」。消費もインドア傾向
・家での過ごし方ベスト3は、「テレビ視聴」「のんびりと過ごす」「家事」
・20~40代の世帯は動画や音楽の「サブスクリプションサービス」や家事の時短につながる
「調理家電」、50~60代の世帯は、「生活家電」「パソコン・周辺機器」に関心

10年前と比較して家で過ごす時間が増えたかを尋ねると、増えた(「増えたと思う」と「まあ増えたと思う」の合算)が60.8%となり、家で過ごす傾向が高まっていることが伺えます【グラフ1】。また、今年の冬に家で過ごす時間はどう変化するかを尋ねたところ、53.7%が増えると思う(「増えたと思う」と「まあ増えたと思う」の合算)と回答し、外出よりもインドアな余暇を志向する傾向がこの冬も続く見通しであることがわかりました【グラフ2】。

グラフ1,2

昨年より減った費用項目として「当てはまるものがない(42.8%)」が最も多い結果となりましたが、次いで「外食費(17%)」「被服費(14.8%)」「電気代(14%)」「旅行費(13.5%)」が挙がり、消費もインドア傾向であることがわかりました【表5】。

表5

また、今年の冬家で過ごす時間が「増えると思う」と感じている人に、家での過ごし方を聞いたところ、「テレビ視聴(38.4%)」「のんびり過ごす(28.4%)」「家事25.5%」となりました。【グラフ3】。

グラフ3

生活者の興味・関心事を尋ねたところ、20~40代の世帯は動画や音楽の「サブスクリプションサービス(20代57%、30代52.5%、40代36%)」や家事の時短につながる「調理家電(20代30.5%、30・40代22.5%)」に関心を持っていることがわかりました。50~60代の世帯では「生活家電(50代25.5%、60代31%)」のほか「パソコン・周辺機器(50代22%、60代32.5%)」に関心を持っていることがわかりました【表6】。このことは、外出よりも家で余暇を過ごす時間が増えた家族が“家に居ながらにして”できる趣味・レジャーを嗜好し、家で過ごすことを楽しみたいと思う=「家充」の傾向による影響だと推測されます。

表6

■「家充」かつ消費税増税対策にも最適 電力など生活インフラ見直しには全国の8割が関心を示す
・安いだけは卒業、「自分が大事に思うことを基準に選びたい」と9割が回答
・関西は「定額制で使い放題」・「サポート体制の充実」も重視
・自分の家庭やライフスタイルに合った電力などのインフラ見直しプランに全国の8割が関心示す

商品やサービスを選択する際に重視することを尋ねたところ、各年代共に「価格の安いことを重視(「まあ重視している(53.6%)」・「重視している(35.6%)」の合算)」が89.2%、「自分や家族のライフスタイルや価値観に合うことを重視(「まあ重視している(59.1%)」・「重視している(31.4%)」の合算)」が90.5%となり、価格の安さだけでなく、大事に思うことを基準に選択したいという生活者の意向が明らかとなりました【グラフ4】。

グラフ4re
関西では価格のほかに、関東に比べて「定額制で使い放題」・「サポート体制の充実」を重視する傾向にあることがわかりました【グラフ5】【グラフ6】。

グラフ5,6
電気やガスなどの生活インフラ見直しにおける重視する点について尋ねたところ、全国の約8割(「そう思う(24.6%)」「まあそう思う(57.8%)」の合算)が「自分の家庭やライフスタイルに合ったインフラの見直し」に関心を示しました。これにより「家充」や消費税増税前により高まる来年の生活インフラの見直しの際には、価格だけではなく家族やライフスタイルに合ったプランへの見直しへの意向が高まるものと予想されます【グラフ7】。

グラフ7

■All Aboutガイドによる解説

All About「節約」ガイド:矢野 きくの
家事アドバイザー・節約アドバイザー。女性専門のキャリアコンサルタントを経て女性が働く為には家事からの改革が必要と考えて現職に。家事の効率化、家庭の省エネを中心にテレビ、雑誌、講演ほか企業サイトや新聞での連載。TVクイズ問題の作成や便利グッズの開発にも携わる。

消費税増税決定のニュース直後に行われた今回の調査では、「電気」「ガス」「水道」の生活インフラ費用や、20~40代でベスト10に入った通信費をはじめとする家計で継続的にインパクトのある固定費用の引き締め意向がより鮮明に表れた結果となりました。

生活者のライフスタイルの変化と家計に注目すると、年々「異常気象」と言われるニュースが増えている中で、今年はとくに猛暑や台風の影響も強く、家で過ごす時間も増え、この冬の見通しについても「増えると思う18%」「やや増えると思う36%」との回答を合わせると約54%の人がこの冬も引き続き家で過ごす時間が増えるだろうと予想しています。

現在の家での過ごし方のベスト3が「テレビ視聴」「のんびりと過ごす」「家事」となりましたが、今後は家で過ごす時間が増え、よりいっそう家での生活を充実させたいと考えるようになり、20~40代の世帯においては、家で楽しむことができる動画や音楽の「サブスクリプションサービス」や家事の時短につながる「調理家電」に関心が集まりました。50~60代世帯においては、ネットショッピングをもっと利用したいという意向が50代で38%、60代で34%となったことも関係し、「パソコン・周辺機器」がベスト5までにランクインしています。

また、今年減った支出に「外食費」「被服費」「旅費」が挙がった調査結果からも分かるように、家で過ごす時間が増えたことから家計での支出にも変化が表れ、さらに来年減らしたい支出に「電気」「ガス」「水道」があげられていることからも、家で過ごす時間を充実させる商品やサービスにお金を使いたく、それ以外は節約したいという意向が見えます。

現在は小売店と宅配クリーニングサービスのセットや、携帯電話やスマートフォンのキャリア契約と動画配信サービスのセットなど、「家充」サービスの選択肢も広がってきている中で、「安いだけは卒業、自分が大事に思うことを基準に選びたい」と90%が回答しているように、従来の金額だけで決めるのではなく、自分の満足度が高いことへ支出することへの意識が高まっています。

関西地区においては、「定額制で使い放題」・「サポート体制の充実」が重視されていますが、このように自分はどのようなことを重視するのか、どのようなことには時間を使いたくないのか、またその時間を使いたくないことに対してどれくらいの費用をあてられるのかを、それぞれがしっかり考えて商品やサービスを選択することが重要となってきます。

自分の家庭やライフスタイルに合ったインフラ見直しプランに全国の82%が関心を示しているように、これからの家庭での支出は単一的なものではなく、より個々のライフスタイルにあわせたものとなっていくことが予想されます。特に全世代で「減らしたい」意向が強い結果となった「電気代」の見直しに関しては、家族のライフスタイルに「家充」の傾向が見受けられ、併せて家でテレビやインターネットで動画や映画鑑賞をして過ごしたいという意向があることから、「電気代」の節約と「定額制動画配信サービス」があわせて選択できるプランなどへの関心は高まるものと推測されます。

■調査概要
・対象エリア :関東(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)、関西(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)
・対象者条件 :20~60代の男女
・サンプル数 :性年代各50名ずつ、計1,000名
・調査手法  :インターネット調査
・調査期間  :2018年10月19日~10月24日

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

■大阪ガスについて URL:http://www.osakagas.co.jp/
ガス・電力事業を国内外で展開する「総合エネルギー事業者」へ進化するとともに、材料ソリューションなどの領域で事業拡大を進めお客さまや社会の期待にお応えする企業グループを目指しています。

本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、安田
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

<肌の状態と人の印象に関する調査>
男女共に、最低限のベースメイクで4歳~6歳“若見え”する
見た目年齢のほか、男性は「清潔感」「品のよさ」、女性は「幸福度」「外向性」の評価が向上
~コリドー街女子が出会いたい男性像1位は「清潔感がある人」~

株式会社オールアバウト
株式会社ピエール ファーブル ジャポン

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也)と、フランス製化粧品「アベンヌ」を輸入販売する株式会社ピエール ファーブル ジャポン(本社:東京都港区、代表取締役社長:牧野 美則)は、2018年10月に実施した「男性の美容意識」に関する調査において、多くの男性が印象をよくする事を目的にスキンケアを実施していること、また肌質をよく見せるメイクに興味があると約半数の男性が回答していることをうけ、20代から50代の男女1770人に対し、「肌状態と人の見た目」に関する追加調査を実施いたしました。
 
調査方法は、20代と30代の男女4名のモデルのすっぴんの写真と、肌をキレイに見せる最低限のベースメイクを施した写真を2種類用意しました。調査対象者は、年代別、ベースメイクをする前と後、で調査対象者を4つのグループ分け、写真の人物に対する印象や推測する年齢について回答してもらいました。その結果、最低限のベースメイクだけで、男女共に4歳~6歳若く見えるほか、男性は「清潔感」「品のよさ」、女性は「幸福度」「外向性」といったイメージが向上することがわかりました。女性については同性、異性問わず第1印象が25ポイント向上しました。また、出会いの場として人気の銀座「コリドー街」において、1年以内に異性との出会いを目的に外出したことがある女性150名に対し、理想的な男性像について調査したところ、第1位は「清潔感があること」となりました。

【調査結果のポイント】

■男性は肌をキレイに見せるベースメイクで、女性からの第一印象が約3%アップ
化粧をしていない状態と比較し、「清潔感」「若々しさ」「品のよさ」が向上
    
■女性はベースメイクをするだけで、同性、異性からの第1印象が20%~25%アップ
「若々しい」「幸福そう」「外向性がある」「清潔感がある」「品がよい」といったイメージが向上
  
■男女ともに、肌をキレイに見せるメイクで若く見られることが明らかに。
約6割が「化粧をしていない状態の写真は、4歳~6歳老けて見える」と回答

■コリドー街で出会いたい男性像は「清潔感がある人」
約6割が「清潔感は絶対に譲れない」と回答。

■ 男性は肌をキレイに見せるベースメイクで、女性からの第一印象が約3ポイントアップ
化粧をしていない状態と比較し、「清潔感」「若々しさ」「品のよさ」が向上

肌質による印象差がどの程度あるのかを調べるため、20代と30代の男性2名のノーメイクの顔写真と、最低限の肌をキレイに見せるベースメイクを施した写真を用意し、それぞれの調査グループに写真をみせ、第1印象について回答してもらいました。

グラフ1、グラフ2

その結果、20代男性のノーメイクの顔写真(写真A)を見たグループでは、男性の44%、女性の39%が「印象がいい」と回答したのに対し、同じ男性にベースメイクを施した同一人物の写真(写真B)を見せたグループでは、「印象がいい」と回答した割合が男性が5ポイント低下し、女性は3ポイントアップしていることがわかりました(グラフ1)。30代男性では、ノーメイクの顔写真(写真C)に対し「印象がいい」と回答した割合が男性で49%、女性で50%であったのに対し、ベースメイク後の写真(写真D)では男性が50%と1ポイントアップ、女性が54%で4ポイント向上しました(グラフ2)。

次に、写真から得た人物のイメージについて聞いていくと、20代、30代男性共に、化粧をしていない状態と比較し、ベースメイク後の写真では「清潔感」「若々しさ」「品のよさ」の項目において評価が5ポイント~8ポイント高まることがわかりました(グラフ3・4)。

グラフ3、グラフ4

■ 女性はベースメイクをするだけで、同性、異性からの第1印象が20%~25%アップ
「若々しい」「幸福そう」「外向性がある」「清潔感がある」「品がよい」といったイメージが向上

男性と同様に20代と30代の女性のメイクをしていない状態の写真と、最低限の肌をキレイに見せるメイクを施した写真4枚を用意し、それぞれの調査グループに見てもらいました。その結果、20代女性の写真では、メイク前後で約20ポイント「印象がいい」と回答した割合が向上(グラフ5)、30代女性の写真では約25ポイントアップし、メイクアップが第1印象に影響する割合は男性の約5倍であることがわかりました。(グラフ6)

グラフ5、グラフ6

また、写真から得た人物のイメージについても、20代女性では「若々しい」「幸福そう」「外向性がある」「経済力がある」といった項目において、メイクをしていない状態と比較し「高いと思う」と回答した人の割合が約1.5倍となりました(グラフ7)。30代女性においては、「清潔感」「品のよさ」を評価する割合が、メイクをしていない状態と比較し約2倍に向上したほか、「女性らしさ」「経済力」「自己管理力」「若々しさ」「健康力」を評価する割合が約20ポイント増加しました(グラフ8)。

グラフ7、グラフ8

■ 男女ともに、肌をキレイに見せるメイクで“若見え”する事が明らかに。
約6割が「化粧をしていない状態の写真は、1歳~6歳老けて見える」と回答

年代、性別を問わず、肌をキレイに見せることで若々しく見えると回答した人が多いことから、メイク前と後の写真を見比べてもらい、実際にどれくらいの年齢差が見られるのかを聞いたところ、全ての写真に対し「すっぴんの写真のほうが1歳~6歳老けて見える」と全体の約6割が回答しました。
老けて見える年齢を細かくみていくと、20代男性においては、「1歳~3歳老けて見える」と回答した人が約4割と最も多いのに対し、20代女性と30代男性は「1歳~3歳老けて見える」、「4歳~6歳老けて見える」と回答した人がそれぞれ約3割、また「7歳以上老けて見える」と回答した人が20代男性と比較し約2倍の10%となりました。30代女性では、約4割が「4歳~6歳老けて見える」と回答したほか、「7歳以上老けて見える」と答えた人が23%と、全年代で最も多い割合となりました。また、どの年代においても、「老けて見える」と回答した割合は男性回答者よりも女性回答者の方が高く、女性は男性よりも年齢を推測する際に肌状態を見ていると推察されます。(グラフ9~12)

グラフ9、グラフ10
グラフ11、グラフ12

■ コリドー街で出会いたい男性像は「清潔感がある人」
約6割が「清潔感は絶対に譲れない」と回答。

このように、見た目の印象がその人のイメージまで左右することが分かった上で、近年“出会いの場“として大人気の銀座「コリドー街」にて、1年以内に異性との出会いを期待し外出した経験を持つ女性150名を選出し、出会いを期待している男性像について聞きました。その結果、コリドー街で出会いを期待している男性像は「清潔感がある」が最も多く、次いで「性格がいい・思いやりがある」「楽しい・明るい」「見た目がいい」となりました(表1)。


表1

見た目が重視されるなかで、そのうち絶対に譲れないものをきいたところ、「ルックス」「体形」などを上回り、「清潔感」が第1位となりました(グラフ13)。出会いを期待している男性像としても「清潔感」がトップであり、また「健全な生活をしている」が5位にランクインしていることからも、健康的な“きちんとした人”が好まれる傾向がうかがえます。

グラフ13

 
■All Aboutガイドによる解説

All About「メンズヘア&ビューティ」ガイド:藤村 岳

昨今、男性スキンケア用品の充実だけでなく、男性用メイクアップ用品が発売されて男性美容が再び大きく注目されています。基本的に男性の多くは美容に関する情報を共有しないため、ごく一部の人が興味を持っていると思われがちですが、これら男性の美容意識の高まりは数年前から見られ、それがダイバーシティやジェンダレスな社会の流れとともに顕在化したのが今年だったと言えるでしょう。

今回の調査では、男性も女性同様に肌トーンを整えることで印象アップにつながるという事が明らかになりました。調査でも行っているように、比較的目立ちやすい「青ひげ」や「ニキビ跡」、「毛穴の開き」をメイクで滑らかにみせるだけでも印象が変わります。しかし、忘れてはいけないのが土台となる肌作りです。「優しく洗いたっぷりと潤す」という基本的なスキンケアができていないと男女問わずメイクのノリが悪く、むしろ隠したい部分が悪目立ちしてしまう場合も。水分と油分のバランスがとれた肌は一朝一夕にできるものではなく、毎日の積み重ねが重要なのです。

男性がメイクをする場合、ただトーンだけを整えると、のっぺりとして不健康に見えてしまうので陰影を意識し、鼻筋やアゴに「ハイライト」を入れるのもいいでしょう。「コントゥア」で頬の下や眉頭、生え際などに陰を作ると立体的な顔立ちになるのでオススメです。また、鏡を見るときは30cmくらい離してチェックしましょう。これは女性にも同様に言えることですが、特に男性は凝り性が多いのでメイクにハマると近視眼的になりがち。拡大鏡などでメイクをすると、見えすぎてしまい厚塗りになるので気を付けましょう。

All About「メイク」ガイド:新見 千晶

私たちヘアメイクアップアーティストは、ベースメイクに一番時間をかけています。ベースメイクの仕上がりが全体のメイクアップの美しさの仕上がりを決めると言っても過言ではなく、肌の調子があまり良くない女優さんやモデルさんの場合、ローションパックやマッサージを行い、時間をかけて肌の透明感をアップさせてからメイクをスタートします。男性の俳優さんやモデルさんの場合もメイクアップは必ず行いますが、1時間近く時間をかけてメイクすることはなく、スキンケアで肌をしっかり保湿し、薄くファンデを塗り、眉を薄く描く程度です。時間にして5分程度のことですが、仕上がりの写りが驚くほど変わってきます。

これだけ保湿が重要である理由は、肌が乾燥していると、肌自体に弾力がないように見え、女性は目の周りのクマ、男性はヒゲまわりの毛穴などが目立ちやすくなるためです。肌がしっかり潤っていると、肌表面がふっくらとして透明感とハリがでるので、隠したい部分が目立ちにくくなるだけでなく、血行がよくなることで肌色もよくなり、清潔感は格段にアップすると思います。朝や夜の洗顔後に、化粧水を塗り乳液などで整えることを続けるだけで、肌はかなり変化してきますので、自分の肌を観察しながら毎日のスキンケアを丁寧に行ってみてください。例えば、少し疲れた日は湯船で体を温めながらローションパックを行ったり、乾燥が気になる日は、日中も化粧水スプレーでこまめに肌を保湿する、目の周りの乾燥が気になる時はアイクリームをプラスするなど、特別なことではなく、日々のケアに少しプラスするだけで肌の調子は変わってくると思います。

All About「恋愛」ガイド:相沢あい

余計なストレスを感じたくないという女性が増え、「平均的な年収・平凡な外見・平穏な性格」である「3平男子」が良しとされる現代。コリドー街といえば、商社、広告関係などエリートサラリーマンとの出会いの場ですが、調査結果では「経済力」やよりも、「清潔感」「性格・思いやり」「楽しい・明るい」など男性の印象や内面の要素が上位にランクインしています。「見た目」は4位にランクインしているので、ある程度のルックスは気にするのでしょうが、ほぼ同数で「健全な生活をしている」「信頼できる」を重視する人がいることから、平均的で、安心・安全なサラリーマンとの出会いが期待されていると推察されます。特にコリドー街のような出会いの場では、男女ともにその外見や持ち物、しぐさから得る第一印象と、限られた時間でのトークで相手を吟味するものなので、少ない判断材料の中で、相手に信頼感、安心感を与える「清潔感」は重視されやすいのだと考えます。印象はちょっとした努力で変えられるものなので、ぜひトライしてみてください。

■男性向け調査概要
・調査日程  :2018年10月1日(月)~10月23日(火)
・調査地域   :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者   :20~59歳の男女
・有効回答者数:1770名
・調査方法  :インターネットリサーチ

■女性向け調査概要
・調査日程  :2018年10月3日(水)~10月25日(木)
・調査地域   :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者   :1年以内に、銀座コリドー街に出会いを期待して外出した経験がある20~39歳女性
・有効回答者数:164名
・調査方法  :インターネットリサーチ

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績、PC・スマートフォン・モバイル含む)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

■アベンヌについて URL:http://www.avene.co.jp/
「素肌力(※)を育む深層ミネラル温泉水スキンケア」
アベンヌ スキンケアシリーズは、アベンヌ“深層ミネラル温泉水”の「ミネラル」と「バイオ」のチカラ、
さらに南仏ピエール ファーブル社による皮膚科学に基づく長年の研究と実績から生まれたスキンケアシリーズ。全品に、肌のターンオーバーを整えるミネラルバランスを持つアベンヌ温泉水を配合しており、使い続けることによって肌の土台をしっかりと整え、美しい肌に導きます。敏感な肌はもちろんのこと、すべての肌タイプの方に心地よくお使いいただけます。 
※素肌力とは健やかな肌状態を維持できること

■素肌カレンダーについて URL:http://suhada.avene.co.jp/
素肌力を高める肌ケア情報、パリからの最新ビューティー情報、旬の食材を使用したレシピなど、女性の肌が芯から美しくなるための情報を日々発信しているビューティマガジンです。

 
 
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

<男性の美容意識に関する調査>
20代の半数、30代男性の約4割が基礎化粧品を毎日使用
二人に一人が「肌質をよく見せるメイク」に興味あり
女性の9割が男性スキンケアを推奨、7割がポイントメイクに理解
〜スキンケア男子は30代前半のシティーボーイ、メイク男子は渋谷系20代〜

2018年10月3日
株式会社オールアバウト
株式会社ピエール ファーブル ジャポン

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也)と、フランス製化粧品「アベンヌ」を輸入販売する株式会社ピエール ファーブル ジャポン(本社:東京都港区、代表取締役社長:牧野 美則)は、20代〜40代の男性329人に対し、毎日のスキンケアとメイクアップ化粧品の使用率、興味度合を調査しました。その結果、全体の約6割がスキンケアとUVケアが重要であると認識し、20代では約半数、30代で約4割の男性が基礎化粧品を毎日使用していることがわかりました。スキンケアをする主な理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」ですが、30代以上では、「印象をよくしたい」というモチベーションも見られました。また、男性のメイクアップの実施率は低いものの、約半数が「肌質をよく見せるメイク」「テカリを防止するメイク」に興味があると回答しました。
また、スキンケアやメイクアップを行う特に美容意識の高い男性のライフスタイルを分析したところ、スキンケア男子は30代前半の銀座・日比谷系シティーボーイ、メイク男子は渋谷系20代前半あることがわかりました。これらの男性の美容意識の向上について、女性がどう感じているか20代~50代の女性445人に調査をしたところ、9割の女性が男性のスキンケアに対し好意的にとらえているものの、男性のメイクアップについては約7割が「推奨できない」と回答。しかしながら、約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠すポイントメイクは理解できる」とし、部分的なメイクについては肯定的であることがわかりました。

【調査結果のポイント】
■男性の約6割以上が「スキンケアは重要」と回答。
UVケアは二人に一人が重要視。UVケアの重要性は年齢と共に向上

■20代の半数、30代男性の約4割が基礎化粧品を毎日使用
使用率が高いのは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」
約半数が「洗顔料を泡立て、肌をこすらないように優しく洗う」、3割が「水の温度に気をつける」と回答

■男性の肌悩み、20代は「乾燥」、30代・40代は「脂っぽさ」が1位
スキンケアをする主な理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」
30代・40代では、「印象をよくしたい」モチベーションもあり
 
■男性の二人に一人が「肌質をよく見せるメイク」に興味あり
20代は「ニキビ跡を隠すメイク」「顔の造形をよく見せるメイク」、
30代・40代は「ヒゲを隠すメイク」「テカリ防止」も上位にランクイン

■女性の9割が男性のスキンケアに好意的。
化粧水と乳液、スクラブ洗顔、日焼け止めの使用を推奨

■20代女性の約半数、30代女性の約4割が男性のメイクアップに好意的。
約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠す部分メイクは理解できると回答。

■スキンケア男子は30代前半のシティーボーイ、メイク男子は20代前半の渋谷系男子

スキンケア男子、メイク男子

 

■ 男性の約6割以上が「スキンケアは重要」と回答。
UVケアは二人に一人が重要視。UVケアの重要性は年齢と共に向上

20代〜40代の男性329人に対し、日ごろのスキンケアに関する調査を行ったところ、約6割の男性がスキンケアを重要であると認識していることがわかりました(「とても重要」と「ある程度重要である」の合算)。「とても重要である」と回答した割合は、30代で最も多い23.5%で、20代の約1.5倍となりました(グラフ1)。また、UVケアについても全体の半数が「重要である」と回答。UVケアを重要視する割合は、20代で47%であるのに対し40代では61.2%となり、年代があがるにつれ重要と認識する人が増えていることがわかりました(グラフ2) (「とても重要」と「ある程度重要である」の合算)。

グラフ1、グラフ2

■20代男性の半数、30代男性の約4割が基礎化粧品を毎日使用
使用率が高いのは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」
約半数が「洗顔料を泡立て、肌をこすらないように優しく洗う」、3割が「水の温度に気をつける」と回答

次に実際のスキンケアの方法を調査したところ、化粧水を毎日使用すると回答した人は20代で半数、30代で約4割に上ることが分かりました。全年代で使用率が高いアイテムは「化粧水」「乳液・クリーム」「スプレータイプの化粧水」で、20代と30代においては「美容液」の使用率も約3割と比較的高い結果となりました。(グラフ3)

グラフ3

基礎化粧品の使用方法として、スプレータイプの化粧水、化粧水、乳液のいずれかを使用していると回答した145人のうち、約6割が化粧水(スプレーと液体のいずれか)と乳液を併用すると回答し、約3割が化粧水を単品で使用、約1割が乳液のみを単品で使用していると回答しました。(グラフ4)

グラフ4

次に、洗顔時に気を付けていることについて聞いたところ、洗顔フォームの使用率は全体で6割で、約半数の人が「洗顔料を泡立てて使用している」「肌を強くこすらないように気をつけている」と回答しました(グラフ5-7)。20代男性は、「洗顔フォームの使用率」「泡立てて洗顔」「優しく洗う」という項目において、他の年代よりも実施割合が高く、また約4割が「水の温度に気を付ける」と回答したほか、泡立てネットの使用率も約3割であることから、30代や40代と比べて美容意識が定着していると考えられます(グラフ5-9)。30代でも約半数が洗顔フォームを泡立てて、肌を強くこすらない洗顔方法を実施しており、スキンケアを重要視するとともに洗顔にも気を使う人が増えていると推察されます(グラフ5-7)。

グラフ5、グラフ6、グラフ7

グラフ8、グラフ9

■スキンケアを始めた理由は「肌悩みの改善」「肌をキレイに維持したい」
30代・40代では、「印象をよくしたい」モチベーションもあり
男性の肌悩み、20代は「乾燥」、30代・40代は「脂っぽさ」が1位

スキンケアを実施していると回答した男性に対し、スキンケアをはじめた理由について聞いたところ、どの年代でも「肌をキレイに維持したい」「肌悩みがあった」などが上位に入りました。肌を管理する目的以外では、「家族・恋人に勧められたから」が20代で2位、40代で3位にランクインしています。20代では「同性の友人に勧められたから」が4位であることから、他の年代と比べ他人から推奨されスキンケアを始めている人が多いことがわかります。30代・40代では「印象をよくしたい」が上位にランクインしており、身だしなみのひとつとしてスキンケアを始めた人が多いと推察されます(グラフ10)。

グラフ10

次に男性の肌悩みを聞いたところ、20代では「乾燥」が1位となったのに対し、30代・40代では「脂っぽい」が1位となりました。しかしながら、30代では4位に、40代では3位に「乾燥」がランクインしていることから、年齢があがるにつれて複合的な悩みを持つ人が多いと考えられます(グラフ11)。

グラフ11

■男性の二人に一人が「肌質をよく見せるメイク」に興味あり
20代は「ニキビ跡を隠すメイク」「顔の造形をよく見せるメイク」、
30代・40代は「ヒゲを隠すメイク」「テカリ防止」も上位にランクイン

男性の美容意識の高まりを受け、メイクアップに対する興味度合を聞いたところ、男性の二人に一人が「肌質をよくみせるメイク」に興味があることがわかりました(「興味がある」と「どちらかというと興味がある」の合算)。
年代別にみていくと、20代では肌質をよく見せるメイク以外に、「ニキビ跡を隠す」「顔の造形をよく見せる」メイクに半数以上が興味を持っていることがわかりました。30代・40代の約半数も「ヒゲを隠す」「テカリを防止する」メイクに興味があると回答し、肌悩みをカバーするポイントメイクにおいて、興味度合が高いことがわかりました(グラフ12)。

グラフ12

■女性の9割が男性のスキンケアに好意的。
化粧水と乳液、スクラブ洗顔、日焼け止めの使用を推奨

男性の美容意識の高まりついて、女性がどう感じているか20代~50代の女性445人に調査したところ、約9割が「男性のスキンケアはいいと思う」と回答しました(グラフ13:「いいと思う」と「どちらかというといいと思う」の合算)。また、男性に推奨したいスキンケアとしては、「化粧水」「スクラブ洗顔」「日焼け止め」が上位にランクインしました。(グラフ14)

グラフ13、グラフ14

■20代女性の約半数、30代女性の約4割が男性のメイクアップに好意的。
約7割が「シミ、クマ、ニキビなどを隠すポイントメイクは理解できると回答。

一方、男性のメイクアップについては20代では約半数、30代では約4割が支持したものの、支持率は40代で2割に留まり、年齢があがるとともに男性のメイクアップは受け入れられにくいことがわかりました。(グラフ15:「いいと思う」と「どちらかというといいと思う」の合算)

グラフ15

しかしながら、ニキビ、ニキビ跡、シミ、クマを隠すメイクや、テカリを防止するメイクについては「理解できる」と半数以上が回答しました(グラフ16)。また、「顔の造形をよく見せるメイク」については、20代で半数が「理解できる」と回答したものの、支持率は年代が上がるとともに減少しました(グラフ17)。このことから、肌荒れや肌悩みを隠す部分メイクについては女性の理解度は高いものの、目を大きく見せるマスカラやアイシャドウ、鼻を高くみせるノーズシャドウなどについては女性の支持が得られにくいと考えられます。

グラフ16,17

■最も美容意識が高いのは20代~30代前半のシティー系男子と20代前半の渋谷系男子

スキンケアの知識が高く、美容液や化粧水導入液なども使用すると回答したスキンケア男子131人に対し、洋服や音楽の嗜好性、休日の過ごし方などを聞きました。

その結果、スキンケア男子は30代前半をコア層とする、20代前半~30代前半の男性で、買い物や外食は銀座・日比谷が中心であるシティー系男子であることがわかりました。一方で、化粧下地やコンシーラーなどのメイクアイテムを使用すると回答したメイク男子46人は20代前半がコア層で、雑誌は「FINE BOYS」「smart」を好む渋谷系男子に多いことがわかりました。

スキンケア男子、メイク男子グラフ

 
■All Aboutガイドによる解説

All About「メンズヘア&ビューティ」ガイド:滝沢 康英
ここ数年、男性の美容意識は着実に高まっています。特に若年層においては顕著で、取材で20代の男性(一般の学生)にスキンケアの定義を聞くと、彼らにとって化粧水や乳液はもはや当たり前になりつつあり、パックや角質ケアなど基礎化粧品以上の念入りな手入れをイメージする人が多い事に気づきます。

30代、40代は、年齢を重ねるごとに20代とは違う肌の衰えやトラブルを感じ、スキンケアやUVケアの必要性を認識する人が多いと感じます。30代以上の方は、ビジネスシーンにおいて見た目の清潔感やきちんとしている印象を維持したいと考えたとき、無防備ではいられないというのが、肌をケアする原動力になっているのだと思います。また、多くのメディアに取り上げられ、メンズコスメが一般的に認知されはじめ、阪急百貨店などメンズコスメ専用フロアを設ける商業施設も増えたこと、オンラインでの品揃えが充実したことなどから、商品にアクセスしやすくなった事も、この年代が以前よりもスキンケアに積極的になっている要素の一つと考えられます。

メンズビューティの次なる段階はメイクアップということになりますが、20代はジェンダーレス男子や韓国の影響から、メイクに対して抵抗を感じない人が増えています。様々な男性ファッション誌の中でも、肌が人形のように白く、ツルっとした陶器肌の男性が登場します。彼らへの憧れと、メイクアップ製品への抵抗感が低いことから、メイクをファッションの一部として身近なものと認識しているようです。一方で30代以上ではそこまで踏み込む人は少数派だと考えます。男性は女性が思っている以上に女性の目を気にしています。今回の調査でも、メイクをしている人の約半数が「異性の友人や会社の同僚に知られたくない」と回答しています。他人には気づかれにくい、手軽にできるメイクアップもありますが、もともとメイクに対する基礎知識が少ない男性にとってはハードルが高く、定着するまでに時間を要すると考えます。
今後も、『素肌ベースのきれいな肌』を目指す男性は増えていくと思います。スキンケアの定着のほか、男性のエステ利用率も高まるだろうと推測します。

All About「スキンケア」ガイド:吉田 貴子
女性の肌悩みに多い「毛穴」ですが、男性でも気にされている方が増えてきました。10代後半から盛んになってくる皮脂分泌により、10代から20代はニキビに悩む方が多く、30代になるとニキビは落ち着いても毛穴の汚れが気になるようになる方が多いものです。毛穴の汚れは開きに繋がり、毛穴の入口は酸化して黒くなります。40代になっても皮脂は出るため、毛穴の開きも悪化していきます。
男性がスキンケアをする割合はこの10年で飛躍的に増えましたが、まだ基礎化粧品の正しい使い方を知らない人も多いと感じます。例えば、この調査でも化粧水を使用している人の約3割が化粧水のみを単品使用していますが、化粧水だけでは乾燥してしまうため、肌の潤いを逃さないよう乳液で重ねて保湿するのが正しい使い方です。男性は紫外線対策を怠りがちですが、肌を敏感にする乾燥と肌の老化を進める日焼けには注意が必要なので、朝晩の洗顔の後には化粧水と乳液でケアをし、日焼け止めクリームも使用しましょう。シェービングは肌を乾燥させることを忘れてはいけません。保湿に関しては、毛穴の目立つ部分、皮脂の多い部分にはさっぱりした乳液やジェルタイプを、そうでない部分にはしっかり保湿ができる乳液、クリームタイプがお薦めです。

■男性向け調査概要
・調査日程  :2018年9月5日(水)~9月25日(火)
・調査地域   :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者   :20~49歳の男性
・有効回答者数:329名
・調査方法  :インターネットリサーチ

■女性向け調査概要
・調査日程  :2018年9月5日(水)~9月25日(火)
・調査地域   :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者   :20~59歳の女性
・有効回答者数:445名
・調査方法  :インターネットリサーチ

■オールアバウトについて URL:https://corp.allabout.co.jp/
約1,300のテーマごとに、専門の知識や経験を持った人=「ガイド」が、その分野に関する信頼性の高い情報を提供する総合情報サイトを運営。2001年2月15日のサイトオープン以来、順調にユーザ数を伸ばし、月間総利用者数は約2,500万人(2018年7月実績、PC・スマートフォン・モバイル含む)となっています。「あなたの明日が動きだす」というサイトスローガンのもと、システムだけでは到達しない満足度へ“人”がナビゲートするサービスです。

■アベンヌについて URL:http://www.avene.co.jp/
「素肌力(※)を育む深層ミネラル温泉水スキンケア」
アベンヌ スキンケアシリーズは、アベンヌ“深層ミネラル温泉水”の「ミネラル」と「バイオ」のチカラ、
さらに南仏ピエール ファーブル社による皮膚科学に基づく長年の研究と実績から生まれたスキンケアシリーズ。全品に、肌のターンオーバーを整えるミネラルバランスを持つアベンヌ温泉水を配合しており、使い続けることによって肌の土台をしっかりと整え、美しい肌に導きます。敏感な肌はもちろんのこと、すべての肌タイプの方に心地よくお使いいただけます。 
※素肌力とは健やかな肌状態を維持できること

■素肌カレンダーについて URL:http://suhada.avene.co.jp/
素肌力を高める肌ケア情報、パリからの最新ビューティー情報、旬の食材を使用したレシピなど、女性の肌が芯から美しくなるための情報を日々発信しているビューティマガジンです。

 
 
本件に関する報道機関からのお問い合わせ先:
株式会社オールアバウト 広報担当:柏原、大貫
TEL:03-6362-1309  FAX:03-6682-4229
E-mail: pr@staff.allabout.co.jp

<女性の体臭に関する調査>
「日中の汗」「洗濯物」「寝具」のニオイで体臭自覚
約8割の女性に体臭悩み・約7割が対策を実施 女性の約半数が「女性の加齢臭の特徴はわからない」と回答
〜女性の世代臭、20代は「ピーチ」、30〜40代は「化粧品の香り」 40代は「脂」のニオイもランクイン〜

株式会社オールアバウト
ロート製薬株式会社

 

総合情報サイト「All About」を運営する株式会社オールアバウト(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:江幡 哲也)と、ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:吉野 俊昭)は、30代〜40代の女性1101人を対象に、体臭に関する調査を実施いたしました。その結果、約8割の女性に体臭悩みがあり、約7割が何かしらの対策を行っていることがわかりました。ニオイ対策を行うきっかけとして、約6割が「自分で体臭に気づいた」と回答。「日中の汗」「洗濯物」「寝具」が臭ったことで体臭を自覚した人が多いことがわかりました。多くの女性が自身の体臭ケアを行う一方で、周囲の女性の不快な香りが気になった経験を持つ女性は約8割と多く、主な不快臭は「香水」「汗」「ワキ」のニオイでした。さらに、各年代別に女性の世代臭としてイメージする香りを聞いたところ、20代は「甘い香り」「フローラルの香り」が上位にランクインしたのに対し、30代・40代の香りとして最も多くあげられたのは「化粧品の香り」でした。また、40代以降は「脂のニオイ」も想起されることもわかりました。

【調査結果のポイント】

■約8割の女性に体臭悩み・約7割が対策を実施
主に対策しているのは「汗」「ワキ」「足」のニオイ

■加齢による体臭変化を約7割の女性が実感 
20代と比較して気になるのは「汗」「ワキ」「デリケートゾーン」「頭皮」のニオイ

■ニオイ対策を実施したきっかけは「自分の体臭に気づいた」が最多
「日中の汗」「洗う前の洗濯物」「寝具」で自分の体臭を自覚

■約8割の女性が周囲の女性のニオイが気になった経験あり
不快なニオイは「香水」「汗」「ワキ」のニオイ
女性同士でも本人への指摘は困難。本人へニオイを指摘したことがある人は14%

■女性の約半数が「女性の加齢臭の特徴わからない」
男性の加齢臭の特徴をあげる女性が7割に対し、女性の加齢臭の特徴をあげたのは半数

■女性の各年代の世代臭、20代の「甘い香り」に対し、30〜40代は「化粧品の香り」
30代以降は「甘い香り」が激減し、40代以降に「脂」のニオイが上昇

 
■調査概要
・調査日程  :2018年1月24日~1月30日
・調査地域   :首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住
・対象者   :30~49歳の有職者の女性
・有効回答者数:1101名
・調査方法  :インターネットリサーチ

■約8割の女性に体臭悩み・約7割が対策を実施
主に対策しているのは「汗」「ワキ」「足」のニオイ

30代〜40代の女性1101人に対し、体臭の悩みに関する調査を行ったところ、約8割の女性が何かしらの体臭の悩みを抱えていることがわかりました。
主な体臭悩みとしてあげられたのは「汗のニオイ(51.4%)」「ワキのニオイ(40.6%)」「デリケートゾーンのニオイ(36.4%)」「足のニオイ(35.7%)」でした(グラフ1)。
また、体臭への対策について、約7割の女性が「対策している」と回答。主にケアしている体臭は、「汗(41.6%)」が最も多く、次いで「ワキ(37.4%)」「足(22.1%)」「頭皮(19.5%)」となりました(グラフ2)。
グラフ1

グラフ2

■加齢による体臭変化を約7割の女性が実感 
20代と比較して気になるのは「汗」「ワキ」「デリケートゾーン」「頭皮」のニオイ

自身の体臭に悩みがある女性に、加齢に伴う体臭変化について聞いたところ、約7割が「自覚している」と回答しました。20代と比較して気になるようになった体臭は「汗(31.8%)」が最多で、次いで「ワキ(24.2%)」「デリケートゾーンのニオイ(23.8%)」「頭皮のニオイ(23.4%)」となり、悩んでいる体臭、対策をしている体臭とほぼ一致していることがわかります。

グラフ3

■ニオイ対策を実施したきっかけは「自分の体臭に気づいた」が最多
「日中の汗」「洗う前の洗濯物」「寝具」で自分の体臭を自覚

ニオイ対策をはじめたきっかけとして最も多かったのは「自分で体臭に気づいた(64.1%)」で、次いで「日常的なケアとして(41%)」「周囲の女性のニオイが気になったから(22.3%)」でした(グラフ4)。
自分で体臭に気づいた事をきっかけに体臭ケアをはじめた人に対し、具体的に気づいたきっかけを聞いたところ、「日中に汗をかいた時(52.1%)」が最も多く、次いで「洗う前の洗濯物のニオイ(41.5%)」「パジャマ・枕などの寝具のニオイ(33.9%)」「コート・上着を脱いだ時(30%)」となり、汗のニオイと、日常的に着用する衣類に残ったニオイで自覚することが多いことがわかりました(グラフ5)。

グラフ4

グラフ5

■約8割の女性が周囲の女性のニオイが気になった経験あり
不快なニオイは「香水」「汗」「ワキ」のニオイ
女性同士でも本人への指摘は困難。本人へニオイを指摘したことがある人は14%

ニオイ対策を実施したきっかけの3位にランクインした「周囲の女性のニオイ」について聞いたところ、約8割の女性が「他人(女性)の不快なニオイが気になった事がある」と回答しました(グラフ6-①)。不快であったニオイの種類としては「香水(49.1%)」と「汗(48.6%)」が多く、次いで「ワキ(39.9%)」「化粧品のニオイ(32.3%)」となり、多くの女性が対策している「汗」「ワキ」のニオイの他に、「香水」「化粧品」のニオイも不快臭として捉えられていることがわかりました(グラフ7)。
また、「他人(女性)に不快なニオイを指摘したことがある」と回答した人は14%に留まり、女性同士であっても本人への指摘は難しいことがわかります。家族やパートナーから指摘された事をきっかけに体臭に気づいた女性も14%と少ない事から(グラフ4)、他人からの指摘で体臭に気づく事は少ないと考えられます(グラフ6 -②)。

グラフ6①②

グラフ7

■女性の約半数が「女性の加齢臭の特徴わからない」
男性の加齢臭の特徴をあげる女性が7割に対し、女性の加齢臭の特徴をあげたのは半数

グラフ3でも、加齢に伴う体臭の変化を自覚している人が約7割いることから、30代以降の女性に関心度が高いと考えられる「加齢臭」について、その特徴的なニオイを男性の加齢臭と女性の加齢臭でそれぞれ聞いたところ、男性の加齢臭は「酸っぱいニオイ(29.6%)」「古くなった油(28.4%)」「卵の腐ったニオイ(15.3%)」となりました。男性の加齢臭の特徴について、「わからない」と回答した人が約3割であったのに対し、女性の加齢臭のニオイについては約半数が「わからない」と回答し、最多となりました。想起する女性の加齢臭のニオイは、男性同様に「酸っぱいニオイ(17.5%)」が最も多く、次いで「押入れや古いタンスのニオイ(15.8%)」「古くなった油(11.8%)」となりました(グラフ8)。

グラフ8

■女性の各年代の世代臭、20代の「甘い香り」に対し、30〜40代は「化粧品の香り」
30代以降は「甘い香り」が激減し、40代以降に「脂」のニオイが上昇

女性の加齢臭に関する調査の一環として、女性自身がイメージする各年代の世代臭について調査しました。その結果、20代の香りとして女性が想起したのは「甘い香り(ピーチやアプリコット系)(39%)」「華やかな香り(フローラル系)(25.4%)」となりました。一方、30代は「化粧品の香り(31.9%)」「華やかな香り(29.2%)」となり、40代は「化粧品の香り(35.4%)」「エキゾチック系の香り(18.6%)」となりました。20代の世代臭として想起された「甘い香り」は、30代以降では想起率が約1/8に減少している事から20代特有の香りとして認識されていることがわかります。また「華やかな香り」は20代・30代で想起率が高く、40代以降は約1/3に減少。40代以降は「脂」「タンス」「線香」のニオイも想起されることもわかりました。

グラフ9

 
■All Aboutガイドによる解説

All About「スキンケア」ガイド:吉田 貴子
体臭へのケアは、多くの女性が日常的に行っていますが、特に30代以降は加齢による体臭変化を実感しやすく、意識的にケアを行う人が多いと考えられます。
汗には、エクリン腺から出る汗とアポクリン腺から出る汗の2種類があります。エクリン腺は全身の皮膚表面にあるのに対し、アポクリン腺は、今回の調査で多くの女性がケアをしていると回答したワキの下や、Vラインなど限られた場所にあります。どちらも汗自体は無臭ですが、これらが皮膚の表面にある常在菌や皮脂と反応することで悪臭が発生します。20代と比較してニオイが気になるようになった方が多いのは、加齢により常在菌の種類や組成、皮脂が変化し、ニオイが強くなり自覚しやすくなったからだと推察します。

加齢に伴う皮脂成分の変化は体臭に大きく影響します。例えば40代では皮脂に含まれる「9-ヘキサデセン酸」や、活性酸素によって酸化された脂質「過酸化脂質」などが増加します。これらは加齢臭の主な原因と言われており、本来無臭である「9-ヘキサデセン酸」が過酸化脂質により酸化が進み分解されることで、加齢臭の正体である「ノネナール」という独特のニオイを発します。この「ノネナール」のニオイは、人によって異なりますが「ロウソク」や「古本」などのニオイに似ていると言われ、世代臭として40代以降に想起される一因と推察できます。  

女性は男性に比べて皮脂分泌量が少なく体臭に気づきにくいと言えますが、それ以外にも柔軟剤や香水、シャンプー、お化粧品など、香りのするものを身に着けていることが多く、マスキング効果により体臭に気づかない場合があります。一方で他人の不快なニオイが気になった人は約8割と多く、不快臭として「香水」「汗」があげられています。人間は同じニオイを長く嗅いでいると感覚神経の活動が低下し、ニオイそのものに慣れる性質があると言われており、他人のニオイには気づくものの、自分のニオイに気づいていない人が多いとも考えられます。

体臭に気づくには、着用後の衣類で確認するのが有効です。皮脂の分泌は、頭から首筋、顔、耳まわり、胸元、背中上部に多いため、衣類の襟元や背中部分、下着類のニオイを確認するとよいでしょう。また、ニオイは温度が高い方が周囲に拡散するので、着用後が自覚しやすいと言えます。

体臭対策としては、皮脂を入浴やシャワーでしっかり洗い流すことが重要です。
また衣類にもニオイの原因物質が移るため、こまめに洗うことを心がけるとよいでしょう。

■ロート製薬による解説
「若い頃の甘いニオイ」の正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」
30代以降で「ラクトンC10/ラクトンC11」が減少し体臭が変わる
ロート製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:吉野俊昭)は、加齢に伴う女性の体臭変化に関して研究を行い、女性には「若い頃特有の甘いニオイ」が存在し、その正体は「ラクトンC10/ラクトンC11」という成分であることを見出しました。また、「ラクトンC10/ラクトンC11」は30代以降の女性で減少すること、さらに見た目の印象に対して良い影響を与える可能性があることを示しました。本研究成果は、2017年9月に行われた日本味と匂学会第51回大会(神戸市)にて発表いたしました。引き続き加齢に伴う体臭変化に関する研究に取り組むと同時に、製品開発へ応用していきます。

詳しい調査結果:http://www.rohto.co.jp/news/release/2018/0214_01/

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■ロート製薬株式会社について URL:http://www.rohto.co.jp/
設立 1949年9月15日
代表者 代表取締役社長 吉野俊昭
資本金 6,415百万円
所在地 大阪府大阪市生野区巽西1-8-1
主な事業内容 医薬品・化粧品・機能性食品等の製造販売

 
 
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